多摩大学 現代の志塾

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2023年8月20日から27日にかけて、本学グローバルスタディーズ学部の学生12名が教員2名の引率のもと、シンガポールでの海外研修を実施しました。シンガポール研修は、コロナ禍で昨年はオンラインで実施しましたが、現地へ赴く研修は実に4年ぶりでした。参加学生は、3回の事前学習でシンガポールに関する予備知識を学んだ上でシンガポールへ旅立ちました。

  • いざ、シンガポールへ(羽田空港)
    いざ、シンガポールへ(羽田空港)
  • 現地到着、まずNYPの寮にチェックイン
    現地到着、まずNYPの寮にチェックイン

シンガポールでは、まず提携校・ナンヤンポリテクニック(以下NYP)にて英語による集中講義を受けました。シンガポールのホスピタリティ産業やホスピタリティ英語、産学連携など、NYPの教員による講義のテーマは多岐にわたり、研修参加学生は大変良い刺激を受けました。NYPは実践重視を特徴としており、カリキュラムに校内レストランでの実習、プロモーションビデオの作成、ソーシャルメディアの活用などが組み込まれています。本学部の学生も、NYPの学内レストランを見学したり、ラボでプロモーションビデオの作成を試みたりして、実り多き1日を過ごしました。

  • ビジネス英語の授業を受ける
    ビジネス英語の授業を受ける
  • 英語での説明を一生懸命聞き取ろうとする学生
    英語での説明を一生懸命聞き取ろうとする学生

この研修は、シンガポールのホスピタリティ産業を体験することも目的の一つとして掲げています。研修では、ノボテルホテル、メルキュールホテル、ラッフルズホテルの3つのホテルを見学しました。ノボテルホテルとメルキュールホテルでは、普段、部外者が立ち入りできないバックヤードにも入り、ルームサービスの実体験までさせていただきました。学生は両ホテルが行っている環境保護や障害者の働きやすい職場づくりの取り組みに高い関心を持ち、ホテル関係者に積極的に質問していました。

ラッフルズホテルは、1887年に開業した由緒あるホテルであり、スリングというシンガポールを代表するカクテルの発祥地でもあります。最近では、最先端のICT技術(情報通信技術)をホテル各所に取り入れ、顧客滞在経験と満足度のさらなる向上に努めています。伝統と現代の融合というラッフルズホテルの取り組みは、ホスピタリティ産業を目指す学生にとって貴重な体験となったことでしょう。

  • 真面目にメモを取る姿勢がNYPの先生に褒められた
    真面目にメモを取る姿勢がNYPの先生に褒められた
  • ラッフルズホテルから学ぶ伝統と現代の融合
    ラッフルズホテルから学ぶ伝統と現代の融合

研修の四日目、学生はシンガポールの住宅制度HDB(Housing Development Board)について、現地ガイドから制度導入の背景と開発史に関する説明を聞きながら、住宅敷地内を散策して学びました。そのほか、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、IR(統合型リゾート)施設のマリーナベイ・サンズ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイといった動植物園などを訪れました。シンガポールの魅力を堪能しながら、事前学習で決めたグループ調査のテーマについて、観察・調査を行いました。グループ調査の成果は、11月12日開催の学園祭で披露する予定です。

  • 現地ガイドからHDBの説明を聞く学生たち
    現地ガイドからHDBの説明を聞く学生たち
  • マリーナベイ・サンズからの眺望(手前はガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、奥はマラッカ海峡)
    マリーナベイ・サンズからの眺望(手前はガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、奥はマラッカ海峡)

今回のシンガポール研修は、NYPの教員と学生による手厚いサポートを得て実現しました。研修中、学生間の交流が非常に活発でした。9月末にはNYP学生が本学部を訪問する予定です。シンガポール研修の参加学生が新しくできた友達に1ヶ月ぶりに再会することになりますが、本学部のホスピタリティの見せ所でもあります。続報をお楽しみに!

  • NYPとの集合写真、 See you in Japan soon!
    NYPとの集合写真、 See you in Japan soon!

2023年9月25日(月)、鎌倉市、鎌倉市観光協会と多摩大学の3者包括協定に基づき、鎌倉芸術館にて最終回となる第8回ホスピタリティ観光セミナーを開催しました。

今回は本学寺島実郎学長が会長を務める一般財団法人 日本総合研究所 理事長の松岡 斉氏を講師にお迎えし、「ジェロントロジーと美麗学」をテーマにご講演いただきました。

講演では、少子高齢化社会の時代に100年人生にフォーカスした一人ひとりが地域や社会が抱える課題にチャレンジすることで、持続可能な地域づくりに貢献する取り組みが紹介されました。

【第8回セミナーの目次】
1)ジェロントロジー研究フェーズの活動内容と成果
2)研究フェーズから実行フェーズへ

まず、高齢化社会に対する認識について、これまで高齢者は「社会的コスト負担(医療、介護、年金等)」の視点から捉えられることが多く、ジェロントロジーは老年学と考えられていたと説明がありました。そこからパラダイム転換が必要とされ、これからは高齢者を「社会を支える側に参画する主体」と捉え、そのためのプラットフォームづくりや新たな社会システムを構築すべきであり、ジェロントロジーは「高齢化社会工学」、「知の再武装」として理解されるようになりました。全世代が心身共に健康で、より活力や幸福を感じられる社会システムの構築を目指すことが重要になると示されました。

次に2018年6月から2020年9月までの(一財)日本総合研究所の様々な取り組みが紹介され、研究の段階から実行の段階についての説明がありました。

最後は、100歳人生をどのように美しく齢を重ね、生き抜くかについて鎌倉市を例に挙げながら説明されました。2020年の人口172,710人は、2040年には148,992人まで減少する見通しで、20年間で約24,000人減少しますが、高齢者数(2020年の老年人口、65歳以上)は53,517人で、高齢化率は31%です。しかし、2040年には高齢化率は約39.5%にまで上がり、全国平均より高い率となります。
鎌倉市の課題について、オーバーツーリズムはよく話題に上がりますが、高齢化の加速によって住民交流、担い手不足によるまちづくりや地域コミュニティの機能低下がおきます。それを好転させるために、多能工人材(シニア層)と若い人材の交流・連携による高付加価値型の産業(観光・農業)を通じた持続可能な地域力(まちづくり)の創造がポイントで、鎌倉の魅力(歴史、文化、食・農のバランス)と健康寿命により好循環させることが重要ではないかとの見解が話されました。

また2023年10月21日(土)に、「健康」「多世代交流」、「農業」、「観光」などをキーワードにしたイベントが開催されることになりました。これは、2023年2月に開催した寒川町「ホスピタリティ観光セミナー」で松岡講師が講演された際の受講者の方から出た意見を基に実現化したイベントです。今後、鎌倉市でも同様のイベントが開催されることが期待されます。

関連記事
寒川町観光協会・多摩大学共催 第5回「ホスピタリティ観光セミナー」開催
参考文献:寺島実郎『ジェロントロジー宣言「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』、NHK出版新書560、NHK出版、東京、2018年
後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所

  • (一財)日本総合研究所 理事長 松岡 斉氏
    (一財)日本総合研究所 理事長 松岡 斉氏
  • 講演の様子
    講演の様子
  • 会場の様子
    会場の様子

経営情報学部では、令和5年9月27日(水)に教員顕彰を行い、小林英夫経営情報学部長から、受賞者(専任教員)に対し褒賞状の授与を行いました。
これは、令和5年度春学期に実施した学生による授業評価(VOICE)結果等を「多摩大学授業評価規程」に照らし、総合的に高評価だった教員を表彰するものです。
なお、非常勤教員に対しては、別途顕彰を行います。

【顕彰対象者】

専任教員

教員氏名・職位 対象授業科目名 区分
出原 至道 教授
久保田 貴文 教授
菅沼 睦 准教授
加藤 みずき 専任講師
新西 誠人 専任講師
マーケティング・心理実践I 履修者:13名~30名
良峯 徳和 教授 スタディースキル入門X07・X09 履修者:31名~60名
趙 佑鎭 教授 アントレプレナーシップ論 履修者:61名~120名
初見 康行 准教授 キャリア・デザインⅢA 履修者:121名~200名
樋笠 尭士 専任講師 法学(憲法) X 履修者:201名以上

非常勤教員

教員氏名・職位 対象授業科目名 区分
福角 有紘 客員教授 スポーツⅡA(フットサル) 履修者:13名~30名
荻野 博司 客員教授 事業構想特講 履修者:31名~60名
大森 拓哉 非常勤講師 認知心理 履修者:61名以上

本年9月10日から9月12日にかけて、インターゼミ・サービスエンターテインメント班が広島にてフィールドワーク調査を実施しました。

この度、同調査活動について取材していただいた中国新聞社の公式ウェブサイトにて「東京の大学生ら被爆地の旅探る 証言聞き取りも」(9月25日付朝刊)と題する記事が掲載されましたので、ご一読頂ければ幸いです。

詳細は以下の中国新聞社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=136612

2023年 9月16日(土)、日本学術会議講堂にて行われた学術フォーラム「自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン」(主催:日本学術会議、後援:内閣府、文科省)にて、本学経営情報学部 樋笠尭士専任講師が、「講演」と「討論」を行いました。本フォーラムは、日本学術会議の発出した見解と提言を基に、人文・社会科学、生命科学、理学・工学にわたる幅広い分野から専門家および実務者を招き、総合的な観点から、将来のモビリティ社会のあるべき姿と、そのためにすべきことについて議論を深めるものです。

樋笠専任講師は、「自動運転に関する倫理指針・国際ガイドライン規格と刑法上の注意義務」で、欧州の倫理に関する現状と、7月に発行したISO39003の内実、そして、刑事裁判において、規格・指針を遵守することの意義について発表しました。

討論では、法政大学、立命館大学の教授陣とともに自動運転の倫理・法的課題についてパネル・ディスカッションを行いました。

また、本学術フォーラムの前日に発出された提言「自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン」では、樋笠専任講師が代表を務める「自動運転倫理ガイドライン研究会」の取り組みが引用されています。

提言「自動運転の社会実装と次世代モビリティによる社会デザイン」
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t352-1.pdf

自動運転倫理ガイドライン研究会
https://segad.jp/

自動運転倫理ガイドライン研究会2022年6月17日シンポジウム
https://www.tama.ac.jp/topics/news/2022/06/post-9084.html

中村そのこゼミ4年 遠藤啓輔さん、西井菜々穂さん、祖納大樹さん、堀籠千裕さんがFM西東京の番組、「ミッドナイトスクール」を同番組のメンバーの大学生のみなさんと共同制作、出演しました。

番組の収録は多摩大学T-Studioで行われ、
8月20日(日)23:00~23:30 FM西東京にて本放送
8月27日(日)23:00~23:30 同局にて再放送 されました。

ゼミのメンバーが撮影した収録時の動画をこちらで公開致します。

多摩大学 産官学民サイト
https://t-collabo.com/event/radio-3/

関連リンク
中村そのこゼミ
中村そのこゼミの活動

2023年9月22日(金)、鎌倉市、鎌倉市観光協会と多摩大学の3者包括協定に基づき、鎌倉芸術館にて第7回ホスピタリティ観光セミナーを開催しました。

今回は寺島実郎学長が会長を務める一般財団法人 日本総合研究所 主席研究員、経営研究部部長、医療・防災産業創生協議会 統括責任者、(一社)ふくしま総合災害対応訓練機構 専務理事兼事務局長の佐藤和彦氏を講師にお迎えし、「観光地における医療と防災 〜道の駅における医療・防災産業創生協議会の活動〜」をテーマにご講演いただきました。

近年、国内外の観光地が水害・洪水、地震や台風をはじめとする様々な自然災害に見舞われたり、避難できず孤立してしまったりする報道に接する機会が多々あり、自分自身が自然災害に直面した際の対応を真剣に考える必要性に迫られています。

今回の講演では観光および防災における「道の駅」の役割、その重要性について理解することができました。災害時、道の駅の活用は地元の人を優先的に考えるでしょうが、緊急事態においては地元も観光客を分けることは非常に難しいことは想像に難くありません。またこれまで日常的に行っていたトイレ、入浴、さらには歯磨き(感染症予防)などが行えなくなくなることやプライバシーが配慮されなくなることの苦痛、不便さなどについて講義を通して学び、今後は災害に対する自己準備が必要であることを再認識させられる内容でした。

講演の最後は鎌倉を例に挙げ、自然災害すなわち地震と津波に対する警戒心、とりわけ材木座海岸に面している鎌倉市にとっては重要な課題であると示されました。もし、津波が発生した場合、僅か8分で海岸から鶴岡八幡宮まで津波が到達するであろうという注意喚起には参加者全員が驚きの声をあげました。

後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所

  • 佐藤和彦 講師
    佐藤和彦 講師
  • 講演の様子
    講演の様子
  • 会場の様子
    会場の様子

10月7日(土)、M-BIC2023最終審査会が開催され、本学学生チーム「多摩SEEDS」が最終選考に臨みます。

「モビリティを活用したビジネス・イノベーション・コンテスト(M-BIC)2023」は、全国の大学・大学院・高専から集まった学生チームが、自動運転車やドローンなどの自動化モビリティを活用した、社会を変革するビジネスプランを競うコンテストです。4回のワークショップの中で、他チームや協賛企業・中央省庁の参加者と共に学び、議論をしながら提案を磨き上げて最終審査会を目指す、共創×競争型のユニークな学生コンテストです。

本学「多摩SEEDS」は、全てのワークショップに参加し「自動運転×教育×AR」をテーマとし、自動運転技術にARをコラボさせたプランをブラッシュアップし提案します。

読売新聞オンライン記事はこちらから
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/feature/release/detail/000000005000107253.html

M-BIC 2023 公式webサイトはこちらから
https://m-bic.jpn.org/2023

TOKYO MX1「寺島実郎の世界を知る力」
【第3日曜日】第36回放送:9月17日(日)午前11時~

番組前半では「2023年秋口、世界動向への3つの着眼点」をテーマに、世界経済の現状と今後の展望、BRICS拡大の背後にある構造、そして開戦して550日を過ぎたウクライナ戦争の本質について寺島学長が迫ります。
番組後半では、「21世紀日本の針路」をテーマに、寺島学長独自の「グローバリズムとナショナリズムの交錯と結節」という視点から、21世紀の日本がどう歩んでいくべきか、寺島学長が語ります。

【第4日曜日】「対談篇 時代との対話」第30回放送:9月24日(日)午前11時~
<ゲスト>:渡部恒雄氏(笹川平和財団 上席研究員)、柯隆氏(東京財団政策研究所 主席研究員)

今回で5回目となる日米中トライアングル鼎談では、2023年の秋の世界認識と日本の針路をテーマに議論いたします。
進行する米国国内の分断や中国の不動産バブル崩壊の危険性など、今夏までの米中の動向における注目点や、今後の日米中3カ国の関係や米中国内の政治・経済の展望などについて、これまでの議論を踏まえ、さらに深掘りして議論いたします。

【TOKYO MX テレビ】
『寺島実郎の世界を知る力』、『寺島実郎の世界を知る力-対談篇-時代との対話』

<見逃し配信>
Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLkZ0Cdjz3KkhlIA30hZIT5Qnevsu0DBhY

エムキャス
(第3日曜日):https://mcas.jp/movie.html?id=749856148&genre=453017953
(第4日曜日[対談篇]):https://mcas.jp/movie.html?id=749856661&genre=453017953

このたび、本学グローバルスタディーズ学部では、人文・社会分野非常勤教員の教員を公募いたします。
詳細は、下記URLよりご確認をお願いいたします。

教員採用情報 https://www.tama.ac.jp/info/employment.html

藤沢市・多摩大学グローバルスタディーズ学部共催の令和5年度市民講座「グローバルな視点を持って地域を考える」の第3回を9月16日(土)に開催しました。グローバルスタディーズ学部のアイグル・クルナザロバ教授より、「グローバリゼーションに未来はあるのか?」をテーマに、グローバリゼーションの利点と問題について話がなされました。

グローバリゼーションの引き起こす経済的不均衡や気候変動などの問題に対してはグローバルガバナンス、すなわち協調的なリーダーシップにより、世界の公共財、平和と安全、紛争の司法と調停システム、機能する市場、貿易と産業の統一基準、気候変動規制などを提供することが重要であるということが示されました。

今年度の藤沢市共催の市民講座は今回で終了となります。参加いただきました市民の皆様に感謝申し上げます。

これまでの記事はこちらから
第2回:https://www.tama.ac.jp/topics/news/2023/09/post-11086.html
第1回:https://www.tama.ac.jp/topics/news/2023/09/post-11063.html

8月6日、経営情報学部 内藤ゼミが、府中市庁舎にて開催された『現庁舎「お別れ会」』に参加し、デジタルアーカイブ化作業を行いました。府中市役所の庁舎の建て替えにより現庁舎との「お別れ会」が行われ、多摩地域で最も古い庁舎を、写真および動画によりデジタルアーカイブ化しました。

市庁舎は、大正時代のレトロな木造建築から、現鉄筋コンクリート造になり、64年の歳月が経過し、老朽化したため、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造の新庁舎に建て替わりました。古き良き時代の歴史的建造物をデジタルデータによって後世に継承していきたいと考えています。

本学経営情報学部 巴特尓教授が、テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」に出演(5月30日、7月4日)し、中国の食料安全保障戦略に関する政策動向と具体的な事象のほか、半導体や電気自動車などに欠かせないレアメタル資源をめぐるアジア情勢についてコメンテーターとして解説をしました。また、ANNニュースにも出演(9月4日)し、ローマ教皇のモンゴル訪問の真意などについてコメントをしました。

テレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」公式ウェブサイトと「ANN NEWS CH」(YoutTubeチャンネル)は以下の通りです。
https://www.tv-asahi.co.jp/scramble/
https://www.youtube.com/channel/UCGCZAYq5Xxojl_tSXcVJhiQ

いつも多摩大学フットサル部への暖かいご理解とご声援を頂き、あらためて心より篤く御礼申し上げます。

多摩大学体育会フットサル部は第19回全日本大学フットサル大会東京都大会決勝戦で東京大学に3対0で勝利し、東京チャンピオンとなりました。2023年6月24日(土)・25日(日)に群馬県ヤマト市民体育館前橋で開催された関東大会では1位となり、2023年8月25日(金)~27日(日)に大阪府(岸和田市総合体育館)で開催されました全国大会では2位となりました。

関東大会、全国大会出場において、遠征となったため、交通費及び宿泊費等多額の費用が必要となり、選手やご家族の負担がとても大きくなっている状況でございます。

つきましては、「多摩大学体育会フットサル部遠征費寄付金」を下記の通り募集させていただきたく存じます。どうか、皆様のお気持ちで、選手達のチャレンジにご声援賜れれば幸いです。
諸状況ご賢察の上、どうかご支援賜りますようにお願い申し上げます。

多摩大学体育会フットサル部
顧問 杉田文章

寄付についての詳細は以下のページを御覧ください。
https://tamauniv.jp/activity/kifu2023/

2023年度インターゼミ(社会工学研究会) サービス・エンターテインメント班は、9月10日~12日にかけて担当教員3名、学生6名の計9名で広島現地調査に行って参りました。

現地では、広島平和公園内にある平和資料館をはじめ、被爆地の調査を行ったほか、現地の歴史専門家によるレクチャー、被爆者や被爆体験伝承者の方々に講義をしていただきました。

本ゼミは、春学期から「『広島観光』の可能性—原爆・戦争・平和を学ぶ旅をどう組み立てるのか」という研究テーマで、各種文献調査を実施してきました。「唯一の戦争被爆国である日本を今後担う次世代に、歴史を正しく伝承していくために、これからの日本が果たすべき役割とは何か、若い世代を中心に原爆・戦争・平和をテーマとした広島観光の可能性はあるのか」という問題意識をもとに、今回メンバー全員で実際広島観光を行い、その経験を分析することで、広島観光の可能性を探るために現地調査を実施しました。今後は、第二次世界大戦や広島への原爆投下および戦後の広島復興の歴史をたどりながら、「平和都市」を標榜する広島の魅力や存在意義を明らかにするとともに、如何にしてダークな戦争や原爆のイメージを払拭しつつ、正しい歴史認識を、来訪者にお伝えする仕掛けを観光のコンテンツに盛り込めるのか、検討して参ります。

現地では、NHK広島、広島テレビ、中国新聞社の3社から取材を受け、ニュース番組でも取り上げられました(下記ニュース記事・動画ご参照)。
◆NHK広島「広島NEWS WEB『被爆の実相をどう学ぶか』学生が被爆者から話聞く」
◆広島テレビ「広テレ!News戦争の記憶と平和の継承…東京の大学生がヒロシマを学ぶ」
◆中国新聞社:近日記事公開の予定。

今回の広島現地調査を通じて、メンバー一同改めて広島の歴史やこれまでの広島の取り組みに関する様々な知見を得たほか、これまで抱えてきた問題意識を深めることができました。今回、ご協力していただいた関係者の方々に改めて深謝申し上げるとともに、現地での学びや気づきを今後の研究に活かしていきたいと思います。

2023年度インターゼミ サービス・エンターテインメントについてはこちらから

2023年9月5日(火)、鎌倉市、鎌倉市観光協会と多摩大学の3者包括協定に基づき、鎌倉芸術館にて第6回ホスピタリティ観光セミナーを開催いたしました。

今回は株式会社JTB総合研究所地域交流共創部 地域交流戦略チーム 主任研究員の藤田尚希氏を講師にお迎えし、「「持続可能な観光」からオーバーツーリズムを考える」をテーマに講演していただきました。オーバーツーリズムはコロナ禍前からの問題であり、近年、鎌倉および京都などの観光地では再び取り上げられるようになりました。

講演は藤田講師の職歴の紹介から始まり、2003年から2022年までの訪日外客の推移、2019年に観光立国を目指す日本で起きていたこと、新型コロナウイルスが世界的大流行へ拡がり、インバウンドが一時停止したことの説明がありました。そして、アフターコロナの観光振興に向けた観光ビジョンの概念をお話しされました。

さらに、観光客の意識の変化による旅行者のニーズの変化により、マーケティングはデジタル化が主流になりました。そしてアフターコロナの観光戦略の方向性は「地域ならではの高付加価値を「体験」してもらう」こと、すなわち「せっかく旅行するならより価値のある貴重な旅行がしたい」ということになります。
次に地域活性化の核に観光業を位置づけることにより、「観光業の復活」は、観光業が地域のハブ、産業のハブとして地域全体を活性化することに繋がります。そして、旅行者と宿泊施設をつなぐシームレススキームの進化が必要になります。すなわちデジタル活用が基本であり、その上で人対人の交流が付加価値を生み出すようになります。

【講演のまとめ】
① JTB総合研究所はオーバーツーリズムについて、特定の観光地において、訪問客の著しい増加等が、地域住民や自然環境、景観等に対して受忍限度を超える影響をもたらす、観光客の満足度を著しく低下させるような状況、と定義しています。
② 持続可能な観光(サスティナブルツーリズム)とは、UNWTO(国連世界観光機関)の定義では、訪問客、業界、環境および訪問客を受け入れるコミュニティに対応しつつ、現在および将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮する観光のことです。
③ 持続可能な観光は今日の観光振興において柱となる考え方であり、オーバーツーリズムは、持続可能な観光が実現できない状況を意味します。オーバーツーリズムを解決するための手段として、観光DXの整備や受け入れ環境整備(観光推進組織DMOの整備)等について詳細に説明していただきました。

後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所

  • 藤田尚希講師 自己紹介
    藤田尚希講師 自己紹介
  • 藤田尚希講師の講演
    藤田尚希講師の講演
 

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