多摩大学 現代の志塾

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7月6日(水)、「アントレプレナーシップ論」(担当教員:趙佑鎭教授、履修人数:91名)の授業にゲスト講師として、日本BE研究所 所長の行徳哲男様をお招きし、ご登壇いただきました。

行徳様は幼少期からコンプレックスを持ち、その短所を改めるのではなくそれを跳ね返すエネルギーを点火剤として生きてこられたとのことで、各界のリーダー達、指導者達のメンターとしてその存在感を示されてきたことはよく知られています。今年で90歳を迎えられるとは思えない活力に満ちたご様子でご講演いただきました。

最初に、広隆寺の弥勒菩薩の美しさについて、それが人間の真実を映しているからこそ美しいとされ、真実とは絶望、躓き、煩悩などを隠すのではなくさらけ出すことであるとされました。また、デンマークのジーランド湖に飛来する鴨が1万キロメートルもの長距離を無休かつ飲まず食わずで飛び続けるのに対し、老人から餌を与えられることに安住し、自らの力で飛翔することを放棄してしまった鴨たちは、洪水の災いに巻き込まれるという「野生の鴨」の逸話をご紹介いただき、IBMの創業者トーマス・ワトソンが自社の社員に贈った「野鴨たれ」の言葉や、Appleの創業者スティーブ・ジョブズの「Stay hungry, Stay foolish」の言葉を引用され、常に前を向き困難に立ち向かう気概の重要性を説かれました。

続いて、鹿児島県知覧で若き特攻隊員が母に向けた書簡、原宿を開発し原宿文化とでもいうべき新風を創り出した松本瑠樹、1995年ウィンブルドンで世界を追い詰めた松岡修造などの逸話を通じ、「気の充実」や「トキメキ」こそが人間が最も大切にすべきものであるとされました。また、全ての生き物の中で人間のみが持つものとして、思考回路と時間の概念を挙げ、現代人は考え過ぎて物事の判断を遅らせているとし、「今」、「ここ」、「自分」しかない獣の勇気を持つべきだとされました。それこそが本当の自分を生きることであり、自分自身を好きになり、最高価値があると信ずることができるようになると説かれました。

最後に、アインシュタインが来日した際の詩人の土井晩翠との関わりの中での逸話をご紹介いただき、ここにいる学生のような若者たちこそが日本という国を誇りに思い、この国を引継ぎ、さらなる繁栄に導いていって欲しいとエールを贈られました。

  • 趙教授イントロ
    趙教授イントロ
  • 行徳様ご講演
    行徳様ご講演
  • 行徳様と趙教授
    行徳様と趙教授
  • 行徳様ご講演
    行徳様ご講演

7月13日(水)「志ゼミ」(担当教員:石川 晴子、履修人数:30名)の授業にゲスト講師として、ごたんだ行政書士事務所(所在地:東京都品川区)代表で、株式会社ザ・ベストサービス代表取締役 髙村 直様にご登壇いただきました。髙村様は本学卒業生(2005年卒業)で、本学大学院にてMBAを取得されています。

ごたんだ行政書士事務所は夜のまちでがんばるお店の各種行政手続き・補助金の申請代行・コンサルティングを行っています。株式会社ザ・ベストサービスは、お店の清掃業務、社員寮などのハウスクリーニングを主としてビルメンテナンス業を行っています。

髙村様の学生時代からのお話では、あまり学校には行かなかったが10歳以上年上の人と友人になり多くのことを学び、卒業後早い段階でまず人材派遣業を起業されたとのことです。リーマンショックにより別の事業を立ち上げ、何もしなくてもお金の入ってくるシステムを作り出したものの、人間的成長を感じることがなく程なくして「地域や社会に貢献したい」という思考になったとのことです。

夜のまちのゴミ拾い活動・夜の安全見守りなどの奉仕活動をするうちに、夜のまちと行政の架け橋になるという決意から多摩大学大学院でMBAを取得されたとのことです。そののち、1年間で行政書士の資格をとることを決意し、取得後、ごたんだ行政書士事務所を設立されたとのことです。夜のまちでの行政書士はめずらしく、風営法に特化した事務所のためか、すべての仕事は紹介によって受注し、常に周りの人に事務所のことを宣伝してもらえているとのことでした。

学生からは、「どうしたらそんなふうに人脈が広がりますか?」との質問に、髙村様は「経営者団体に入ったりコミュニケ―ションをとったりしています。あと、困っている人がいたら助けに行きます。見返りを求めてはいないが、自分が与えていて、それが自分に回ってきて助けられることも多いです。」とのお答えでした。

授業の最初に髙村様から「起業してみたい人いますか?」との問いかけには誰も手が挙がらなかったが、授業後再度同じ質問をしたところ複数の学生が手を挙げていました。

<ごたんだ行政書士事務所のホームページ>

https://the-best.jp/

  • ご講義中の髙村直様
    ご講義中の髙村直様
  • 髙村様と石川晴子准教授
    髙村様と石川晴子准教授

多摩大学と小田急グループ・小田急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区)の連携事業「マチカドこども大学」が小田急多摩線「栗平」駅前の同社が運営するコミュニティ施設「CAFÉ & SPACE L.D.K.」にて6月にプレ開講しました。

7月9日(土)には小学生1~3年生対象に「英語遊び学」の講義を「英語ゲームと折り紙で遊ぼう!」をテーマに開講しました。当日は、石川晴子准教授とゼミ生7名が講座運営にあたり、小学生9名が受講しました。

最初に、学生と受講者ひとり一人が自己紹介を行い、続いて英語でのじゃんけんのやり方を覚えてから、英語を使ったかるたゲームを行いました。大学生のお兄さん、お姉さんと声を合わせ「Apple!」、「Elephant!」、「Banana!」とかわいい声が響き渡りました。続いて、保護者たちも一緒になって折り紙を行いました。「いぬ」と「かえる」を折った後、動物たちの鳴き声は英語でどう発音するのかクイズ形式で説明があり、子どもたちは「ふーん」と納得したり、「えーちょっと違う」と首を振ったりしていました。最後に、受講者みんなで受講した感想を話し合いました。

保護者からは、「大学生のお兄さん、お姉さんが親切に子供に関わってくれた」、「子供の目線で楽しくできる構成でよかった」とコメントをいただきました。また子供たちからは「学校ではできないことがいっぱいできた」、「おりがみやかるたで楽しく遊べた」など感想がありました。

マチカドこども大学のホームページはこちらからご覧ください。
https://www.machikado-uni.com/

  • 自己紹介
    自己紹介
  • Good job!
    Good job!
  • 英語でかるた
    英語でかるた
  • 折り紙
    折り紙
  • 鳴き声クイズ
    鳴き声クイズ
  • かんそうタイム
    かんそうタイム

7月6日(水)、橋本 空様( 一般財団法人町田市地域活動サポートオフィス、地域団体へりぽーと代表)をお招きして「多摩大学ボランティアカフェ」を開催しました。当日はボランティアコーディネーターの日比野さんと本学の学生3名、職員1名が参加しました。

橋本様よりこれまでの経験についてお話いただきました。その中で学生から「ボランティア活動をして一番良かったと感じたことは何ですか?」の問いに、橋本様は「ボランティア活動の経験が社会人になってイベントを考えたり大勢の人と関わることなど様々な場面で活かすことができることです。」とし、日比野さんは「好きなことがボランティアに活かせると楽しいですね。私は動画編集が好きで、イベントの動画など作らせてもらったことが良かったです。」とのことでした。

後半は橋本様より、「町田市市民協働フェスティバル」に参加するNPOや市民活動団体に加わり、「まちカフェ!学生おうえん隊」として運営・広報などの活動を団体と共に行うプログラムの紹介がありました。学生たちは自分の興味のある活動団体について橋本さんに熱心に聞いていました。日比野さんからは、「フェスティバルの運営プロセスをリアルに体験できるのはよい経験ですね。」とお話がありました。

参加学生からは、「元々ボランティアに興味があったが、さらに気持ちが高まりました。」「橋本さんがとても話しやすく、自分のしたいことに寄り添ってくれました。」と感想がありました。

<一般財団法人町田市地域活動サポートオフィスHP>
https://machida-support.or.jp/

  • 橋本さんからのお話
    橋本さんからのお話
  • 「まちカフェ!学生おうえん隊」の紹介
    「まちカフェ!学生おうえん隊」の紹介

7月4日(月)、「キャリア・デザインⅠ」(担当教員:浜田正幸教授、初見康行准教授、葛本幸枝非常勤講師、履修人数:358名)の授業にゲスト講師として株式会社マイナビ マイナビ副編集長の吉田優太様をお招きし、ご登壇いただきました。

吉田様は「キャリアとお金のハナシ」をテーマに、大学卒業後の人生において夢を実現していく中で、避けては通れないお金との付き合い方や、学生時代から意識し出来る事についてお話いただきました。

最初に、学生時代の授業、クラブ活動、アルバイトなど様々な場面での自らの行動様式を理解し、意識して少しでもより良い方向へ向かうよう意識することで、大学生活の延長上にある社会人生活に良い影響が出てくるとの話がありました。次に、ライフイベントを想定し、生涯でどれくらいのお金を稼ぐか、また支出するか、収入、支出を管理する必要性について説明いただきました。特に近年は多様な働き方が想定され、年収も働き方で幅があること、社会保障など控除により、必ずしも年収と手取り額が等しくならないとのことでした。

続いて個人ワークとグループワークで、現在の月収と社会人になってからの月収、現在の毎月の支出額とシミュレーターによる将来に渡っての総支出額を概観した後、必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を分けて考える必要性とその管理の重要性についてお話いただきました。お金の管理には予算を立て、購入に際しては比較を行い、カード類の特典を活用し、消費はするが浪費はしない態度が重要とされました。また、お金を稼ぐ際には違法、脱法行為をしない、お金を使う際には悪質商法に注意し、クレジットの分割払い、リボ払い、ローンにも注意し、おかしいと思ったら直ちに大学、保護者へ相談することが重要とされました。

最後に、「学生時代からお金の出入りに意識を持つことで、実際に社会に出ていく際にギャップが小さい状態で移行できるため、よりスムーズに社会参画できる。是非、今からでもお金の管理に興味を持ってください。」との言葉で締めくくられました。

  • 初見准教授イントロ
    初見准教授イントロ
  • 吉田様ご講演
    吉田様ご講演
  • 個人ワークの様子
    個人ワークの様子
  • 質疑応答
    質疑応答

6月30日(木)、「経営情報論Ⅰ」(担当教員:新西誠人専任講師、履修人数203名)の授業にゲスト講師として聯想控股 (本社:中国北京市)副総裁の于浩様をZoomにてお招きし、「日中間のオープンイノベーション」をテーマにご講演いただきました。

于浩様と新西専任講師は株式会社リコーにて共に就業されていた時代があり、親交があるとのことでした。今回、情報技術を使って中国と日本の企業で新規サービスを研究開発してきた于浩様に、情報技術を活用したイノベーションや国をまたがった研究開発、中国の事情などを講演してもらい、中国でのイノベーションの方法論を学ぶ機会をいただきました。

SARS後の中国は「ゴールド10年」と呼ばれ、世界の工場と呼ばれるほどに企業誘致がうまくいったことを受け、インバウンドの整備が急速に進んだということです。そしてコロナ禍によりライフスタイルが一変しました。コロナ対策として、モバイルネットワークを活用した技術やサービス展開はアメリカを超えたともいわれています。

中国のリコーで実施してきたオープンイノベーションの事例として、コロナ禍に開発された多くのモバイルネットワークを利用した新規事業開発をご紹介いただきました。リコーが実施したハッカソンでは、自社が持つコア技術をオープンにし、中国をはじめとする世界各国の高等教育機関・企業・ベンチャー会社と共に短期間にアイデアを出し合い、事業に育て、成果を得る活動をしました。この、技術は社内で行い、事業開発は外部で行うというオープンイノベーション2.0のビジョンで様々なイノベーションを実現されたということです。

現在在籍されている聯想控股は日本でも広く普及しているPCメーカー「Lenovo」をはじめ、銀行や物流、医療など多業種にわたる企業を傘下にもつ会社です。「将来的には聯想控股とその傘下の企業はかけ橋として『資本と技術、市場』を繋げ、研究者は研究に熱中し、事業開発は市場だけを見るオープンイノベーション3.0を実現していきたい」とのことでした。

学生からは「VCとCVCの違いは何ですか?」との質問があり、于浩様は丁寧に答えてくださいました。

  • 于浩様
    于浩様
  • 学生との質疑応答
    学生との質疑応答

6月30日(木)、「国際関係論」(担当教員:小林昭菜准教授、履修人数:64名)の授業にウクライナからのゲストをお招きし、ご登壇いただきました。

連日、ロシアによる軍事侵攻が報道されているウクライナから日本に避難されている、アリョーナさん、アンナさんに特別ゲストとしてご登壇いただくとともに、現在も首都キーウに留まっているナターシャさんにはオンラインで接続しご参加いただきました。

ソビエト連邦崩壊後ウクライナは独立しましたが、度重なるロシアによる内政干渉に続く2014年3月のクリミア併合以来紛争状態が続き、2022年2月にはロシア軍がウクライナに軍事侵攻し戦争状態となりました。アリョーナさん、アンナさんによるとロシアの侵攻が始まったとされる2月24日以前から、学校では避難訓練が行われており危機的状況と認識していたとのことです。また、日に日に国外脱出も難しくなり、最後の国際便に何とか間に合い第三国を経由して知人をつてに来日したとのことです。一方、ナターシャさんは高齢のご両親がいるため、国外避難もままならず、またひとたび国を離れると二度と戻れないと判断しキーウに留まる決断をされたとのことです。

アリョーナさんは避難当時卒業間近の学生で、避難先にてオンラインで講義を聴講し、この6月に無事ご卒業されたそうですが、卒業証書も記念写真も無く、男性の同級生は戦争に駆り出され連絡もつかないそうです。アンナさんが通っていた地元の中学校は爆撃を受け、教室はメチャメチャに破壊され、とても勉強ができる状態ではないとのことです。オンラインで参加したナターシャさんはロシアの侵攻当日はウクライナ南部の友人宅を訪問していたそうですが、午前5時に爆音が鳴り響き町中がパニックになる惨事を身をもって体験されたそうです。今もキーウでは空襲警報が鳴り響き、ロシア軍による攻撃が続き、近隣の通いなれたショッピングセンターも爆撃を受け1,000人規模で死者が出るなど、全く違う人生を歩むことになったとのことです。

学生、教職員からは、避難して来た日本での食料や生活必需品の充足状況、日本での就業、将来の夢などについて質問がありました。また、日本がウクライナに貢献できること、安全保障の考え方など、活発な議論が行われました。最後に、「早くウクライナに戻って友人たちとこれまでのような生活を送りたいが、今はできることをやるだけ」とのアリョーナさんの言葉から、今も続く戦争の非人道性を感じずにはいられませんでした。

  • 小林准教授イントロ
    小林准教授イントロ
  • ウクライナからの登壇者
    ウクライナからの登壇者
  • キーウからオンライン参加
    キーウからオンライン参加
  • 質疑応答
    質疑応答

〔受講した学生からの感想〕

進藤丈也
テレビやSNSで目にするウクライナ侵攻の情報は、どこか現実味がなく、遠い場所で何か大変なことが起きている程度の認識だったが、実際に体験した(している)方のお話を聞くことが出来て、より身近に感じることができた。

雨宮永大
ニュースで報道されていないことを聞けて、そこで生活している人の現状を理解することができた。これから自分たちに起こりうるかもしれないし、この戦争にもっと注目すること、深く考えることが重要だと思った。そのために、今の自分に何が出来るか考えていきたいと思う。

太古前虎汰郎
本日は大変貴重な機会を頂きありがとうございました。キーウに在住されているナターシャさん、日本へ避難したアリョーナさん、アンナさんが与えてくださったこの機会や思いを心に刻み、忘れないよう国際関係について学んでいきたいと感じました。

石橋政憲
貴重な体験をありがとうございました。現地にいた人の話を聞くことは、ニュースとは違い、言葉の重みを感じた。今回話を聞いて、この戦争は本当に必要なのか疑問に思った。戦争に無関係な一般市民に向かって武力で支配しようとする姿勢は、本当に正しいのかということをもう一度考えてほしいと思った。

鳥居完太
国外へ避難することは、口では容易く言えることだが、ウクライナの人にとっては、共にあったウクライナでの思い出や伝統を捨てて逃げることなんだということを改めて認識した。

古屋祐樹
衝撃すぎて言葉が出ないというのが本音である。日本は戦争を仕掛けたこと、仕掛けられたこと、勝ったこと、負けたこと、核被爆国であるという歴史から学び、軍の保有をやめ平和主義を唱えている。ロシアはもっと歴史を顧みて学んでほしいと思った。

丹羽優介
今回の講義は私にとって今までにない貴重な時間だと感じた。ウクライナがロシアからの侵攻に備えていたが、その準備は何も役に立たなかったとおっしゃっていた。いくら準備しようと、戦争はその準備の先を行く力で国を滅ぼしていくものだと知ることが出来た。まだ戦争は続いているが、早く平和な生活に戻れることを心から祈っています。とても貴重な体験をありがとうございました。

2022年6月24日(金)、SGS二期卒業生の安田健太先生が所属する、タイのスワンクラーブウィッタヤーライノンタブリー学校と多摩大学目黒高等学校とのオンライン文化交流が行われました。

第1部では、日本とタイの高校生がプレゼンテーションを行いました。日本の高校生は、①多摩大目黒高校、②東京や目黒の魅力、③日本の高校生の1日、④高校生の流行について紹介しました。タイの高校生は、①タイの正月(ソンクラーン)、②タイの高校生活について発表しました。お互いの国のリアルな現状を知ることができ、参加者たちはプレゼンに聞き入っていました。

第2部では、日本とタイの生徒がグループにわかれ、自由な交流を行いました。それぞれの国ならではの物を持ち寄り、紹介し合ったりしました。日本のアニメのキャラクターのぬいぐるみやアクセサリーなど、画面に映し出される物にお互い興味津々で、質問が尽きませんでした。終了時には「時間が足りない!」という声が多く聞かれるほど、盛り上がっていました。タイの生徒たちは、普段から日本語を学んでいますが、日本人と話す機会は限られており、大変喜んでいました。秋には2回目の交流を予定しています。それまで互いの国への興味関心をさらに広げ、オンラインでの再会を果たせればと思います。

コロナ禍前、多摩大学グローバルスタディーズ学部は、一年を通して数多くの海外研修を積み重ねてきました。残念ながら、多くの海外研修が中止になってしまいましたが、オンライン交流を積極的に取り入れ国内・海外の高大連携を推進しています。今後も世界との交流を希求する若い世代の志を、応援していきます。

  • タイ交流
  • タイ交流

6月23日(木)、「中村その子ホームゼミ」(担当教員:中村その子教授、履修人数18名)の授業にゲスト講師として株式会社オートアベニュー(本社:東京都西東京市)代表取締役社長 伊藤理香様をお招きし、ご登壇いただきました。

中村その子ゼミでは、地域企業と連携した広告・宣伝・PR・情報発信を通じ、学生が自らのアイデアを製品開発に結び付けるための研究を行っています。これにより関連する社会の現場で自分の志を実現すべく、革新的で創造的な役割を果たして仕事をしていくことができるようになることを目指しています。今回は(株)オートアベニュー様のラジオCMを作成するにあたり、代表取締役社長の伊藤様に会社の経営理念やブランド戦略等をうかがいました。

オートアベニューは西東京市に本社を構え、自動車新車・中古車販売、自動車・バイク整備(特定指定整備工場認定)、損害保険代理店営業を主な事業としています。社員数20名という独立系の小規模な会社ですが、3C分析により、強みは全メーカーの新車を扱うこと、地元に密着した親しみやすさ、履歴のハッキリした中古車を提供できることとされました。またABC理論では考えていく順番が大切とされ、自社商品志向ではなく、お客様志向が重要で、その結果「まごころ整備」、「新車くらべま専科」、「里帰りU-Car」を3つの柱として掲げているとのことです。

次に、提供する商品やサービスが持つ物語性をお客様に伝える手法であるストーリーブランディング手法に言及され、お客様が購入する理由は最高の商品ではなく、一番わかりやすい商品であるということから、物語の力を借りてわかりやすく伝えることの大切さを説き、Appleを世界的企業に導いたスティーブ・ジョブズの「Think different!」の言葉に表されるように、主人公が光り輝く人生を送れるようにというお客様主役の考え方への転換こそが鍵になるとされました。

最後に、中村その子教授より、ラジオCM制作にあたってはクライアントの生の声を聴くことが最重要であり、今回、伊藤様よりうかがった同社のブランディング戦略をよくかみしめ、次回以降CM作成に取り組みましょうという言葉で締めくくられました。

株式会社オートアベニュー:https://www.auto-avenue.co.jp/

  • 中村その子教授イントロ
    中村その子教授イントロ
  • 伊藤様ご講演
    伊藤様ご講演
  • 伊藤様ご講演
    伊藤様ご講演

多摩大学グローバルスタディーズ学部では、専任教員の公募をいたします。

詳細はPDFをご覧ください。

■募集
専攻分野:観光・ホスピタリティ学
職名:助教、専任講師または准教授(任期付)
担当科目:観光・ホスピタリティ学関連科目
人員:1名

■指定様式は、下記よりダウンロードしてください。
教員個人調書
教育研究業績書

■応募締切:2022年8月1日(月)(必着)

7月1日、本学経営情報学部 樋笠 尭士 専任講師が、日本学術会議主催の「安全工学シンポジウム2022」に登壇しました。

「新しいモビリティと気候変動・安全・社会デザイン」部門において、 「自動運転における「人命」の多義性について−倫理ガイドラインの在り方−」との内容を発表し、自動運転に関する人命の保護や事故時の責任について倫理的な方向性を示しました。

これらの報告を踏まえ、来年、自動運転について日本学術会議は政府に提言を行います。
https://www.anzen.org/html/program.html#PD2

  • プログラム 安全工学シンポジウム2022
    プログラム 安全工学シンポジウム2022

6月29日(水)、「アントレプレナーシップ論」(担当教員:趙佑鎭教授、履修人数:91名)の授業にゲスト講師として「水と宇宙と、地球と、わたし」の川合アユム様、池田恭子様をお招きし、ご登壇いただきました。

川合様は21歳でIT企業を創業、40歳で上場されましたが、自らを経営者として適材ではないと判断し、経営を後進に譲られ全ての経済活動を休止、その後パリ・ダカールラリーに3年間没頭されるなど、様々なご経験を経て社会の単位でのベーシックインカムの必要性に行きついたとのことです。当日は「素意とベーシックインカム」のテーマでご講演いただきました。

「素意」とは、かねてからの思い、故人の宿意といった大事な意味を持つ言葉で、個々人の経験や学習にはよらない「集合的無意識」を源泉とする潜在的意識を形作るものとされました。一方で、人間の行動の動機には自己存続を目的とする「利潤動機(利己心)」と、他者の喜びを目的とする社会的「役割動機(利他心)」があるとし、資本主義の生み出した問題点は「お金が無くなる恐怖」が利用され、持つ者と持たざる者の二極分化を生み出し、機会(チャンス)の平等が失われ、「利潤動機」が大勢を占めるようになったことであるとされました。

この究極の解決方法として、ベーシックインカム(現在の収入はそのままに、「地域通貨」によって毎月一人あたり30万円相当を支給)を導入することで、「お金が無くなる恐怖」を無くし、すべての人々にチャンスを与え、一人ひとりが利潤のために働くことをやめることで、社会のクリーニングを行おうという新しい資本主義と言える理想的な構造に進化するという発想をご紹介いただきました。現に、沖縄には「ぬちゃーしぃ」という、出せる人は出して出せない人は出さなくてもよいという、割り勘とは真逆の考え方があるのだそうです。

このような「お金が無くなる恐怖」から解放された世の中では、経営はPD(Project Drive)制度に移行し、過去の評価から未来への投資、成功のための人間的投資へ、組織を軸としたヒエラルキーから人間を軸とした並列連携型ネットワークへ移行するとされました。そこでは求められる人材も知識を重視した環境依存型人間から、よりアントレプレナー的な自立創造型人間となるとのことです。あたかもアプリがOSに依存するように、社会インフラが変わるとアプリに相当する経営も変わり、より面白い世界が待っているとされました。

最後に、趙教授からAmazon創始者のジェフ・ベゾス、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、テスラ・モーターズのイーロン・マスクもベーシックインカムの導入を主張しており、川合様は正しく先駆者と言える。利潤追求だけでない企業経営はこれからのアントレプレナーに求められる基本的な資質であるとの言葉で締めくくられました。

  • 川合様ご講演
    川合様ご講演
  • 趙教授から解説
    趙教授から解説
  • 池田様ご講演
    池田様ご講演
  • 川合様と池田様
    川合様と池田様

7月2日(土)、学生有志による鎌倉フィールドツアーが開催されました。参加者は計10人(うち留学生2名、教職員2名)。コロナ禍で長期の自宅学習を強いられた学生たちが、仲間との交流を深めることを目的に自主的に企画しました。このツアーに留学生2名が参加。あいにくの猛暑日でしたが、体調に考慮して休みを多く取り入れつつ、楽しく一緒に鎌倉を歩きました。

今回訪れたのは報国寺、大倉幕府跡、源頼朝の墓、そして鶴岡八幡宮。今話題の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響もあり、源頼朝や北条義時の人物像について語り合いながら、中世鎌倉の歴史を体で感じました。

本ツアーを企画した清澤拓己君(3年)は、各訪問先で日本語と英語による解説を行いました。鎌倉湘南地域の歴史や魅力を深く知り、外国語を駆使して、留学生に発信することは、グローバルスタディーズ学部が掲げている「ホスピタリティ」実践の第一歩でもあります。

はやくも次回企画が立ち上がっています。テーマは、鎌倉・藤沢の社寺での修行体験や、企業や工場見学、さらには農業体験、高校訪問など、多くのアイデアが出されています。学生たちは、「地域を学び、人々と交流し、世界に発信する」フィールドツアーをたくさん行いたいと張り切っております。

  • 観光客に人気の報国寺
    観光客に人気の報国寺
  • 大蔵幕府旧跡
    大蔵幕府旧跡
  • 鶴岡八幡宮
    鶴岡八幡宮
  • 流鏑馬が行われる場所(鶴岡八幡宮境内)
    流鏑馬が行われる場所(鶴岡八幡宮境内)

2022年6月30日(木)、第5回ホスピタリティ観光セミナーを開催いたしました。本日のテーマは「ホスピタリティ」で、これは多摩大学グローバルスタディーズ学部の基本的な考えでもございます。また、本学部がホスピタリティ、観光系の科目などに関してアドバイスや連携などでお世話になっている株式会社ANA総合研究所から、顧客満足度に関する専門家の今村 康子(イマムラ・ヤスコ)研究員に登壇していただきました。

講師の今村研究員は長年ANAのキャビンアテンダントとしてご活動・ご活躍された経験を踏まえて「ホスピタリティ」とは一体何なのかについて説明してくれました。最近は様々な産業において「ホスピタリティ」が求められております。その一例をANAグループでのホスピタリティを活かした優れた顧客体験づくりについて紹介してくれました。

今村研究員の経歴ですが、欧米路線・アジア路線などに乗務、管理職客室乗務員としても長年活動、VIPフライト、新規路線開設便、国際線品質点検、技量評価等のミッションフライトを中心に国際線・国内線を乗務されたベテランです。

また、本日はお忙しい日程にもかかわらず鈴木 恒夫藤沢市長にもご臨席賜りました。

ホスピタリティ観光セミナーは藤沢市、藤沢市観光協会、藤沢商工会議所などの後援をいただいております。

  • 株式会社ANA総合研究所 今村康子研究員
    株式会社ANA総合研究所 今村康子研究員
  • 鈴木恒夫藤沢市長
    鈴木恒夫藤沢市長
  • セミナーの様子

6月24 日(金)「事業構想論Ⅰ」(担当教員:松本 祐一、履修人数:274名)の授業にゲスト講師として、イケア・ジャパン株式会社立川店(所在地:東京都立川市)マーケットマネジャー リュウ ナ様にご登壇いただきました。

イケアは世界的なホームファニッシングブランドであり、手ごろな価格、デザイン、心地よさを世界中の人々に届けています。「より快適な毎日を、より多くの方々に」というイケアのビジョンは創業以来変わりません。

講義のなかで、近年では特にサステナビリティに力を入れており、限りある資源の中で健康的であること・資源を再生すること・働いている人が公平であることを中心に考えているとのことでした。リュウ ナ様の在籍されるイケア・ジャパン株式会社立川店では、家具のアウトレットや屋上に3,892枚のソーラーパネルを設置するなどのサステナブルな取り組みをしています。そして地元である立川市に貢献し、盛り上げ、いつまでも愛される企業を目指しているとのことでした。

松本教授より「商品を作るときにどの過程から参加するのですか?」の質問にリュウ ナ様は「価格・デザインなど全ての工程に関わっています。特に価格を低くすることは多くの人に商品を届けるために重要です。」とのことでした。

学生から「日本人以外の従業員と働くメリットは何ですか?」との問いに、「考え方が多様性になることで、言いにくい状態が変わってきたり、クリエイティブなアイデアが出てきたりします。」とのことでした。他にも「従業員同士をニックネームで呼ぶのはどの国の文化ですか?」や「入社するにはどのような人材が求められますか?」など多くの質問がありました。

リュウ ナ様より「みなさんが社会の将来であり、力です。みなさんと一緒に素敵な社会を築いていきたいです。」と学生へ向けてお言葉をいただきました。

<イケア・ジャパン株式会社のホームページ>
https://www.ikea.com/jp/ja/

  • リュウ ナ様
    リュウ ナ様
  • 壇上より撮影
    壇上より撮影
  • IKEAの皆様と松本教授
    IKEAの皆様と松本教授

6月17日(金)に京都府立東舞鶴高等学校で開催された国際教育講演会に経営情報学部の小林昭菜准教授が登壇し、シベリア抑留を中心テーマに講演しました。当日は440名の同校全校生徒が2グループに分かれて参加しました。

舞鶴は戦後66万人の引揚者を迎えた地であり、引き揚げやシベリア抑留を後世に継承し、平和の尊さを広く発信する施設として舞鶴引揚記念館も設立されています。また、地域を挙げて平和学習に力を入れていることもよく知られています。

当日は、本学の学生2名も同行し、彩藤ゼミ生の協力により作成したシベリアの収容所を3Dで再現したヴァーチャル空間を高校生たちに実際にiPadやパソコンを使って一緒に体験してもらい、戦争を知らない世代に今歴史を学ぶ意義について考えてもらう機会となりました。

小林准教授と同行した2名の学生から感想を寄せていただきました。

「歴史を体験する」という事をより多くの高校生の方に見て、体験して頂くことができたのではないかと思います。貴重な経験をさせて頂きました。舞鶴は遠くて当日はすごく暑かったです。(経営情報学部 事業構想学科 4年)

シベリア強制収容所という歴史を学ぶなかで、どこか重くなるようなところを、VRという要素が加わったことで身近に感じるだけではなく、楽しく学ぶことができたのではないかと高校生を見て感じることができました。(経営情報学部 事業構想学科 4年)

  • 記念撮影(撮影のためマスクを外しています)
    記念撮影(撮影のためマスクを外しています)
  • 講演会の様子
    講演会の様子
 

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