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藤沢市・多摩大学グローバルスタディーズ学部共催の令和6年度市民講座「グローバルな視点を持って地域を考える」の第1回を9月7日(土)に開催しました。グローバルスタディーズ学部の新美潤学部長により、「中東情勢について~在イラン日本大使館参事官としての経験を踏まえて~」をテーマに、現在も戦闘が続く中東の現状が話されました。

特に、パレスチナ・ガザ地区をめぐるイスラエルとハマスの対立については、歴史的経緯も踏まえた説明がなされるとともに、中東地域の不安定さの根底にあるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の間の対立についても言及がありました。

講演後の質疑応答でも活発な意見が交わされるとともに、受講者の方からは「中東におけるイスラエルとパレスチナの歴史について理解が深まった」などの声をいただいています。

台風10号の接近に伴い、9月1日(日)開催予定の総合型選抜対策セミナー【経営情報学部(多摩キャンパス)】は、中止とさせていただきます。ご予約いただきました、受験生の皆様には大変申し訳ありませんが、安全確保のための措置となりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。

多摩大学グローバルスタディーズ学部 今村康子ゼミは、2024年度、淑徳大学経営学部観光経営学科の3つのゼミと共に、宮崎に本社を置くソラシドエアと連携した地元価値共創プロジェクトに参画しています。

その一環として、ソラシドエアが主催する地域物産・観光PRイベント“グリースカイフェスタ(GSF)”のロゴデザイン、周知・集客方法の検討に取り組みました。7月8日、提案発表会・ロゴコンテストが開催され、今村ゼミのロゴデザイン提案が優勝に輝きました。2024年11月30日〜12月1日二子玉川ライズで開催されるGSFからソラシドエアGSFイベントロゴとして使用されます。

今村ゼミでは、観光業・サービス産業を志す学生が、実践的な活動を通じてサービスマネジメントの研究に取り組んでいます。今回の提案では、マーケットイン・プロダクトアウトの観点から調査、検討を重ねました。8月からは宮崎県の自治体が加わり、9月に現地でフィールドワークを行うなど、今後も産官学の連携で地域課題の解決、GSFの成功に向けた共同プロジェクトを継続していきます。

航空会社ソラシドエアが取り組む地域創生に参画し、淑徳大学と交流しながら、実践的な活動を通じて学びを深めています。

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2024年8月1日(木)、多摩大学多摩キャンパスにて、2024年度第1回SRC(Student Research Conference)が開催されました。SRCは経営情報学部の学生がホームゼミにおける研究成果を発表する場で、年2回(夏・冬)行っています。

今回のSRCでは90件を超える発表があり、卒業研究・論文の発表や、「聖地巡礼(コンテンツツーリズム)の成功条件とは?」、「コミュニケーションにおける顔文字と比較して見る絵文字」、「ディズニープリンセスに見る女性像や多様性の変化」、「観光地のゴミ問題」、「脆弱性の検証-JWTの暗号アルゴリズムの改鼠」、「複数のフードデリバリーサービスの比較分析と消費者選択行動の変動」、「『学問のすすめ』の紹介」、など多様なテーマで発表がなされました。質疑応答では、学生から様々な質問や意見があり、教員からは「今回発表した内容に今日的意義にまで踏み込んでほしい」「オリジナリティある視点を盛り込んで差別化してほしい」などのアドバイスがありました。

多摩大学グローバルスタディーズ学部では大学・地域の双方の一層の発展を目指して毎年、市民講座を開催しております。多摩大学と藤沢市の共催で、今年も3回にわたって開催いたしますので、多数の方のご参加をお待ちしております。

第1回 令和6年9月7日(土)
中東情勢について ~在イラン日本大使館参事官としての経験を踏まえて~

第2回 令和6年9月14日(土)
ダークツーリズム:「非日常」と「日常」、その「間」を繋ぐ済州4・3事件

第3回 令和6年9月21日(土)
観光をとおして自然の魅力に触れる

会場:多摩大学湘南キャンパス E201教室
時間:10:00~11:30
費用:無料
対象:藤沢市在住・在勤・在学の方 定員各回100名

詳細、申込方法につきましてはこちらをご覧ください。(PDF 1046KB)

TOKYO MX1「寺島実郎の世界を知る力」【第3日曜日】第47回放送:8月18日(日)午前11時~
番組前半では、バイデン大統領の選挙戦撤退により、ハリス副大統領が民主党の候補として正式指名され、大きく流れが変わった米国大統領選挙について、寺島学長が独自に分析します。
また、グローバルサウスの夏の動向の内、今回はイラン及び緊張高まる中東情勢を中心に、中東における構造変化とその危うさについて歴史的視点から踏み込みます。

番組後半では「株価乱高下の構造と金融資本主義の肥大化の本質」をテーマに、8月上旬の株価の乱高下の背景にある金融資本主義の肥大化や日本経済の課題に触れながら、「金利のある時代」への視界と日本経済のあるべき姿について、その本質に迫ります。

寺島学長の一人語りの第3日曜日(2020年10月放送開始)と対談篇は、YouTubeでの視聴総数が1,100万回を超えました。
真剣に時代と向き合いたいと思う大変多くの視聴者に、世界の動きの本質を考える「座標軸」として番組を熱心にフォローして下さっており、日本国内・海外在住の幅広い年代層の方々にご視聴いただいております。

《メディア出演情報(2024年8月)》

■2024/8/18(日)11:00~11:55
TOKYO MX1 「寺島実郎の世界を知る力」 第47回

■2024/8/23(金)06:45頃~
NHKラジオ第一「マイあさ!」 ※うち、「経済展望」コーナー

■2024/8/25(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」
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【TOKYO MX テレビ】『寺島実郎の世界を知る力』
※これまで放送された全ての回(寺島の一人語りと対談篇)をYouTubeにて視聴できます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLkZ0Cdjz3KkhlIA30hZIT5Qnevsu0DBhY

*寺島文庫ウェブサイトからもアクセスできます。
https://www.terashima-bunko.com/minerva/tokyomx-2020.html

8月6日 、藤沢市役所企画政策部企画政策課が主催する「大学生によるまちづくりワークショップ」に、多摩大学グローバルスタディーズ学部の学生2名が参加しました。藤沢市に所在する4つの大学院・大学から学生が参加し、市役所の職員の方を交えてディスカッションする2日間のプログラムです。
Day1の6日は、藤沢市の現状と課題を整理し、未来のために取り組むテーマを検討、専攻や立場が異なるメンバーで、活発な議論が行われました。
Day2 8月20日は、未来のビジョンを描き、アクションを構想する予定です。

CHPに所属するグローバルスタディーズ学部2年生が、学外活動を行いました。

今回の学外活動では、ANAグループの総合トレーニングセンターである「ANA Blue Base」を訪問し、世界最新鋭の訓練設備を有する日本最大級の訓練施設を見学しました。
グランドスタッフ、客室乗務員、貨物スタッフ、グランドハンドリングスタッフ、整備士、運航乗務員の訓練施設を見学し、業務やキャリアパスをご説明いただきました。
飛行機を運航するには、様々な職種の方が関わっていることを学び、今後のキャリアデザインに繋がる大変貴重な経験となりました。

※CHPとは、「 Career Honors Program(特別専修プログラム) 」の略で、グローバルスタディーズ学部における人材育成のモデルとなる学生を育成するための特別専修プログラムであり、留学、国内外研修、就職に直結する科目の履修等を柱とし、目指すキャリアパスに沿って合理的に組まれたカリキュラムです。
詳細はこちらからご確認ください。
https://www.tama.ac.jp/faculty/sgs/chp.html

2024年8月23日(金)から26日(月)にかけて、シベリア抑留79年追悼イベントとして、「4万 6300人の死者たちの名前をリモートで刻む 48時間 Zoom」を開催いたします。

8月 23 日はスターリンの命令で「シベリア抑留」の始まった日です。1945 年8月、戦争の終わった後、60 万人以上の日本軍兵士らが捕虜になってソ連(ロシア)に連行され、6万人以上が亡くなりました。村山常雄さんが作成された抑留死亡者名簿 46305 人の名前を交代で読み、追悼します。
8月24日(土)・25日(日)・26日(月)は、サテライト会場として多摩大学T-Studioで読み上げを行います。

参加方法、時間など詳細はこちらよりご確認ください。
皆様のご参加をお待ちしております。

CHPとは、「Career Honors Program(特別専修プログラム)」の略で、今年度は3期生が誕生しました。
本プログラムは、グローバルスタディーズ学部における人材育成のモデルとなる学生を育成するための特別専修プログラムであり、留学、国内外研修、就職に直結する科目の履修等を柱とし、目指すキャリアパスに沿って合理的に組まれたカリキュラムです。

この度、参加学生18名が決定し、プログラムが始動しました。

Career Honors Program (特別専修プログラム)の詳細はこちらからご確認ください。
https://www.tama.ac.jp/faculty/sgs/chp.html

中村そのこゼミ4年 田代健太郎さんのグループがボランティア通信8月号の企画を担当しました。今回の企画はナンプレ(ナンバープレース)です。


ボランティア通信8月号(PDF 4MB)

関連リンク
中村そのこゼミ
中村そのこゼミの活動

7月24日(水)、多摩大学多摩キャンパスにて2024年度春学期交換留学・研修生プログラム修了式が行われ、本学での交換留学を修了する広東財経大学(中国)からの留学生8名と天津財経大学(中国)からの留学生3名、ESIEA(Ecole superieure d’informatique, electronique, automatique、フランス)からの研修生3名が参加しました。

はじめに、国際交流委員長の石川晴子教授から留学生へ修了証書と記念品が授与され、祝辞が述べられました。石川委員長は、「皆さんは母国の大学で努力し、多摩大学への留学を実現させた。学業への熱意やチャレンジする姿勢、学校生活を楽しむ姿は眩しく見えた。これまでの努力と、私たちに残してくれたものに感謝します」とメッセージを贈りました。

その後、それぞれの大学の代表者から日本語でスピーチが行われました。広東財経大学の代表、張 逸承さんは「留学を通じて、日本の文化と言語を深く理解し、多くの友人と出会うことができた。」と振り返り、「この経験は将来に大きな影響を与えてくれるだろう。今後も成長していきたい」と述べました。

天津財経大学の代表、徐 天卓さんは、「日本語での授業は難しかったが、先生方のご指導と励ましのおかげで学ぶことができ、視野を広げることができた。留学は人生で貴重な経験だった。今後もさらなる努力をしていきたい」と力強く述べました。

ESIEAの代表、ラボルド スタニスラス トリスタン マリー ティボーさんは「インターンシップ初日から温かく迎えてくれて、まるで家にいるように感じられた。授業後にフランス語を教えられたことは素晴らしい経験で、言語や文化を共有出来て嬉しかった。あっという間の4ヶ月で、喜びと学びに満ちていた。」と研修生活を振り返り、語りました。

式典終了後には、会場の参加者全員で記念写真を撮影、懇親会では教職員や留学生同士での活発な交流も見られ、これまでの思い出を振り返りつつ、別れを惜しんでいました。

  • 国際交流副委員長 水盛涼一准教授による進行
    国際交流副委員長 水盛涼一准教授による進行
  • 交換留学生への修了証書と記念品授与
    交換留学生への修了証書と記念品授与
  • 国際交流委員長 石川晴子教授の挨拶
    国際交流委員長 石川晴子教授の挨拶
  • 交換留学生代表によるスピーチ(広東財経大学)
    交換留学生代表によるスピーチ(広東財経大学)
  • 交換留学生代表によるスピーチ(天津財経大学)
    交換留学生代表によるスピーチ(天津財経大学)
  • 研修生代表によるスピーチ(ESIEA)
    研修生代表によるスピーチ(ESIEA)
  • 参加者全員での記念写真
    参加者全員での記念写真
  • 懇親会の様子
    懇親会の様子
  • 懇親会の様子
    懇親会の様子

関連動画

多摩大学経営情報学部 バートル教授が、私費留学生、交換留学生に本学を留学先とした動機や多摩大ライフ、留学期間終了後の進路についてインタビューしました。是非ご覧ください。

多摩大トピックス2024 第1回【留学生の多摩大ライフ~趙彦明さん MC:バートル教授】
https://youtu.be/01IL4pW8fXk?feature=shared

多摩大トピックス2024 第2回【留学生の多摩大ライフ~温昶杉さん MC:バートル教授】
https://youtu.be/cX7Kdgw6bCs?feature=shared

多摩大トピックス2024 第3回【留学生の多摩大ライフ~肖頴さん  MC:バートル教授】
https://youtu.be/dypqqA_zRXM?feature=shared

多摩大学(東京都多摩市、学長:寺島実郎)とパーソルテンプスタッフ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:木村和成氏)は、相互に連携を強化することで働き方に対する新たな価値を創造する共同研究を行うとともに地域の課題を解決する多摩地域の人材の育成に寄与するため、2024年7月25日(木)に多摩大学多摩キャンパスにて包括連携に関する協定を締結しました。

今後は、本協定でさらに相互の連携を図ることにより、人材交流の場や研究会の開催や人材育成など魅力あるキャリア開発を支援、多摩地域の地域課題解決に協同し、地域発展に貢献して参ります。

<多摩大学とパーソルテンプスタッフ株式会社との包括連携の主旨>
以下の事項について連携して取り組んでまいります。

一 研究会の開催及び実証実験に関すること
二 地域課題の解決に対する協同に関すること
三 地域の教育機関に対するキャリア開発支援に関すること
四 その他、甲と乙が合意した連携事業に関すること


  • (左)本学 副学長 杉田文章
    (右)パーソルテンプスタッフ株式会社 執行役員 東日本営業本部 本部長 古舘 真二氏

2023年度 秋学期に長期一般留学をした学生の留学報告です。質問形式で留学の様子を教えてもらいました。

Q. 留学期間と留学先について教えてください。

A. 2023年8月21日から2023年12月20日までアメリカ、カリフォルニア州のサンディエゴに語学留学をしました。今回の留学では、サンディエゴ州立大学にある付属の語学学校に通いました。

私自身、今回がアメリカ本土に行くのが初めてだったこともあり挑戦してみたいことや行ってみたいところを事前に調べたり、予定を立てた為4ヵ月という期間でしたが多くのことを経験することができました。

Q. 楽しかったことを教えてください。

A. 楽しかったことはたくさんありますが、その中でも印象に残っていることはハロウィンです。ハロウィン自体は日本でも様々なイベントが行われていますが、本場であるアメリカのハロウィンを経験できたのはとても貴重な経験でした。

ホームステイ先と学校のイベントでパンプキンカービングに参加しました。今までかぼちゃを削って作るというのは知ってはいましたが、今回実際にやってみたらデザインなども様々で想像以上に難しかったですが、とても楽しかったです。また、ハロウィン当日はホストファミリーと一緒に近所の子供たちにお菓子を配りました。

Q. 留学中に辛かったことはありますか。

A. 留学中に辛かったことやしんどかったことは意外にも少なかったのですが、行って間もない時はコミュニケーションが思ったように取れなかったことが大変でした。

もちろん日本にいる時に日常生活で使うフレーズなどを重点的に覚えてアメリカへ行ったのですが、スピードが速くて聞き取れないことや自分が言う際は発音の問題で通じないことが多々ありました。

ホストファミリーは他国の生徒の受け入れに慣れている方だったので私の発音でも聞き取ってくれましたが、買い物など外へ行くとそのような人たちばかりではないので最初の方は大変でした。そのこともあり今回の留学では発音の矯正も積極的に行い、終盤には聞き返されることも少なくなりました。

Q. 留学前の予想と違ったことはありますか。

A. 学校のことで予想と違ったことは、想像以上に日本人が多く、他の国の学生も中東がほとんどだったことです。私の行った学期が偶然そのようになっただけかもしれませんが、ヨーロッパの学生はほとんどいなかった、もしくはいませんでした。

アメリカは移民大国と言われているのは知っていたのですが、実際に行ってみると様々なバックグラウンドを持つ人々が一緒に生活していて、店などもそれぞれに合わせて営業をしていました。

商品も宗教に配慮したり、タグは英語だけでなくスペイン語も書かれていたりと、日本ではなかなか経験できない貴重な経験をすることができました。

Q. 留学を通して交友関係は広がりましたか。

A. この留学では学校内はもちろんのこと、学外でも友達を作ることができました。日本ではあまりないのですが、アメリカは遊ぶ際にそれぞれの友達を呼んで来るため友達が増えやすいなと感じました。

私も実際に現地でできた友達にキャンプファイヤーに招待されて行ってみると、そこには多くの人がいて、そこで友達を作ることができました。

また、ホストファミリーは近所の人と仲が良く、隣の家の子供の誕生日パーティーをホームステイ先で開いた際に来た人とその場で友達になることができました。ホストファザーも言っていたのですが、自分から積極的に行けば受け入れてくれる人がアメリカは多く、それが友達を作る秘訣だと学びました。現地で知り合った日本人の友達も関東以外の人がほとんどで、私は関東以外の友達はほとんどいないので交友関係は上手く広げられたと思います。

Q. 今回の留学で学んだことや感じたことを教えてください。

A. 今回の留学では、多くのことを学びました。一つは、日本人として自国の文化についての理解を深める必要があることです。私は幼少期からアメリカのエンターテイメントなどが好きで、そこから英語に興味を持ち今勉強しているのですが、今回実際にアメリカに行って現地や他国の人と話していると毎回必ず日本のことについて聞かれます。ある程度のことなら答えられましたが、他の国の人たちは更に深いところまで自分たちの国について話してくれました。

私は英語を使って様々な国で働いてみたいと思っているのですが、その為には今一度日本人として日本のことを勉強して、日本の誇れるところを英語で話せるようにしたいと思っています。

もう一つは、失敗することは恥ずかしいことではないということです。この留学で知り合った人達は、皆いろいろなことに挑戦していて失敗をプラスに捉えていました。周りの人は、自分が思っている以上にその失敗を気にしていないし、自分にとって新しいことに挑戦をしているのだから失敗するのは当たり前だと、今回の留学では改めて気づかせてくれました。

特に私のホストファザーは70歳にも関わらず、色々なことに挑戦していて人生が楽しいと言っていました。今回の留学は語学の向上だけでなく、勉強や物事に取り組む姿勢についても学ぶことができたと思っています。大学生活は残り1年でその後は就職となりますが、英語ができるだけでなく他国の文化を理解することのできるグローバルな人間になれるよう努力を続けていきます。

2023年度 秋学期に長期交換留学をした学生の留学報告です。質問形式で留学の様子を教えてもらいました。

Q. 留学期間と留学先について教えてください。

A. 私は2023年10月10日から、2024年2月24日までシンガポールに交換留学をしに行きました。

Q. 授業面について教えてください。

A. シンガポールで履修した授業は3つあり、どれも20人ほどの少人数制のクラスで行われていました。シンガポールの生徒は学面においてとてもまじめな姿勢を見せており、積極的な挙手や発言による自己アピール能力に驚かされました。どの授業も毎回挙手発言の時間があり、ほとんどが私よりも年齢が低いにもかかわらず、自分の答えに自信をもって発言している姿をみて刺激を受けました。

シンガポールを選んだ理由として、過去に調べた際に勉学に強いという記事をたくさん見たからだったので、その場に行って実際に授業を受けるたび、「これだから彼らは勉強ができるのだ。」と感じさせられる日々でした。

また積極性だけではなく、授業を楽しんで受けている人が本当に多かったことに関心を受けました。先生の授業進行がうまいのもありましたが、何よりも生徒がその授業に対して関心を持っていることがこちらまで伝わってきました。

初めはずっと彼らに対して、「なんでこういう風にできるのだろう」という疑問しかありませんでしたが、今こうして授業を終えてみて、先生と生徒全員が一つの輪になってできていたことが大きかったと感じます。日本からの留学でだれのことも知らない私でさえも、彼らは快く受け入れてくれ、たくさんのコミュニケーションを交わして人とのつながりを増やすことができました。授業の内容に関しては、私が過去に学んできていた授業ではなかったため、理解や暗記をすることにはかなり苦労をしました。

また、日本とは授業制度に大きな違いがあったことも私にとって大きな壁となりました。毎週、各授業の先生たちが録画をした2時間ほどの予習ビデオやそれに対する課題を行うだけで、各動画を3周ほど繰り返していました。何度も授業に追いつけないことが多くあり、何度も諦めを考えたことがあった中で、クラスメイトや先生が優しく声をかけてくれたことで最後まで何とか乗り越えることができました。

Q. シンガポールでの生活面について教えてください。

A. まず一番に感じたことは、向こうの物価の高さでした。幸い日本円とシンガポールドルの換金率はそれほどの差がなかったのですが、それにしても食べ物は一番安いチキンライスで500円ほどであり、おなかいっぱいまで食べようと思うと毎食1200円を超えてきてしまうので、とにかく出費を抑えるのに必死で、自身の体重も6キロほど落ちました。

スーパーでは、ほとんどの商品が輸入品であり、日本と比較すると1.5倍かそれ以上の値段がついていたと思います。食べ物において自分に合わないと思うようなことはなかったので、インド料理、ベトナム料理、マレーシア料理、タイ料理を楽しむことができました。

シンガポールは、とても安全な国であり、なんといってもホームレスであることやポイ捨て、立ちションやガムをかむことを禁止されている国なため、公共の場所が常に清潔に保たれていました。

どこに行っても清掃員や自動掃除機が必ずその場の清潔を保っていました。マーライオン、マリナベイサンズ、ガーデンズバイザベイ、セントーサ島やユニバーサルスタジオなど、小さい国にもかかわらず観光名所がたくさんあり、だからこその物価高も正直納得のいくものでした。

Q. 留学中の交友関係について教えてください。

A. 現地では同じ学部に私を含め、19人の交換留学生と出会いました。韓国人8名、フランス人3名、フィンランド人2名、台湾人2名、ドイツ人1名、スペイン人1名、オーストリア人1名、私日本人1名でした。

別の学部にいた韓国人2名とドイツ人2名も交流を行いました。私にとって日本人のいない環境はとても恵まれており、より一層言語に集中することができました。特に私は、アジアから来た留学生よりも、ヨーロッパからきている留学生とより仲良くできていたので、文化や経験の違いを学ぶことができ、誰の力も借りずに言語の壁を乗り越えたことで自分自身への自信につながりました。

19人の留学生の中で私が最も仲良くなったのはフランス人2人でした。彼らのおかげで私はいろんなところに旅をすることができました。また、彼らは私の価値観を大きく変えてくれ、1番私を成長させてくれた人物でした。

価値観の差から2人と喧嘩をすることもありましたが、最後まで乗り越えてこられたのは2人のおかげなので、彼らには感謝を伝えきれないくらい感謝しています。たった5か月間のようでしたが、たくさんの人とかかわることができたし、彼らといろんなところに行った思い出はこれから先も自分にしかわからない宝物のような時間だったと思います。

Q. 留学中に行った旅行について教えてください。

A. 私は留学期間中5か月の中で、マレーシア(ジョホールバル、クアラルンプール)、ベトナム、タイと、周辺のアジアにバスや飛行機を利用していきました。

特にマレーシアには、バス1時間ほどで行くことができたため、ジョホールバルには2回行きました。ベトナムには、母と一緒に訪れることができたので、プチ家族旅行のようで楽しかったです。

授業が終わって留学から帰る前に、仲の良かったフランス人2人とタイへ行きました。これらの旅行したアジア圏は、とても近いし物価はどこも安かったのですが、治安や交通量、文化の違いをそれぞれ感じることができたので、このような面でもシンガポールに留学したことは間違いなかったなと思います。

時間とお金に余裕があれば、カンボジア、インドネシア、フィリピンにも行きたかったのですが行けなかったので、将来行きたいと考えています。

Q. 留学を考えている方にひとことお願いします。

A. 留学先をシンガポール留学にして大正解でした。これから留学に向かう人で国に悩んでいる人がいたら、「ぜひシンガポールに」と紹介したいです。

交換留学生の送別会

[2024年7月17日]

交換留学生の送別会を開催しました。今回は5名の交換留学生が、中国、台湾、韓国、マレーシアにそれぞれ帰国します。多摩大学で1学期間、または2学期間学びました。

交換留学生たちは、浴衣を着て出席をしました。初めて着る浴衣に、みなさんとても喜んでいました。学部長からの修了証書授与の後は、スイカやお菓子を食べながら、他の留学生や在校生と歓談しました。

ある学生は、「異国の地での初めての一人暮らしは大変なこともありましたが、とても楽しかったです。まだ帰りたくありません」と話していました。それぞれの国に戻っても、日本での経験や学びが活かされていくことを願っています。

 

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