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留学体験記 2024夏 マンチェスター

[2024年11月29日]

はじめに

私は、2024年の8月3日から3週間、イギリスのマンチェスター大学に語学留学した。マンチェスターはイングランドの北西部に位置しており、産業革命において中心的な役割を果たした都市として知られている。そのような場所に位置しているマンチェスター大学は、25名のノーベル賞受賞者を輩出している伝統のある国立総合大学である。本体験記では、マンチェスターで過ごした3週間の中で感じたことや、学んだこと、自由時間の過ごし方などを振り返るとともに、今後マンチェスター大学の留学を考えている人へのアドバイスをしたい。

1留学先の学校の様子や講義について

まず、マンチェスター大学での様子や授業について振り返りたい。大学に到着して最初に感じたことは、「デカい」の一つだけだと思う。マンチェスター大学は国立総合大学だけあり、多摩大学グローバルスタディーズ学部のキャンパスと比べると、敷地面積がとても広く、そして建築物の高さに目が行った。また、1824年からの伝統ある大学であるため、建築技術が見事であり、見た目がハリポッターの世界と似ていたため城の中へと入城する感覚になったと記憶している。次に、授業について述べていく。サマープログラムの学生は主に6つのクラスに分けて授業が行われた。クラスは事前のオンラインでのテストの結果で分けられた。プログラム参加者は中国人が最も多く、次いで日本人と韓国人であったと思う。全体で70~80名が参加しており、一クラス12~13人で行われた。授業内容はそのクラスごとの生徒の実態に応じながら行い、4技能すべてをゲームや、フィールドワークを用いて学んだ。私が参加したクラスではマンチェスター市内にある博物館や美術館に赴き、館内を撮影してグループ発表をした。また、週に一度プログラム参加者全員が集まり、自己紹介や、ゲームをする時間があった。

2自由時間の過ごし方

次に授業外のことについて述べていく。このプログラムでは参加者全員が大学近辺(徒歩5分程度)にある寮で生活した。寮は、7~8人でトイレやシャワールーム、キッチンを共有するシェアハウスのようなところだった。寮の受付には、ジムやランドリーが併設されており、授業後や休日では多くの留学生が利用しているように感じた。寮や大学近辺には、マクドナルド、スーパーマーケットをはじめとする大手チェーン店や、パブ等の飲食店が多く並んでおり、また大学内にもカフェがいくつか営業していたので昼食などには困らないと思う。休日の過ごし方としては、3週間と短期間であるためか、ロンドン、ヨーク、リバプール、エディンバラなどの都市へと行き、観光やサッカー観戦を楽しむ人がほとんどで、マンチェスターにとどまる人は少なかったと思う。また、大学側が主催する休日の観光ツアーも用意されていた。私は、初週の休日は、ヨークに行き、観光をして楽しんだ。日帰り観光であったため、多くを見る事は叶わなかったが、ヨークミンスターの建築技術は素晴らしく、ヨークの街並みも美しかったため、イギリスに来たらぜひ訪れてほしいと思った。2週目の休日はロンドンへと行った。ビックベンやロンドン・アイ、大英博物館などの主要な観光スポットを見て回ることができたが、ミュージカルのレ・ミゼラブルを楽しんだり、シャーロックホームズ博物館なども訪れたので、2日間のタイトなスケジュールになってしまい、ロンドンをじっくりと味わうことは出来なかった。最終週は、飛行機の便が土曜の朝だったので、観光をすることは出来なかった。

3イギリス生活を通して感じたこと

私がマンチェスターでの生活を通して感じたことは文化の違についてだ。私自身も留学前に文化の違いについては理解していたし、当たり前にあると分かっていたが、実際に3週間過ごしてみると明確に表れ、そして辛く感じた。特に辛かったことは、浴槽がなく、シャワーだけで済ますことだ。シャワーだけしかないこと自体はそこまで不便には感じなかったが、シャワールームが狭いこと、シャワーヘッドが固定されていること、夜ではなく朝に使う人が多いこと等が重なり、ストレスに感じた。また、日本と異なり、ショッピングモールやスーパーなどにトイレが設置していないこと、あったとしても有料であること、男女共用であることなど、トイレ一つを挙げても文化や、男女平等の考え方等の違いを実際に感じることができた。

おわりに

私は、マンチェスター大学に3週間という短い期間でありながら語学留学したことで、本物に触れ、様々なことを学ぶことができた。そんな私が、留学を考えている人にアドバイスできることは、その国のことをよく調べてから行くことだと思う。当たり前のことではあるが、その国の歴史、文化、特徴を知っている人と知らない人では、同じ期間で留学したとしても、学んだことの量と質が大きく異なるからだ。また、日本や住んでいる地域のこともよく調べてから行くことをお勧めしたい。

 

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