多摩大学 現代の志塾

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留学生と一緒に五月人形を出しました。
作業終了後には柏餅を皆でいただき、有意義な時間を過ごすことができました。

国際交流の李委員長を交えてそれぞれ不安に思っていることや聞きたいことを話しました。

留学生による自己紹介、踢毽(ティージェン)大会、ビンゴ大会などをして、在校生と交流をしました。ジェンズ(毽子)は中国で行われている羽根蹴りゲームの羽根のことで、蹴り上げた後の方向が定まらないので、ほとんどの学生が扱いに苦労しているようでした。ビンゴ大会も盛り上がり、集合写真を撮って終了しました。仲良くなった学生同士で連絡先の交換をしたりもしていました。

2023夏休みに実施予定のシンガポール研修、短期留学、長期留学についての説明会を行いました。どの説明会にも多くの学生が参加していて、海外への関心の高さを感じました。

〈海外研修説明会〉

〈短期留学説明会〉

〈長期留学説明会〉

経営情報学部では、常勤教員に対して、令和5年4月26日(水)に教員顕彰を行い、小林英夫経営情報学部長から、受賞者に対し褒賞状の授与がありました。これは、令和4年度秋学期に実施した学生による授業評価(VOICE)結果等を「多摩大学授業評価規程」に照らし、総合的に高評価だった教員を表彰するものです。
非常勤教員に対しても、別途顕彰を行ないます。

  • 梅澤 佳子 教授:スポーツI-E(シェイプアップフィットネス)
    梅澤 佳子 教授:スポーツI-E(シェイプアップフィットネス)
  • 趙 佑鎭 教授:韓国語II-Y、マーケティングマネジメント論
    趙 佑鎭 教授:韓国語II-Y、マーケティングマネジメント論
  • 下井 直毅 教授:金融論
    下井 直毅 教授:金融論
  • 樋笠 尭士 専任講師:ビジネス法
    樋笠 尭士 専任講師:ビジネス法

2023年3月に発売した『自動運転レベル4 どうしたら社会に受け入れられるか』の出版を記念し、本学経営情報学部 樋笠尭士 専任講師が出版記念トーク(主催:シティラボ東京・株式会社 学芸出版社)を開催します。

『自動運転レベル4』は、先般4月1日に施行された改正道路交通法による「自動運転レベル4(無人運転)」にたちはだかる課題、「運転手がいないレベル4で事故の責任を負うのは誰か、AIにどの人命を優先させるのか、人々が期待する安全性のレベルは」など、倫理、法、社会がどう受け入れるかを研究した書籍です。
ゲストに、日本で初めてレベル4申請をされる予定のBOLDLY株式会社の代表取締役社長 佐治友基 氏を迎え、その取り組みを紹介するとともに、自動運転を社会に受け容れていただくための課題、方策について議論します。

<自動運転レベル4: どうしたら社会に受け入れられるか
樋笠 尭士×佐治 友基「自動運転レベル4」出版記念トーク>

■実施概要

日時:4月21日(金曜日) 18時30分開始、2時間程度
主催:シティラボ東京・株式会社 学芸出版社
参加費:イベント聴講(1500円)、書籍付(3100円)
開催方法:シティラボ東京現地+オンラインのハイブリッド開催

■参加費

現地会場:1,500円
現地会場+書籍:3,100円
オンライン:1,500円
オンライン+書籍:3,100円

<詳細・お申込み>
https://autonomous-level4-20230421.peatix.com/

4月5日、パルテノン多摩(東京都多摩市)にて、経営情報学部・グローバルスタディーズ学部の2023年度入学式を挙行しました。

当日は天候にも恵まれ、経営情報学部(東京都多摩市)、グローバルスタディーズ学部(神奈川県藤沢市)、あわせて433名の新入生と保証人の方を迎えて、寺島実郎 学長、田村嘉浩 理事長、ご来賓の多摩市 阿部裕行 市長、多摩信用金庫 八木敏郎 理事長より祝辞が述べられました。

新入生代表 経営情報学部 杉林 海真さん、グローバルスタディーズ学部 川合 愛海さんが、多摩大学での学生生活への抱負を緊張した面持ちながらも自身の言葉で力強く語りました。

式典終了後は、それぞれの学部で会場を分けて、保証人の皆さまに教員からご子弟の学生生活の過ごし方や授業・成績などの説明を丁寧に行いました。

保証人の皆さまに、安心してご子弟を預けていただけるよう教職員一同、全力を挙げて新入生に向き合っていく覚悟を見ていただき、無事に入学式を終えることができました。

  • 経営情報学部 保証人様向け説明会
    経営情報学部 保証人様向け説明会
  • グローバルスタディーズ学部 保証人様向け説明会
    グローバルスタディーズ学部 保証人様向け説明会

<寺島実郎学長の祝辞>

本学は藤沢市・藤沢市観光協会との連携協定に基づき2015年度より藤沢市の訪日外国人観光客のアンケート調査に取り組んでいます。2022年度はコロナ禍のため、前年度同様オンラインでのアンケートとしました。
英語、中国語繁体字、中国語簡体字、韓国語、タイ語、やさしい日本語の6言語でアンケートを作成し、2022年10月18日から10月31日まで回答を受け付けました。有効回答数1,241件に対し分析を行い、報告書を作成しました。

アンケート調査の取り組みについては、藤沢市観光協会ホームページの「2022年度事
業報告」(p.13)を参照。
https://www.fta-shonan.jp/about/disclosure/

報告書は藤沢市観光公式ホームページ「観光統計」ページの「藤沢市外国人観光客実
態調査報告書」を参照。
https://www.fujisawa-kanko.jp/info/stat.html

TOKYO MX1「寺島実郎の世界を知る力」【第3日曜日】第31回放送:4月16日(日)午前11時~

番組前半では「迫るG7広島サミットと英国のTPP加盟」をテーマに、3月・4月にかけての世界及び日本での様々な動向を取りあげながら、今後世界で進行する構造変化や日本が取るべき針路について、寺島学長が語ります。

番組後半では、「2023年春、金融不安の影」をテーマに、冷戦後に急速に進行した金融技術革命等、これまでの金融不安の歴史を紐解きながら、米国での相次ぐ銀行の経営破綻や、スイス最大の銀行・UBSによるクレディ・スイス社の買収をはじめとした、昨今の金融不安の根底にある構造と本質的な課題について、寺島学長の独自の視点で分析致します。

【第4日曜日】「対談篇 時代との対話」第25回放送:4月23日(日)午前11時~

<ゲスト>:真壁昭夫氏(多摩大学 特別招聘教授)、白井さゆり氏(慶應義塾大学総合政策学部 教授)

今回の鼎談では、経済及び金融の専門家の真壁氏と白井氏をお迎えし、第3日曜日の一人語りの番組後半でも取り上げた、急速に広がる金融不安の影について、金融不安の本質と日本経済への影響、そして日銀の新総裁就任を踏まえた金融政策の今後の展望等をテーマに、議論を深く掘り下げます。

寺島学長の一人語りの第3日曜日と対談篇の第4日曜日は、これまで放送された全54回のYouTube視聴総数が858万回を超え、地上波放送・エムキャスでの視聴総数もほぼ同数です。
日本国内・海外在住の幅広い年代層の方々が視聴しています。

《メディア出演情報(一覧)》

■2023/4/16(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」

■2023/4/16(日)11:00~11:55
TOKYO MX1 「寺島実郎の世界を知る力」 第31回

■2023/4/23(日)11:00~11:55
TOKYO MX1 「寺島実郎の世界を知る力-対談篇 時代との対話」 第25回

■2023/4/29(土)午前4:00台
NHKラジオ第一「ラジオ深夜便」 ※うち、「私の人生手帖」
※聞き逃し配信(らじるらじる)でもお聴きいただけます。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/corners.html?p=0324

■2023/5/7(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」

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【TOKYO MX テレビ】
『寺島実郎の世界を知る力』、『寺島実郎の世界を知る力-対談篇-時代との対話』

<見逃し配信>
Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLkZ0Cdjz3KkhlIA30hZIT5Qnevsu0DBhY

エムキャス
(第3日曜日):https://mcas.jp/movie.html?id=749856148&genre=453017953
(第4日曜日[対談篇]):https://mcas.jp/movie.html?id=749856661&genre=453017953

*寺島文庫ウェブサイトからもアクセスできます。
https://www.terashima-bunko.com/minerva/tokyomx-2020.html
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中村そのこゼミ、4年安藤 麻沙未 さん、増尾美幸さん、西川仁さんのグループが、ボランティア通信4月号の企画を担当しました。
今回の企画は漢字穴埋めクイズです。


ボランティア通信4月号(PDF 5.15MB)

関連リンク
中村そのこゼミ
中村そのこゼミの活動

4月22日(土)、小田急多摩線「栗平駅」前北口広場において、本学と小田急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区)は、小学生を対象とする「マチカドこども大学」の開校式を開催します。

マチカドこども大学は、小学生を対象に、算数・国語・理科・社会等の科目に捉われない横断的な思考と探究型の学びを多摩エリアの地元企業や地域住民などの社会人、大学教員や大学生が提供するものです。
講義は、「複合領域」、「人文科学」、「自然科学」および「社会科学」の4つの分野で、年間約20講座を開催するほか、「社会科見学科目」として作業用重機*を間近で見学する講座を予定しているなど、地域や企業との共創により内容の充実を図っています。また、2022年に開始された本講義は、小田急多摩線「栗平」駅前「CAFÉ & SPACE L.D.K.」においてプレ開講期間として、10講座を開催し、地域の小学生を中心に延べ72名が参加し、満足度平均4.6点(5点満点)と非常に高い評価を得ています。

運営については講座参加者、地域の方および企業から応援金をいただき、教材費や会場費などの運営コストの一部に充てる「応援金システム」を採用しています。このシステムは、「マチカドこども大学」を継続的な取り組みとして、多摩エリアで育つ子どもたちが、この学びから、地域愛を育み、成長して再びこの地に戻ってくるといった循環を生み、地域の方々と共に支え、創っていくことを目指すものです。

開校式: 2023年4月22日(土)10:00~
場 所:小田急多摩線 栗平駅北口広場(荒天時、CAFÉ & SPACE L.D.K.内)
開校時の公開体験授業:多摩大学経営情報学部 樋笠尭士
『ルールってなんで必要なの?~ルール学~』

この取り組みは、多摩エリアにおける社会課題の解決や共創による価値創造のための産学連携の取り組みとして、多摩大学、小田急電鉄株式会社および小田急不動産株式会社の三者間で締結した「連携協力に関する基本協定」に基づいています。

◆マチカドこども大学HP:https://www.machikado-uni.com/
◆お問い合わせ: 多摩大学 産官学民連携センター事務課 tcolla-jm@gr.tama.ac.jp

  • 授業の様子
    授業の様子
  • 授業の様子
    授業の様子
  • 講座一覧(予定)講座一覧(予定)

掲題の件につき、下記のとおりご案内申し上げます。皆様のご列席を⼼よりお待ち申し上げております。

1.スケジュール
開催⽇:2023 年4 ⽉5 ⽇(⽔)
受 付:12 時30 分〜13 時25 分
(受付終了間際は混雑します。時間に余裕をもってお越しいただきますよう、お願いいたします。)
式 典:13 時30 分〜14 時20 分
保護者説明会:14 時30 分〜15 時20 分
(式終了後、学部毎に分かれて、保護者説明会を⾏います。)

2.会場(会場は多摩⼤学キャンパスではございません。お間違いのないよう、ご注意ください。)
会場 :パルテノン多摩(〒206-0033 東京都多摩市落合2丁⽬35 番地 TEL042-375-1414)
アクセス:⼩⽥急多摩線・京王相模原線・多摩モノレール 「多摩センター駅」より徒歩5 分
https://www.parthenon.or.jp/access/

3.新型コロナウイルス感染症対策について
当⽇は以下の対策を講じます。ご協⼒のほど、よろしくお願いいたします。
■アルコール消毒液の設置
■マスクの着⽤の励⾏(パルテノン多摩の使⽤ルールに則ります。)

(問合せ先)
多摩⼤学 多摩キャンパス(経営情報学部) 総務課 042-337-7112
湘南キャンパス(グローバルスタディーズ学部)総務課 0466-82-4141

3月24日(金)~3月29日(水)、5泊6日の日程で藤沢翔陵高等学校(学生11名、教員3名)と多摩大学グローバルスタディーズ学部(学生9名、卒業生2名、教職員3名)が、計28名の参加者を得て、合同台湾研修を実施いたしました。

本学部の卒業生、高橋征宏さんおよび菅原日向さんには、ティーチングアシスタントとして参加して頂き、大変な役割をお務めいただきました。高橋さんは今後教育関連の職場に就職するため、今回は高校生および高校の先生方と意見交換し、高校生世代の物事の考え方を理解してもらうためご同行いただきました。一方、菅原さんは第1回の藤沢翔陵高等学校とグローバルスタディーズ学部の合同研修に高校生として参加し、その後本学部に入学、卒業したため、後輩の面倒やアドバイスをしてもらうためにご参加いただきました(写真①)。

  • 卒業生、手前:菅原日向さん(藤沢翔陵高等学校卒)、高橋征宏さん
    ① 卒業生、手前:菅原日向さん(藤沢翔陵高等学校卒)、高橋征宏さん

東呉大学(Soochow University)(写真②)では本学部生9名は3名一組となり、「3年ぶりの海外研修」(写真③)、「コロナ1期生として」(写真④)そして「今後、生活がどう変わるか」(写真⑤)などについてプレゼンテーションを行いました。本学部生は、渡航中の学習態度・学習意欲など問題なく、英語プレゼンテーションを見事にこなしました。

  • 東呉大学(Soochow University)
    ② 東呉大学(Soochow University)
  • ③ 片山美紅、小田切希果、佐藤彩里
    ③ 片山美紅さん、小田切希果さん、佐藤彩里さん
  • ④ 清本茉祐、馬場万理奈、小林菜々香
    ④ 清本茉祐さん、馬場万理奈さん、小林菜々香さん
  • ⑤ 高橋紅冴、村上紗咉、石田原千咲
    ⑤ 高橋紅冴さん、村上紗咉さん、石田原千咲さん

さらに藤沢翔陵高等学校の生徒の皆さんは英語で発表を行いました。皆さん大きな声で、堂々と発表していたことが印象的でした。この経験は自信につながったことと思います(写真⑥、⑦)。皆さんには特別なマスクを着用していただきました。日本と台湾の友情・友好を表すデザインが施され、真ん中に「ありがとう」と記されています。これは3.11後の復興に対する寄付金、そして日本からは新型コロナウィルスのワクチンを提供したことなど、相互でのお礼と友好が「ありがとう」のメッセージで表されました。

  • ⑥ 藤沢翔陵高等学校 学生発表
    ⑥ 藤沢翔陵高等学校 学生発表
  • ⑦ 藤沢翔陵高等学校 学生発表
    ⑦ 藤沢翔陵高等学校 学生発表

東呉大学での英語プレゼンテーション以外に総統府、故宮博物院、中正紀念堂、龍山寺、千と千尋の神隠しのモデルとなった都市として有名な九份(写真⑧)、JTB台湾(写真⑨)を表敬訪問し、海外で働く夢を持った学生にとっては貴重な学びの場となりました。さらに日系企業の株式会社横浜八景島が運営するX Park水族館を訪問するなど台湾の文化および日本との関係について学びました。

  • ⑧ 九份:千と千尋の神隠しのモデルとなった観光地
    ⑧ 九份:千と千尋の神隠しのモデルとなった観光地
  • ⑨ JTB台湾を訪問
    ⑨ JTB台湾を訪問

最後に台湾の学生、高校生など大学生同士の交流は非常に活発でした。この友情が今後に繋がることを期待しています。

台湾研修に参加したグローバルスタディーズ学部生
「3年ぶりの海外研修とは」片山美紅さん(2年生)、小田切希果さん(2年生)、佐藤彩里さん(2年生)
「コロナ1期生として」清本茉祐さん(3年生)、馬場万理奈さん(3年生)、小林菜々香さん(3年生)
「今後、生活がどう変わるか」高橋紅冴さん(3年生)、村上紗咉さん(1年生)、石田原千咲さん(1年生)
TA担当:2023年3月23日に卒業した 菅原 日向さん、高橋 征宏さん

≪タイトル≫『モンゴル帝国とユーラシア史
社会人・大学院生・学生の目線からのグローバルヒストリー』

≪執筆者≫
(総監修)寺島 実郎 (監修)金 美徳・水盛 涼一 (編集)光永 和弘・杉 由紀

≪ISBN≫
ISBN 13 : 978-4893901996
ISBN 10 : 4893901990

≪発行日≫ 2023年4月7日刊行

本書について
モンゴル帝国、チンギス・カーンとその末裔が、ユーラシア大陸を700年間にわたり統治できた成功要因、またはその爪痕やDNAなど影響力を現在にまで残すことができた秘訣は何なのか。当然ながら数多くの研究成果や論文が出されており、書物も出版されている。
そこで、朝鮮半島(高麗)、倭寇(海賊・貿易商人)、華人華僑、パンデミックなどの独自の切り口で考察することによって新たなモンゴル帝国史を模索し、その現代的意義と共に企業経営へのインプリケーションを考察した。
高校の「歴史総合」や大学の「グローバルヒストリー」の教育・研究や、時代認識を深め、グローバル化した社会で活躍する人材育成に資する教育教材を目指している。
こちらからお買い求めいただけます。

≪タイトル≫『刑法における故意と錯誤
― 行為計画説による見地から』

≪執筆者≫ 樋笠 尭士

≪ISBN≫
ISBN-10 ‏ : ‎ 4893901982
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4893901989

≪発行日≫ 2023年4月7日刊行

内容紹介

本書について
・本書は、故意の本質論に端を発するはずの日本とドイツの通説や実務が、事案によって錯誤論による例外処理を認めているという「故意論としての一貫性の欠如」に言及した初の研究である
・本書の「行為計画説」は、故意論がメインターゲットであるが、因果関係論、共犯論、実行行為論にまで寄与しうる点で、有意義な学説となっている
・日独両国の法状況を検討して、故意の本質論を見失いつつある判例実務の立場に警鐘を鳴らす点や、行為者の主観と実行行為を結ぶ点で有益である。

本書の内容
刑法において故意犯が成立するためには,客観的な要件の充足に加えて,主観面において故意が必要である。たとえば、行為者がAを殺害するつもりで発砲し,予想外に弾がBに当たってしまった場合,行為者にはBに対する故意があるのか、すなわち,Bとの関係で行為者には殺人罪が成立するのか、それとも過失致死罪が成立するのか、という問題がある。法定的符合説は、行為者が認識した事実と実際に発生した事実が抽象的に構成要件の範囲内において符合している場合には故意を認める。これに対して、具体的符合説は、構成要件にとって重要な事実について、行為者が認識した事実と実際に発生した事実が具体的に一致したときにのみ故意を認める。両説の結論は対立しているが、最高裁は法定的符合説を採用した。しかし、Bに対する殺人罪既遂罪とAに対する殺人罪未遂罪の2罪が行為者に成立することになり、本来1つしかなかった殺人の故意を行為者に2つ認めてしまっている。行為者の故意に応じて道義的非難が生じ、その責任として刑罰が科されるという責任主義に照らせば、故意論で解決されるべき問題を罪数論で検討してはいけないと思われる。
この点、近年は、少なくとも高等裁判所では結論(量刑)として具体的符合説に立ったとも評価できる裁判例があることが確認されている。
本書では、裁判所は法定的符合説を用いて故意を認めておきながら、なぜ量刑ではその故意を、刑を重くする方向で考慮しないのか、そもそも、具体的符合説では妥当な解決が図れないのかという疑問を扱う。さらに、因果関係、実行行為、共犯関係、未必の故意に関する考察も行うことで、本書は、「方法の錯誤」という一類型の解決のみならず、いわゆる錯誤論を故意論として犯罪論に妥当するよう理論化することを試みる。
こちらからお買い求めいただけます。

多摩大学出版会についてはこちらから

経営情報学部では2023年度より、社会環境の変化やさらなるDX推進社会を踏まえ、新しいカリキュラムを導入いたします。

詳しくはこちらからご覧ください。

多摩大学の卒業生にスポットをあてた特設サイト「卒業生の志」サイトをリニューアルいたしました。

今回のリニューアルでは、卒業生へのインタビューの様子を動画でご覧いただけます(「2019年以前の記事はこちら」に掲載している卒業生のページでは動画はご覧いただけません)。現在の仕事や社会人になってから直面した試練をどのように乗り越えたかなどの質問を通して、社会で活躍している本学の卒業生たちが大学で身につけた力、その力を社会でどう生かしているか、卒業生たちの姿を通して、多摩大学で養われる力に迫った内容となっています。近々創立35年を迎える多摩大学は、1万人に上る有意な卒業生を輩出してきました。卒業生の活躍の一端を是非ご覧ください。

 

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