2023年度 秋学期に交換留学をした学生の留学報告です。質問形式で留学の様子を教えてもらいました。
Q.留学期間、留学先、そして留学先を決めた理由を教えてください。
A.10月20日から1月30日の約3ヶ月半の間、ベトナムのホーチミンシティーにあるRMIT大学に留学しました。ベトナムに決めた理由は日本で知り合ったベトナム人の人柄の良さや物価の安さ、常夏の気候に惹かれたからです。また、ベトナム人は勤勉だと聞いていたので、その環境に身を置けば新たな自分を発見できると思い、ベトナム留学を決心しました。
Q.どのような授業を履修しましたか?
A.私は「Professional Communication Foundation」と「Cimena & Nation」という講義を受講しました。「Professional Communication Foundation」ではコミュニケーションツールであるメディア(テレビや新聞、SNSなど)が、人々の意見形成にどう関与するのかについて幅広く学びました。
英語での授業経験があまりないので、授業を理解するために時間を費やしました。今思えばわからないことがあれば、もっと教授に相談しに行けばよかったと思いました。
Q.授業で大変だったことはありますか?
A.二つの授業とも私以外に留学生はおらず、全員ベトナム人でした。最初の方はうまく周りに溶け込めず苦労しましたが、グループワークなどで率先して発表係を引き受けたり、休み時間に話に行くなどして次第に打ち解けることができました。
Q.留学生のイベント等はありましたか?
A.大学では留学生をサポートするバディチームのメンバー達が様々なイベントを用意してくれたおかげで、たくさんの留学生と仲良くなることができました。サイゴンツアーやクッキング教室、クリスマスパーティなどのイベントに参加しました。ツアーではベトナムのお寺に行き、おみくじを引いたり、ベトナムの伝統的なご飯を食べて水上人形劇を鑑賞しました。
Q.自由時間はどのように過ごしましたか?
A.自由時間は図書館で授業の予習、復習、課題の調べ物を行ったり、友達とジムに行ったり、夜ご飯を食べたりしました。大学にはジムやテニスコートバスケコートがあったので、週に3、4回ジムで筋トレをして、ジム仲間ができました。夜はたいてい他の留学生の友達とご飯を食べに行ったり、友達の家で過ごしました。
Q.他の留学生と過ごして印象に残ったことを教えてください。
A.国が違えば、食文化、食生活が異なるので、レストラン選びには苦労した経験が多々あります。例えば、スペインやオランダの留学生はビーガンやベジタリアンだったので、彼らが食べられるものがあるレストランを毎回選んでいました。そうなってくるとベトナム料理は選択肢から外れ、ほとんど毎回インドレストランに行き着くようになりました。また、大学の周辺にコリアタウンがあったので、ビビンバや韓国焼肉を食べに行ったこともありました。
Q.普段の食事や住環境について教えてください。
A.近所のフォーレストランやストリートで売っているライスペーパーのお好み焼きのような料理を食べていました。
大学の寮には入れなかったので、大学から10分くらいのところに部屋を借りて住んでいました。ベトナム人のためのローカルサイトを通して、現地のオーナーと交渉して家を借りました。家賃は日本円で2万5千円ほどでしたが、窓の先が室内だったり、トイレ、シャワーが一緒だったり、キッチンレンジがなかったり、蟻が大量発生したりと色々難がありました。
Q.留学をして学んだことや感じたことを教えてください。
A.留学では主体性を持つことの大切さを学びました。様々な国から来た人と関わる中で、自分自身の主張を持たないと周りにながされて、つまらない留学生活を送ることになってしまうと考え、「自分は今何がしたい、どこにいきたい」というのを伝えることを意識しました。
日本で生活していると趣味、趣向、考え方が似ている人が多いので、意思疎通をあまりしなくても、分かり合えるかもしれませんが、海外では色々な考え方、時間の使い方があるので、主張することは大切だと思いました。今後も海外の人と関わる時は相手の意見を受け入れつつ、自分の意見も積極的に伝えていきたいと思います。
Q.留学を考えているみなさんに伝えたいことはありますか。
A.これから留学に挑戦する人へのメッセージとしては、なるべく多くの外国人に出会うことをお勧めします。普段日本では絶対に会えない人と会うことで、自分にはない考えや経験を知り、自分では考えてもみなかった価値観が生まれ、人生の選択肢が広がると考えるからです。他の留学生だけではなく、サークルに参加し現地の学生と仲良くなったり、受けている講義の教授とも積極的に関わっていくことをお勧めします。