多摩大学 現代の志塾

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自己発見に野口健さん来る!

[2004年4月27日]

2004年4月19日「自己発見」第2回講義に特別ゲスト講師としてアルピニストの野口健さんが登場。「富士山から日本を変える」をテーマに自らの自己発見について熱いメッセージを伝えてもらいました。
野口健さんは25歳でエベレスト登頂に成功し、当時正解最年少で7大陸最高峰登頂を達成しています。世界中から集まった登山隊の中でエベレスト登山を通じて日本ということを強く意識するようになりました。それは写真やテレビではそれまで決して描かれることのないゴミの山でした。他の国から来た登山隊のメンバーから「日本は経済は一流かもしれないが文化・マナーは三流だ」「ヒマヤラをマウント富士のようにするな」と言われ日本を否定されたような気がしたそうです。ただ、そこで感じたのは環境に関心のある国の山はとてもきれいであるということ。このゴミは日社会の縮図ではないかと気づきました。そして、日本の環境問題も「富士山」から変えていこうと決心しました。
講義の中では登山の苦労話だけでなく過酷な世界でのチームワークというのはどういう事なのか、エベレスト登山というグローバルな世界の中での日本がどのように評価されているか、なぜエベレストや富士山の清掃登山を始めようと決心したのか、富士山を変えるためにはどうしたらいいのか、など野口さんの体験が生々しく語られました。
多摩大学に入ってまだ2週目の学生たちに対して高校まででは決して行われてこなかった「自己発見」というテーマに野口健さんの強烈なメッセージがつきつけられた日となりました。これから自己発見ではフィールドワークを通じて多摩の問題について徹底的に考えていきました。今回の野口さんのメッセージが学生たちにどう影響されていくのか楽しみです。

 

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