経営情報学部では、11月22日(土)に教育実習報告会を開催し、50名(学生:33名、教員:10名、職員:2名、卒業生:5名)が参加しました。今年度教育実習に参加した4年生10名(1名欠席)が、教育実習報告、及び教職課程を履修している在学生へのアドバイス等を実施しました。教育実習に参加した4年生からは、下記の報告がありました。
〔教育実習で学んだこと・感じたこと〕
- 日誌や指導案の作成を通して、論理的で分かりやすい文章を書く力が養われ、このスキルは将来のビジネスシーンでも活用できると感じた。
- 授業において「なぜこの内容を今扱うのか」という目的意識を明確にすることの重要性を学んだ。この考え方は教育現場に限らず、どの職種においても必要な姿勢であると実感した。
- 生徒に理解させるための噛み砕いた説明は重要であるものの、それ以上に、生徒の関心を引き、しっかりと話を聞かせ、授業に積極的に参加させる工夫が不可欠であると感じた。
- 日常的に使用している語彙が高校生には難しい場面もあり、語彙理解を促すための工夫が必要であった。特に穴埋め問題などは個人差が出やすく、生徒の様子を見て回ることで理解度を確かめることが効果的だと分かった。
- 現在の高校生の考え方に触れたことで、自身の高校時代には理解できなかった教員の苦労を実感し、改めて教員という職の責任を理解することができた。
- 実習を通して自身の弱点が明確になり、今後の課題として向き合っていきたいと感じた。
- 多様な生徒と関わることは大きな刺激となり、教員として成長する機会であると同時に、何よりも非常に楽しい経験であった。
- 教職課程で学んだ理論を実際の教育現場でどのように活かすかを常に考え、授業や生徒指導の中で検証・改善を繰り返していきたいと考えている。
〔後輩へのアドバイス〕
- 生徒にとって自分は「先生」である一方で、あくまで実習生でもあるため、その立場に悩む場面もあるが、困難を乗り越えた経験は必ず自信につながる。
- 教材理解を深め誤った内容を教えないことは大前提だが、それ以上に、生徒が授業に参加しやすくなる仕掛けや興味を持てる資料の提示を意識して授業づくりを行うとよい。
- 生徒や教員と積極的にコミュニケーションを取ることで、実習期間をより有意義にできる。
- 教育実習は人生の中でも貴重な体験であり、主体的に取り組むほど得られるものが大きい。
- 挨拶を毎回丁寧に行うことで、生徒に自分の存在を認識してもらえ、関係づくりが円滑になる。
- 事前打ち合わせの前には、余裕をもって準備できるよう再度の連絡や確認を徹底しておくことが重要である。
- 教材研究には終わりがなく、日々の準備と探究心が授業の質を高めることにつながる。
教職課程を履修している在学生は、先輩の報告を熱心に聞き、今後の学修に向け、有意義な機会となりました。

多摩大学経営情報学部経営情報学科では、「高等学校教諭一種免許状(情報)」「高等学校教諭一種免許状(数学)」※を取得することができます。
※2016年度から明星大学通信教育部との教育業務提携により、2年生から卒業までの3年間の通信教育課程において、高等学校教諭一種免許状(数学)の取得を目指すことができます。この課程の受講者は、多摩大学にて高等学校教諭免許状(情報)を取得することが必須条件となります。
多摩大学の教職課程
https://www.tama.ac.jp/faculty/ttc.html

