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秋学期「Discover藤沢・湘南」が開講

[2023年10月3日]

グローバルスタディーズ学部では、「国際(グローバル)」「教養(リベラルアーツ)」に加え、「地域(ローカル)」や「観光(ホスピタリティ)」を学び、グローバル社会で活躍する人材の育成を行なっています。その一環として、本学部が所在する藤沢市、鎌倉市をはじめとする湘南地域に関係の深い方々をゲスト講師にお迎えし、専門的な知識と現在進行形の生きた知見を学修する科目「Discover藤沢・湘南」が開講されました。

初回講師として、9月28日の授業にシテ方金春流(こんぱるりゅう)能楽師 山井 綱雄 様に登壇いただき「能楽」についてお話をうかがいました。山井様のご登壇は、鎌倉市と共に多摩大学と三者包括連携協定を締結している鎌倉市観光協会との連携により実現したものです。10月6日に開催される第65回鎌倉薪能を翌週に控える中、「能楽」を通して、現代を生き、次世代を担う学生へ多くの示唆をいただきました。

冒頭、鎌倉市観光協会事務局長 進藤 勝様から鎌倉の観光振興と次世代の人材育成のために本大学と連携をしているとの説明があり、鎌倉薪能と講師 山井様が紹介されました。講義はイタリア・バチカンでの公演の話から始まり、能舞台の説明、猿楽と呼ばれた時代、世阿弥による芸術性の確立、数々の武将に愛好されたことなど歴史と共に「能楽」についてお話いただきました。能楽とは、天下泰平への祈りである。自然と共存し、地球の生態系の一員として生かされているという考え方があり、形あるものだけでなく、目に見えないものを感じ、意味を見出せる。そこには、途絶えることなく続く日本古来の美意識と精神性がある。混沌とする現代にこそ大切にしたい価値観であるとのお話をいただきました。

受講した学生からは、「『能楽』について深く知ることができた」、「日本の文化・歴史と世界観への理解が深まり、もっと知りたいと感じた」、「実際の能を観てみたい」などの感想が述べられ、深い学びを得ていました。講義の最後には、「高砂」の歌詞が配られ、解説をいただき、講師の山井様自らが謡いを披露くださいました。学生と共に初めの一節を謡い講義が終了しました。受講した学生のうち数名が代表として10月6日の鎌倉薪能を観覧し、学びを深めていきます。

鎌倉薪能の詳細 第65回鎌倉薪能の開催について

 

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