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ジェロントロジー企画 第10弾「稲刈り×講座」を実施

[2022年9月14日]

2022年9月4日(日)、多摩大学「ジェロントロジー企画」 第10弾「山梨県南アルプス市で稲刈り×講座」を実施しました。本企画は、「多摩大学 寺島実郎監修リレー講座」の受講者を対象に、農業体験を通して、リタイア後の世代が新たな社会参画を考える企画として2017年より開始したもので、今回で10回目の実施となります。

はじめに、これまで農業体験でお世話になっている農業体験民宿「南アルプスサンクチュアリガーデンハウス」で稲刈りの準備をして棚田へ向かいました。第9弾(2022年5月)の企画において植えた苗が田んぼ一面に実った稲として広がっている光景をいざ目の当たりにすると、参加者の気分も高揚していきました。
作業中は晴天に恵まれ、照りつける太陽の陽ざしの下、参加者は大粒の汗を流しながら刈り取りを行いました。刈り取った稲は麻縄で縛り、陽に当て干して乾燥させる「はざかけ」を行うため、「うし」と呼ばれる器具を組み立て、干していきました。
こうした一連の作業を一般参加者、教職員、学生で力を合わせながら行いました。

昼食では、景色を眺めながら南アルプス市の食材で彩られた「ふるさと弁当」をみんなで美味しくいただきました。

その後、疲れた体を癒すため「やまなみの湯(南アルプス市交流施設)」へ移動しました。温泉につかった後は会場を加賀美山法善護国寺に移し、 南アルプス市教育委員会文化財課のご協力により「甲斐源氏加賀美遠光の館跡と法善寺」のテーマで講座を受講しました。加賀美遠光は鎌倉幕府を支えた甲斐源氏であり、娘の大弐局は2代将軍頼家、3代将軍実朝の養育係を務めました。法善寺は加賀美遠光の館跡と伝えられており、最初にご住職から寺院についてのご紹介がありました。その後は境内を散策しながら、甲斐源氏の歴史を学びました。今回は貴重な武田信玄ゆかりの宝物も鑑賞させていただき、その地に根付く歴史を体感することができました。

最後の工程では、「道の駅しらね」に立ち寄り、南アルプス市産の新鮮なフルーツや採れたて野菜の買い物を楽しみました。
長い一日となりましたが、生産活動を経験し、歴史と文化を学ぶ充実した時間となりました。

 

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