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「多摩学Ⅱ」の授業にゲスト講師として公益財団法人川崎市産業振興財団
産業支援部 新産業振興課 課長 木村 佳司 様がご登壇

[2022年1月7日]

12月22日、「多摩学Ⅱ」(担当教員:野坂美穂、高橋恭寛、長島剛、内藤旭惠、加藤みずき、樋笠尭士 履修者:398名)の授業にゲスト講師として公益財団法人川崎市産業振興財団 (所在地:神奈川県川崎市) 産業支援部 新産業振興課 課長 木村佳司様をお招きし、ご登壇いただきました。

同財団は、高度情報化に対応するとともに、企業間の情報交流の促進、技術開発及び産業経済に関する調査研究、人材育成等を行うことにより、川崎市内及び周辺地域における産業の高度化と、地域産業の振興を図り、地域の産業経済の発展に寄与しています。

講義では「「川崎モデル」と呼ばれる“おせっかい型”中小企業支援」をテーマに、「川崎ものづくりブランド認定制度」を通じて支援している金属加工や電子部品を製造する町工場、ロボット開発を手掛けるベンチャー企業等の事例紹介などに沿って、中小企業の新事業展開や成長支援、技術や経営に関する情報の提供、ビジネスマッチングなど、経営者の心に寄り添う中小企業支援活動についてお話いただきました。また、大企業の開放特許を活用して中小企業の自社製品開発などを支援する「知的財産マッチング事業」についてもご説明いただきました。

学生からの「自ら出向いていくおせっかい型中小企業支援をすることになったきっかけを教えてください。また、他の自治体でも可能な取り組みですか」との質問に対して「川崎市の中小企業支援の取り組みに関する情報が、必要な方々に周知されていないことを知ったことがきっかけです。今では中小企業の方々が市の取り組みだけでなく、県や国の支援策を知る機会にもなり、幅広いサポートをしています。また、全国の自治体の方々との意見交換会などを実施し、おせっかい型の支援を他地域にも広げる活動を行っています。ただ、多くの自治体では定期的な人事異動があり、職員が企業訪問の経験を積むことができない点が共通の課題だと思っています。」との回答をいただきました。

最後に学生たちへ「人は働くことで幸せを得ることができます。これは川崎市内でチョークを製造する中小企業経営者から教えていただきました。人の役に立ち、必要とされる存在になることが自分自身の成長につながると思いますので、ぜひ、利他の精神で喜びや生きがいを感じる体験をたくさんしてください」とのメッセージをいただきました。

公益財団法人川崎市産業振興財団ホームページ
https://www.kawasaki-net.ne.jp/

  • ゲスト講師の木村佳司様
    ゲスト講師の木村佳司様
  • 授業の様子
    授業の様子
 

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