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「ブランドマネジメント」の授業にゲスト講師としてNHK総合テレビ「ブラタモリ」にご出演の都市形成史家 岡本 哲志 様がご登壇

[2021年7月19日]

7月9日(金)「ブラントマネジメント」(担当教員:内藤旭惠)の授業にゲスト講師として「岡本哲志都市建築研究所」の岡本 哲志 様をお招きし、ご登壇いただきました。

岡本様は、「岡本哲志都市建築研究所」の主宰であり、都市形成史家として日本各地の都市と水辺空間の調査・研究に長年携わっています。銀座、丸の内、日本橋など、東京の都市形成史をさまざまな角度から40年以上調査、研究を続けており、NHK総合テレビ「ブラタモリ」では銀座、丸の内、羽田、六本木などに案内人として計8回出演しています。

「地形と高級住宅地の関係を明らかにする」というテーマをもとに東京都港区の白金の街について「高級住宅地」が成立する条件をあげながら、「白金がなぜ高級住宅地になったのか」を読み解くようにご講義いただきました。

高級住宅地になった条件は「豪邸」「緑」「高台」「治安」の4つと加えて「ほどよい静けさ」とのこと。近代以降に雑木林や原野が計画的に開発整備され、高級住宅地となったものとは別に、明治期以降大規模な開発が行なわれることなく、大名屋敷の跡地が宅地化され、後に高級住宅地のイメージをつくりあげたケースが、江戸を引き受けた東京ならではといえる高級住宅地の1つの「白金」である、というご説明をいただきました。

質疑応答では「岡本様の研究にIT技術を活用してできることはありますか」との質問に「何事も自分で考えることが一番重要であると思いますので、情報はうまく活用して使いこなせればいいですね」との回答をいただきました。また、「街づくりは、各地域のプログラムに合っているかを議論する必要があり、その地域で評価されることを選択して価値を見出すことが大切です」とのお話をいただきました。

最後に「「質問」とは相手の話や考えについて疑問を持ったときにするものです。得られた回答が自分にとってプラスになれば「質問」の本当の意義となります」とのアドバイスをいただきました。

  • ゲスト講師の岡本哲志様
    ゲスト講師の岡本哲志様
  • 授業の様子
    授業の様子

 

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