「多摩大学寺島実郎監修リレー講座」の受講者を対象に、農業体験を通してリタイア後の世代が新たな社会参画を考える企画として9年後にリニア中央新幹線が結ぶ山梨県南アルプス市との連携によるシルバー・デモクラシー企画を2018年5月20日に実施しました。
昨年の田植え・稲刈等の体験に続く山梨県南アルプス市で「食」と「農」に接近する社会参画として、多摩地域で暮らしながら田舎での農作業にて社会的役割を担う生活を体験しました。
午前中に扇状地にあるブドウ畑でワイン用甲州種の枝の誘引と除草作業を体験し、午後は重要文化財「安藤家住宅」(国指定文化財)の蔵で、南アルプス市文化財課の方の、なぜ山梨が果樹栽培の産地として発展したのかをテーマに日本の農業史と政治史、そして文明論的観点を交えての教養文化講座を受講しました。
農業に興味はあるが、なかなか自分では踏み出せない高齢者に、大学がプラットフォームを提供することで、異次元の高齢化に立ち向かう実験である本企画の企画意図を高めるべく、今回は南アルプス市の若手農家経営者の方々との交流会もおこない、若者の考えるこれからの農業と高齢者の参画という実際のテーマに踏み込む第一歩となりました。