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中谷巌学長、オーストラリア国立大学からに名誉法学博士号を授与される

[2004年8月31日]

中谷巌学長が、オーストラリア国立大学から名誉法学博士号(Doctor of Laws, honoris causa)を授与されました。これは学長の長年にわたる国際社会への貢献、日本社会の構造改革への貢献、オーストラリアと日本との関係改善に対する業績などが高く評価されたためです。多摩大学での教育活動に加え、ソニー株式会社取締役会議長、UFJ総合研究所理事長としての学外での積極的な活動の功績が称えられての授与です。

2004年8月19日には、オーストラリアの首都キャンベラにあるオーストラリア国立大学において、盛大な授与式が行われました。出席者は同大学学長、理事長を始め、各学部代表者に加え、オーストラリア政府要人、駐オーストラリア日本大使、著名な国際関係論や国際経済学の研究者など、100名を超える出席者が参集。バイオリンとフルート演奏も交え、華やかで荘厳な雰囲気のもと、名誉学位の授与が行われた。

学位授与式の後、中谷学長は「卒業スピーチ」(学位をいただいたので同大学の卒業生となったため)として、「グローバリゼーションと21世紀の日本」というタイトルで講演を行い、「日本はこれまで様々なグローバル化の圧力を受けてきたが、これまでのところ、日本の文化や日本人の価値観を失うことなく、グローバリゼーションにうまく対応してきた。しかし、21世紀はこれまで以上にグローバリゼーションが本格化すると予想され、日本社会も本格的な「多文化社会」への転換が必要になってくると思われる。

IT革命によって世界とのコミュニケーションが不可欠になり、また、少子高齢化がもたらす貯蓄率の低下で外国資本の受け入れが増えること、少子化で移民受け入れの促進が不可避なことなど、日本社会を支えてきた同質文化からの脱却が必要になっtきている。この点について、閉鎖的な同質社会から、世界とコミュニケートできる「多文化社会への転換」が日本の大きな課題になる。その意味で、過去数十年をかけて見事に「白豪主義」の国から、「多文化社会」に転換していったオーストラリアの歴史的経験は、日本にとって非常に参考になるだろう」と語り、大きな拍手を受けました。

翌日、地元紙のキャンベラ・タイムズには、中谷学長の名誉法学博士号受賞講演を報道する大きな写真と記事が掲載されました。

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