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多摩市農家の絆が地域の力に 地産地消の手作り味噌

多摩市農産加工組合 代表 小暮和幸さん

■取材日:2014.12.7 ■撮影・取材・レポート:水野 匠(経営情報学部)

多摩市関戸にある多摩市農産加工組合にお邪魔して、代表の小暮和幸さんからお話を聞かせていただいた。

多摩市農産加工組合は平成12年8月に設立された。設立のきっかけは多摩市の地酒「原峰のいずみ」の原料の酒米が余ったからである。余ったものは食米には向いていなかった。だからほかに使えないかと考えて多摩市内の農家4軒が集まり味噌を作り始めた。その味噌は「原峰のかおり」と言い、多摩市産の原料で作る地元味噌。そして無添加にこだわっている。米主体の味噌で、米と大豆の比率が1:1であるのが特徴的だ。

最近では多摩地域も農家が少なくなってきている。そんな中でもせっかく農家をやっているのだから「自分たちで作った農産物を使って、地域を盛り上げたい。農業を通じて多摩市を活性化したい」という4軒の気持ちもこもっている。その味噌は多摩市の学校 給食でも使われている。


多摩市は、日本で最大規模のニュータウン「多摩ニュータウン」の中心的な市で、昭和40年代~の開発により、昔からの里山や田畑が首都圏に通勤する人々の住宅地となった。急激な環境の変化の中で、農業を継続することは大変なことだと思う。今回の取材では、皆さんの作業をしている雰囲気が、とても明るく楽しそうで、時代が移り変わっても、変わることのない人の絆が地域の力となっていることを実感できた。


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