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九段サテライト
寺島文庫への思い
私のささやかな自慢は、世田谷の家の庭に建てた書庫に集積した約3万冊の書籍・文献であった。とくに、世界を動くに当たって調べた世界各地の地歴、未来論、エネルギー環境、世代論、そして政治経済・産業・経営など社会科学に関する文献については、相当に充実したものになっていると思う。週末、私自身が思索を深め、物を書く場としては有効に機能してきた書庫であるが、積年の夢として、若い研究者や社会人の共同研究、相互研鑽、研修の磁場として活用する方向に発展させたいと思ってきた。そのためには便利な都心に、書庫を中核とする知的活動の基点を築くべきだと決断し、可能性を探ってきたが、縁あって九段にほどよいビルを見つけ、「寺島文庫」として改修し、世田谷から本の移動をスタートすることができた。
この場において、アジア太平洋など地域研究に関心のある研究者の研究会、メディア・報道関係者の勉強会、アジアからの留学生で日本での起業を試みている経営者の勉強会など各種の会合が開かれ始めている。また、海外から日本に留学してきて博士・修士論文を書こうとしている留学生の論文執筆の「止まり木」になればとの意図もある。
寺島実郎
岩波書店「世界」2009年7月号
脳力のレッスン87 より
施設紹介
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九段サテライト外観
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教室
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授業風景