研究・教育
多摩大学出版会
書籍の紹介
佐藤 洋行 (著)
AI時代の意思決定とデータサイエンス2019/11/22刊行
単行本: 256ページ
(税込)¥2,420
ISBN-13: 978-4893901583内容紹介
ICTの進化によって、我々はデータサイエンスの産物に取り囲まれて生活するようになりました。
そして、今後実現するIoT社会(あらゆるものがインターネットに接続し、相互に連携する社会)は、企業に更なるデータ活用を促し、AI(人工知能)関連技術の発展と相まって、データサイエンスは益々社会に浸透することになるでしょう。このような時代にあってデータサイエンスに関する知識は、一部専門家のみのものではなく、広く一般の人々が教養としてもつべきものではないでしょうか。
一方で、専門家ではない読者にとって、データサイエンスの技術は難解だろうし、その詳細について理解する必要は高くないとも思います。そこで本書では、データサイエンスが価値を生み出すプロセスに焦点を当てて、専門家ではない読者にも理解していただけるようにデータサイエンスを解説することに挑戦しました。
また、そのプロセスにおいて最も重要な意思決定とデータサイエンスとの関係性を論じたことで、専門家の方にとっても、ある程度有用な内容になるよう努めたつもりです。
AI関連技術に注目が集まり、企業がこぞってそれを現実社会に組み込もうとする現代において、それを理解したい、あるいは利用したいと考えている読者に、本書が少しでも役に立てれば幸いです。目次
はじめに
第1章 データサイエンスと意思決定
第1節 データサイエンスとは何か
第2節 データサイエンスのプロセスが入れ子になっているシステム
第3節 データサイエンスのプロセスの多くが自動化されているシステム
第4節 意思決定という視点から見たデータサイエンスとAI
第2章 データの有無と意思決定のプロセス
第1節 データを用いない意思決定のプロセス
第2節 「傘をもつかどうか」の意思決定と情報、データ
第3節 物事の実体と情報、データ
第4節 意思決定の生み出す価値と、情報やデータの不完全性
第3章 データと主観との交差点としての意思決定理論
第1節 効用と確実性下での意思決定
第2節 不確実性下での意思決定と期待値
第3節 不確実性下での意思決定と期待効用
第4節 意思決定における経験的主観の活用についての注意点
第5節 構造に関する無知下での意思決定と事例ベース意思決定理論
第6節 構造に関する無知下での意思決定と事例ベース意思決定理論
第4章 データサイエンスを用いた論理的な意思決定
第1節 論理的な意思決定におけるデータ
第2節 論理的な意思決定問題の設定とデータサイエンス
第3節 論理的な意思決定の意義とデータサイエンス
第4節 論理的な意思決定における結果・確率とデータサイエンス
第5節 論理的な意思決定における結果と確率の推定
第6節 論理的な意思決定における効用関数の設定
第7節 論理的な意思決定の基礎と事例ベース意思決定理論
第8節 論理的な意思決定後の行動と事後評価
第5章 意思決定におけるデータ解析
第1節 意思決定と直感、無意識
第2節 人が直感的かつ無意識のうちに行っている「予測」
第3節 人が直感的かつ無意識のうちに行っている「分類」
第4節 期待効用理論と予測
第5節 事例ベース意思決定理論と分類
第6節 より複雑な意思決定問題とデータサイエンス
第6章 AI時代の意思決定と行動
第1節 ビジネスの目的と意思決定
第2節 意思決定とそれに基づく行動を意識した目標
第3節 意思決定に基づく行動とデータサイエンスの生み出す価値の評価
第4節 AIとは何か
第5節 AI時代の意思決定
参考文献
おわりに
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