多摩大学 現代の志塾

ゼミ力の多摩大

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日本における外国人住民のつながり
:日本語教室・多文化共生・地域

TANAKA Takae田中 孝枝ゼミ

  • Course Description / 講義の概要

    本ゼミは、2017年度から「いちょう団地」で活動しています。いちょう団地とは、大和市と横浜市泉区にまたがる団地ですが、約3500世帯のうち25%が外国籍と、外国人住民の割合が非常に高いところです。1980年代にインドシナ難民の受入れ施設が近くにあったことから、ベトナムやカンボジアからのインドシナ難民が入居するようになりました。現在はベトナム、カンボジアをはじめ中国や南米の人々も多く居住しています。 この団地からは、外国人住民の日本での生活実態だけでなく、日本の移住労働者政策の矛盾、団地住民の高齢化やそれに伴う地域コミュニティの解体など、日本の将来において鍵となる様々な課題が見えてきます。これまでは、いちょう団地で活動するNPO多文化まちづくり工房と協力しながら、外国人向け日本語教室や団地祭りの企画・運営を手伝ってきました。2020年度の春学期は、新型コロナウイルスの影響で課題活動ができなかったので、コロナ禍における外国人住民をめぐる課題の調査・各種オンラインセミナーへの参加、日本語教室再開に向けた教材準備・オンラインでの日本語教室などをしてきました。各年度、具体的に何にどのように取り組むかは、ゼミ生の希望をもとに話し合って決めていきますので、主体性と責任感を持って取り組んでください。

    Aspiration / ゼミの「志」

    みなさんが生きていく日本の将来には様々な課題があります。それに気づき、自分の生活とどのように関わるのか、考えを深めていきましょう。ゼミでは、まずは現場に行ってみる、そこで人から話を聞く、関連する資料を探して調べる、という作業をグループで行うことを重視します。こうした活動を通して、主に行動力、観察力、情報分析力を高めるとともに、グループ作業での自分の役割に気づくことができます。こうした力は、社会に出ても役立つはずです。現在は、以前のようにフィールドワークができませんが、新しい状況下でできることを見つけて柔軟に実行していきたいと思います。

    Prerequisite/ 事前履修科目等

    なし

    Additional Information/ 留意点

    日本語教室をはじめ、授業時間外に行う活動も少なくありません(もちろん課外活動の実施可否は、新型コロナウイルスの感染状況をみて慎重に判断します)。また、秋学期からの履修を希望する場合は、教員に連絡し、春学期中からゼミの活動に参加すること。なお、留学等の理由でそれができない場合は、事前に必ず教員と相談し、秋学期から履修する許可を得ること。

    ゼミ紹介動画

  • 田中 孝枝
    田中 孝枝
    グローバルスタディーズ学部 准教授
    専門
    文化人類学、観光、移住労働者、中国および中華圏

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