多摩大学 現代の志塾

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神奈川県は9月末、横浜市は10月13日に教員採用試験の最終結果が発表され、本学グローバルスタディーズ学部から神奈川県に4名、横浜市に1名、計5名の4年生の現役学生が見事合格しました。

神奈川県のホームページによると、今年度の神奈川県教員採用試験(中学校・英語)の合格者は47名、つまり約10%が多摩大学出身者になります。2021年度には横浜市教員採用試験に1名、2022年度には神奈川県教員採用試験に4名の合格者を出しております。つまり今回の合格で、この3年間で10名が公立学校の英語教員としてグローバルスタディーズ学部から輩出されることになります。

採用試験に臨む学生たちが、互いに学びあいながら努力を重ねてきた結果です。しかしながら4月からの「先生」としての仕事の出発点に立てたというだけです。まだまだ学ぶことも多いかと思いますが、多くの経験を積み、生徒の皆さんに寄り添える先生に成長されることを期待しています。

本学部では2023年度より、小学校の教職免許も中学校・高等学校(英語)免許状と同時に取得可能になりました。現在、教職課程に所属している一部学生は小学校免許取得に向けて努力しております。将来的には「英語を専門とする小学校教員」としても活躍が期待されるところです。

また、この採用試験合格者を含む、4年生による「教育実習報告会(第1回)」が10月10日に実施されました。今年度は7名の学生が教育実習に臨んでおり、3回に分けて実施しております。今回がその1回目になりました。今回発表した学生は3名でしたが、30名近い学生や教員が集まり、活発な質疑応答や意見交換が行われました。次回は、10月17日、10月31日に実施予定です。

内閣府が実施する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期『スマートモビリティプラットフォームの構築』に本学が研究開発拠点として採択されました。本学は「研究開発拠点」で、研究統括はBOLDLY株式会社です。

内閣府に設置されている「総合科学技術・イノベーション会議」では、「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」として、基礎研究から社会実装までを見据えて研究開発を一気通貫で推進し、府省連携による分野横断的な研究開発、及びその成果の社会実装に産学官連携で取り組むことを推進しています。

そして、SIP第3期『スマートモビリティプラットフォームの構築』では、モビリティサービスの再定義と社会実装に向けた戦略策定を進めるとともに、インフラのリ・デザインに向けた研究開発により、安全、快適、活気あふれる交通インフラ技術の開発、モビリティサービスを支えるデータ基盤構築等を実施します。期間は、2023〜2027年です。

そのなかでも、本学は、BOLDLY株式会社と共に、「社会受容性・法制度・ステークホルダー調整を軸にしたスマートモビリティプラットフォームの社会実装及びスマートモビリティプラットフォームを支える人材発掘・育成プログラムの開発」を研究します。

本学は、サブ課題Ⅱ7−4「生活道路・賑わい道路を取り巻く社会的受容性・協働性の獲得とルール作り」を主に担当します。心理学、統計学、工学、法学、哲学、技術経営、観光学、文化人類学など、学際的な社会工学系大学としての研究の強みを活かし、本学の10名の教員が、生活道路における歩行者、自転車乗車者の交通事故死亡者削減を目指して、都市内小道路・賑わい道路の実現のための方策提案と実装を進めていきます。

【研究開発拠点:多摩大学】
研究開発責任者:樋笠尭士専任講師
研究開発分担者:新西誠人専任講師、出原至道教授、久保田貴文教授、菅沼睦准教授、加藤みずき専任講師、高橋恭寛准教授、田中友理専任講師(以上、経営情報学部)、今村康子准教授、太田哲教授(以上、グローバル・スタディーズ学部)

【研究体制:全体】
研究開発統括責任者:BOLDLY株式会社
研究開発責任者(開発拠点):多摩大学、同志社大学、室蘭工業大学、明治大学先端科学ELSI研究所、住友商事株式会社、株式会社住商アビーム自動車総合研究所

参考
「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」に係る実施体制の決定について

内容
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100341.html
実施先一覧
https://www.nedo.go.jp/content/100967405.pdf
資料は内閣府SIPのページより引用。
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/

2023年10月14日(土)、茅ヶ崎市、ホノルル市・郡 姉妹都市締結9周年記念イベント「HONOLULU MEETS」が茅ヶ崎市役所にて開催されました。2014年10月24日の締結から9周年を迎えるこのイベントに、多摩大学グローバルスタディーズ学部4年 大高恵梨佳さん、久保木 真歩さん、清澤 拓己さん、関沼 舞さん、2年 山口菜々さんの計5名が講師として「英語教室」に参加しました。

グローバルスタディーズ学部生が担当した英語教室は小学生を対象とし、レベル別に2つのコースに分けて講義を開催しました。45分の初級および上級コースは『ディズニー映画で学ぶ、英会話教室』と題して、ディズニーアニメに出てくる会話をゲーム感覚で楽しみ、クイズやカルタ、ペアワークなどを行いました。初級コースには14名、上級コースには5名の参加者を得ました。

茅ヶ崎市の小学生は英語をよく理解していて、姉妹都市であるホノルル市・郡についてよく知っているため、来年は少し難易度をあげての開催も検討されます。しかしながら5名の学生たちは懸命に準備し、イメージトレーニング、合同練習などを重ねてきており、小学生の皆さんに楽しんでいただけました。

同イベントではグローバルスタディーズ学部生の英語教室のほかにハワイアン文化講座、ヨガ体験、ウクレレ体験、フラ体験、サーフィン教室、音楽プログラムなどが催され、活気に溢れた一日でした。また会場にはハワイアンメニューを提供するキッチンカーが出店し、スイーツなどもブースで味わうことができました。その他、物販店舗ではハワイのアクセサリー、雑貨や衣類の販売も行われました。

このようにホノルル市・郡姉妹都市交流委員会主催のイベントで開催させていただける英語教室は学部生にとって実際に授業で学んだことを生かせるか、上手く伝えられるか、などを見極める重要な機会となります。今後もこのようなイベントへの参加を通してレベルアップを図ってもらうことが期待されます。なおホノルル市・郡姉妹都市交流委員会にはグローバルスタディーズ学部から3名が委員として参加していて、来年は締結から10周年を迎える節目の年となります。

  • (左から)大高 恵梨佳さん(4年)、久保木 真歩さん(4年)、山口 菜々さん(2年)、関沼 舞さん(4年)、清澤 拓己さん(4年)
    (左から)大高 恵梨佳さん(4年)、久保木 真歩さん(4年)、山口 菜々さん(2年)、関沼 舞さん(4年)、清澤 拓己さん(4年)
  • ブースの様子(茅ヶ崎市役所本庁舎および分庁舎前)
    ブースの様子(茅ヶ崎市役所本庁舎および分庁舎前)
  • 教室の様子 久保木さん、大高さん、清澤さん
    教室の様子 久保木さん、大高さん、清澤さん
  • 教室の様子 山口さん、関沼さん
    教室の様子 山口さん、関沼さん
  • 教室の様子
    教室の様子

TOKYO MX1「寺島実郎の世界を知る力」
【第3日曜日】第37回放送:10月15日(日)午前11時~

2020年10月から放送を開始し、4年目を迎える今回の番組では、9月の寺島学長のロンドン出張報告をもとに、前半では「ロンドンから世界と日本の今を考える」をテーマに寺島学長が語ります。
英国におけるコロナとの苦闘、2020年のブレグジット後の英国世論の変化、そしてウクライナ戦争がもたらした英国のパラダイム転換等について分析します。
後半では、これまでの放送を通じて考察を深めている「日本の国家構想」について、日本と英国のコントラストを「通貨の価値」に焦点を当てながら、寺島学長独自の視点でさらにその本質に迫ります。

なお、【第4日曜日】「対談篇 時代との対話」は、10月より隔月放送となり、次回第31回は、11月26日(日)午前11時から放送です。

寺島学長の一人語りの第3日曜日(2020年10月放送開始)と対談篇の第4日曜日(2021年4月放送開始)は、YouTubeでの視聴総数が943万回を超えました。

地上波放送・エムキャスでの視聴総数もほぼ同数と、大変多くの視聴者に、考える「座標軸」として番組を熱心にフォローして下さっており、日本国内・海外在住の幅広い年代層の方々にご視聴いただいております。

《メディア出演情報(一覧)》
■2023/10/15(日)11:00~11:55
TOKYO MX1 「寺島実郎の世界を知る力」 第37回
■2023/10/22(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」
■2023/11/12(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」
■2023/11/19(日)08:00~
TBS系列「サンデーモーニング」

※「寺島実郎の世界を知る力-対談篇 時代との対話」は、10月より隔月放送となり、次回第31回は、11月26日(日)午前11時から放送です。

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【TOKYO MX テレビ】
『寺島実郎の世界を知る力』、『寺島実郎の世界を知る力-対談篇-時代との対話』

<見逃し配信>
Youtube:https://www.youtube.com/playlist?list=PLkZ0Cdjz3KkhlIA30hZIT5Qnevsu0DBhY

エムキャス
(第3日曜日):https://mcas.jp/movie.html?id=749856148&genre=453017953
(第4日曜日[対談篇]):https://mcas.jp/movie.html?id=749856661&genre=453017953

*寺島文庫ウェブサイトからもアクセスできます。
https://www.terashima-bunko.com/minerva/tokyomx-2020.html

鎌倉市観光協会との連携により実現したシテ方金春流(こんぱるりゅう)能楽師 山井 綱雄 様に登壇いただいたグローバルスタディーズ学部「Discover藤沢・湘南」での講義に続き、10月6日、鎌倉宮の特設舞台で行われた鎌倉薪能を数名の学生が代表し観覧しました。

開演前に総合プロデューサーを務める山井様の能解説がありました。鎌倉薪能は、衆徒法蝋、火入れ式などの神事から始まり、その後、鎌倉宮の杜の風の音と虫の声に囲まれる中、薪の灯りのもとで素謡 翁、狂言 六地蔵、能 放下僧が上演されました。学生たちは、自然への畏敬の念と共生を実感しながら、講義で学んだ能楽の価値観、美意識と精神性への理解を深めました。

終演後、間近から能舞台を拝見し、金春流宗家 金春 憲和 様と鎌倉市観光協会事務局長 進藤 勝 様と一緒に舞台の前で記念写真を撮影しました。1959年から半世紀以上続く鎌倉薪能は第65回目を迎えましたが、コロナ禍は無観客で行われていました。5年ぶりの有客開催の会場では、鎌倉市観光協会、鎌倉市、鎌倉商工会議所、鎌倉宮の皆様が奔走していました。鎌倉薪能の伝統を支える地域の方々の姿からも大きな学びをいただきました。

関連記事: 9月28日 秋学期「Discover藤沢・湘南」が開講

教育実習報告会を開催

[2023年10月10日]

経営情報学部では、10月7日(土)に教育実習報告会を開催し、37名(学生:29名、教員:6名、職員:2名)が参加しました。今年度教育実習に参加した4年生7名が、教育実習報告、及び教職課程を履修している在学生へのアドバイス等を実施しました。
教育実習に参加した4年生からは、下記の報告がありました。

  • 2週間の実習期間で、関わった生徒の成長をたくさん実感することができた。
  • 授業を「する側」と「受ける側」での違いを認識することが重要であった。
  • 教育実習前の模擬授業では、教職課程を履修している仲間同士で、いいところも悪いところもお互いコメントし合うことが、教育実習で必ず活きてくると強く感じた。
  • 実習校の授業においては、デジタル(ICT機器)とアナログの特性を踏まえ、それぞれの方法を組み合わせて取り組んだ。
  • 分からないことが発生したら、何度も調べたり、指導教諭に確認したりすることで解決することが重要であった。
  • 生徒の様子(理解度)を見ながら授業を展開すること、授業以外でも常に生徒中心で物事を考えて行動することが、先生の役割であることを学んだ。
  • 失敗しても、全力で前向きに取り組んでいく重要性を感じた。

教職課程を履修している在学生は、先輩の報告を熱心に聞き、今後の学修に向け、有意義な機会となりました。

多摩大学経営情報学部経営情報学科では、「高等学校教諭一種免許状(情報)」「高等学校教諭一種免許状(数学)」※を取得することができます。

※2016年度から明星大学通信教育部との教育業務提携により、2年生から卒業までの3年間の通信教育課程において、高等学校教諭一種免許状(数学)の取得を目指すことができます。この課程の受講者は、多摩大学にて高等学校教諭免許状(情報)を取得することが必須条件となります。

多摩大学の教職課程
https://www.tama.ac.jp/faculty/ttc.html

多摩大学経営情報学部(多摩キャンパス)は、2023年10月21日(土)に2023年度の学園祭、「多摩祭2023」を開催します。
本学の学園祭は、これまで新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮して、オンライン形式やハイブリッド形式などを取り入れ開催してきました。この経験を活かし、今年はさらに企画を充実させてスケールアップ!より進化した学園祭を実施します。
本学学生との触れ合いを通じて、ゼミ、サークル活動、学生生活など、本学を身近に感じていただけます。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。

<開催日>

2023年10月21日(土)10:30〜16:00(一般公開) 後夜祭 16:30〜18:00(学部生のみ)

<場所>

多摩大学多摩キャンパス(経営情報学部)

<多摩祭2023 キャッチコピー>

楽しさを作り上げる新しい「多摩祭」を

<主なプログラム>

・軽飲食などを楽しめる模擬店
・ゼミ/学生団体の屋内展示
・eスポーツ大会
・仮面ライダーガッチャードショー
・スタンプラリー
・後夜祭(なかやまきんに君パフォーマンス、ビンゴ大会)※学部生のみ

<詳細ページ>

https://tamasai2023.tamauniv.jp/

中村そのこゼミ4年進藤健也さん、田中遥斗さん、農端大和さんのグループがボランティア通信10月号の企画を担当しました。
今回の企画は、「文字をつなぐ迷路」。スタートからゴールまでの道筋が複数あって、文字を拾いながら言葉をさがしていく迷路です。


ボランティア通信10月号(PDF 4.39MB)

関連リンク
中村そのこゼミ
中村そのこゼミの活動

多摩大学グローバルスタディーズ学部 シンポジウム2023開催につきまして、下記の通りご案内いたします。
是非ご出席いただけますようお願い申し上げます。

多摩大学グローバルスタディーズ学部 シンポジウム2023

寺島 実郎 多摩大学学長 基調講演
「今後の世界の動きと日本の針路」

日時:2023年10月16日(月)18:00~20:10
会場:藤沢商工会館ミナパーク6階多目的ホール
(「藤沢駅北口」から徒歩約3分)https://www.fujisawa-cci.or.jp/access/

お申し込み・お問い合わせ

eメールにて件名を「シンポジウムの件」とし、①住所 ②氏名(ふりがな)③年齢 ④電話番号をご記入の上、お申し込みください。【先着順】
■eメールアドレス sgs-pro★gr.tama.ac.jp ※★は、@に置き換えてください
■宛先 多摩大学湘南キャンパス 事業推進室
■お問合せ先 電話 0466-82-3331 (月)~(金) 9:00~17:00 担当 押金、小泉
■締切 10月6日(金)

詳細はこちら

多摩大学の卒業生にスポットをあてた特設サイト「多摩大の志」を更新いたしました。

今回は2003年に経営情報学部を卒業し、現在IT業界でマーケティングを担当されている埜口輝之助さんへのインタビューと在学生の皆さんへのメッセージの様子を動画でご覧いただけます。卒業生の活躍を是非ご覧ください。

徹底分析。多摩大の志

グローバルスタディーズ学部では、「国際(グローバル)」「教養(リベラルアーツ)」に加え、「地域(ローカル)」や「観光(ホスピタリティ)」を学び、グローバル社会で活躍する人材の育成を行なっています。その一環として、本学部が所在する藤沢市、鎌倉市をはじめとする湘南地域に関係の深い方々をゲスト講師にお迎えし、専門的な知識と現在進行形の生きた知見を学修する科目「Discover藤沢・湘南」が開講されました。

初回講師として、9月28日の授業にシテ方金春流(こんぱるりゅう)能楽師 山井 綱雄 様に登壇いただき「能楽」についてお話をうかがいました。山井様のご登壇は、鎌倉市と共に多摩大学と三者包括連携協定を締結している鎌倉市観光協会との連携により実現したものです。10月6日に開催される第65回鎌倉薪能を翌週に控える中、「能楽」を通して、現代を生き、次世代を担う学生へ多くの示唆をいただきました。

冒頭、鎌倉市観光協会事務局長 進藤 勝様から鎌倉の観光振興と次世代の人材育成のために本大学と連携をしているとの説明があり、鎌倉薪能と講師 山井様が紹介されました。講義はイタリア・バチカンでの公演の話から始まり、能舞台の説明、猿楽と呼ばれた時代、世阿弥による芸術性の確立、数々の武将に愛好されたことなど歴史と共に「能楽」についてお話いただきました。能楽とは、天下泰平への祈りである。自然と共存し、地球の生態系の一員として生かされているという考え方があり、形あるものだけでなく、目に見えないものを感じ、意味を見出せる。そこには、途絶えることなく続く日本古来の美意識と精神性がある。混沌とする現代にこそ大切にしたい価値観であるとのお話をいただきました。

受講した学生からは、「『能楽』について深く知ることができた」、「日本の文化・歴史と世界観への理解が深まり、もっと知りたいと感じた」、「実際の能を観てみたい」などの感想が述べられ、深い学びを得ていました。講義の最後には、「高砂」の歌詞が配られ、解説をいただき、講師の山井様自らが謡いを披露くださいました。学生と共に初めの一節を謡い講義が終了しました。受講した学生のうち数名が代表として10月6日の鎌倉薪能を観覧し、学びを深めていきます。

鎌倉薪能の詳細 第65回鎌倉薪能の開催について

本学経営情報学部 下井 直毅教授の著書(共著)『ミクロ経済学パーフェクトガイド』が日本評論社から出版されました。

≪執筆者≫伊藤 元重、下井 直毅
≪ページ数≫264ページ
≪ISBN≫ISBN 978-4-535-54049-1
≪発行日≫ 2023年9月刊行

2023年8月20日から27日にかけて、本学グローバルスタディーズ学部の学生12名が教員2名の引率のもと、シンガポールでの海外研修を実施しました。シンガポール研修は、コロナ禍で昨年はオンラインで実施しましたが、現地へ赴く研修は実に4年ぶりでした。参加学生は、3回の事前学習でシンガポールに関する予備知識を学んだ上でシンガポールへ旅立ちました。

  • いざ、シンガポールへ(羽田空港)
    いざ、シンガポールへ(羽田空港)
  • 現地到着、まずNYPの寮にチェックイン
    現地到着、まずNYPの寮にチェックイン

シンガポールでは、まず提携校・ナンヤンポリテクニック(以下NYP)にて英語による集中講義を受けました。シンガポールのホスピタリティ産業やホスピタリティ英語、産学連携など、NYPの教員による講義のテーマは多岐にわたり、研修参加学生は大変良い刺激を受けました。NYPは実践重視を特徴としており、カリキュラムに校内レストランでの実習、プロモーションビデオの作成、ソーシャルメディアの活用などが組み込まれています。本学部の学生も、NYPの学内レストランを見学したり、ラボでプロモーションビデオの作成を試みたりして、実り多き1日を過ごしました。

  • ビジネス英語の授業を受ける
    ビジネス英語の授業を受ける
  • 英語での説明を一生懸命聞き取ろうとする学生
    英語での説明を一生懸命聞き取ろうとする学生

この研修は、シンガポールのホスピタリティ産業を体験することも目的の一つとして掲げています。研修では、ノボテルホテル、メルキュールホテル、ラッフルズホテルの3つのホテルを見学しました。ノボテルホテルとメルキュールホテルでは、普段、部外者が立ち入りできないバックヤードにも入り、ルームサービスの実体験までさせていただきました。学生は両ホテルが行っている環境保護や障害者の働きやすい職場づくりの取り組みに高い関心を持ち、ホテル関係者に積極的に質問していました。

ラッフルズホテルは、1887年に開業した由緒あるホテルであり、スリングというシンガポールを代表するカクテルの発祥地でもあります。最近では、最先端のICT技術(情報通信技術)をホテル各所に取り入れ、顧客滞在経験と満足度のさらなる向上に努めています。伝統と現代の融合というラッフルズホテルの取り組みは、ホスピタリティ産業を目指す学生にとって貴重な体験となったことでしょう。

  • 真面目にメモを取る姿勢がNYPの先生に褒められた
    真面目にメモを取る姿勢がNYPの先生に褒められた
  • ラッフルズホテルから学ぶ伝統と現代の融合
    ラッフルズホテルから学ぶ伝統と現代の融合

研修の四日目、学生はシンガポールの住宅制度HDB(Housing Development Board)について、現地ガイドから制度導入の背景と開発史に関する説明を聞きながら、住宅敷地内を散策して学びました。そのほか、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、IR(統合型リゾート)施設のマリーナベイ・サンズ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイといった動植物園などを訪れました。シンガポールの魅力を堪能しながら、事前学習で決めたグループ調査のテーマについて、観察・調査を行いました。グループ調査の成果は、11月12日開催の学園祭で披露する予定です。

  • 現地ガイドからHDBの説明を聞く学生たち
    現地ガイドからHDBの説明を聞く学生たち
  • マリーナベイ・サンズからの眺望(手前はガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、奥はマラッカ海峡)
    マリーナベイ・サンズからの眺望(手前はガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、奥はマラッカ海峡)

今回のシンガポール研修は、NYPの教員と学生による手厚いサポートを得て実現しました。研修中、学生間の交流が非常に活発でした。9月末にはNYP学生が本学部を訪問する予定です。シンガポール研修の参加学生が新しくできた友達に1ヶ月ぶりに再会することになりますが、本学部のホスピタリティの見せ所でもあります。続報をお楽しみに!

  • NYPとの集合写真、 See you in Japan soon!
    NYPとの集合写真、 See you in Japan soon!

2023年9月25日(月)、鎌倉市、鎌倉市観光協会と多摩大学の3者包括協定に基づき、鎌倉芸術館にて最終回となる第8回ホスピタリティ観光セミナーを開催しました。

今回は本学寺島実郎学長が会長を務める一般財団法人 日本総合研究所 理事長の松岡 斉氏を講師にお迎えし、「ジェロントロジーと美麗学」をテーマにご講演いただきました。

講演では、少子高齢化社会の時代に100年人生にフォーカスした一人ひとりが地域や社会が抱える課題にチャレンジすることで、持続可能な地域づくりに貢献する取り組みが紹介されました。

【第8回セミナーの目次】
1)ジェロントロジー研究フェーズの活動内容と成果
2)研究フェーズから実行フェーズへ

まず、高齢化社会に対する認識について、これまで高齢者は「社会的コスト負担(医療、介護、年金等)」の視点から捉えられることが多く、ジェロントロジーは老年学と考えられていたと説明がありました。そこからパラダイム転換が必要とされ、これからは高齢者を「社会を支える側に参画する主体」と捉え、そのためのプラットフォームづくりや新たな社会システムを構築すべきであり、ジェロントロジーは「高齢化社会工学」、「知の再武装」として理解されるようになりました。全世代が心身共に健康で、より活力や幸福を感じられる社会システムの構築を目指すことが重要になると示されました。

次に2018年6月から2020年9月までの(一財)日本総合研究所の様々な取り組みが紹介され、研究の段階から実行の段階についての説明がありました。

最後は、100歳人生をどのように美しく齢を重ね、生き抜くかについて鎌倉市を例に挙げながら説明されました。2020年の人口172,710人は、2040年には148,992人まで減少する見通しで、20年間で約24,000人減少しますが、高齢者数(2020年の老年人口、65歳以上)は53,517人で、高齢化率は31%です。しかし、2040年には高齢化率は約39.5%にまで上がり、全国平均より高い率となります。
鎌倉市の課題について、オーバーツーリズムはよく話題に上がりますが、高齢化の加速によって住民交流、担い手不足によるまちづくりや地域コミュニティの機能低下がおきます。それを好転させるために、多能工人材(シニア層)と若い人材の交流・連携による高付加価値型の産業(観光・農業)を通じた持続可能な地域力(まちづくり)の創造がポイントで、鎌倉の魅力(歴史、文化、食・農のバランス)と健康寿命により好循環させることが重要ではないかとの見解が話されました。

また2023年10月21日(土)に、「健康」「多世代交流」、「農業」、「観光」などをキーワードにしたイベントが開催されることになりました。これは、2023年2月に開催した寒川町「ホスピタリティ観光セミナー」で松岡講師が講演された際の受講者の方から出た意見を基に実現化したイベントです。今後、鎌倉市でも同様のイベントが開催されることが期待されます。

関連記事
寒川町観光協会・多摩大学共催 第5回「ホスピタリティ観光セミナー」開催
参考文献:寺島実郎『ジェロントロジー宣言「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』、NHK出版新書560、NHK出版、東京、2018年
後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所

  • (一財)日本総合研究所 理事長 松岡 斉氏
    (一財)日本総合研究所 理事長 松岡 斉氏
  • 講演の様子
    講演の様子
  • 会場の様子
    会場の様子

経営情報学部では、令和5年9月27日(水)に教員顕彰を行い、小林英夫経営情報学部長から、受賞者(専任教員)に対し褒賞状の授与を行いました。
これは、令和5年度春学期に実施した学生による授業評価(VOICE)結果等を「多摩大学授業評価規程」に照らし、総合的に高評価だった教員を表彰するものです。
なお、非常勤教員に対しては、別途顕彰を行います。

【顕彰対象者】

専任教員

教員氏名・職位 対象授業科目名 区分
出原 至道 教授
久保田 貴文 教授
菅沼 睦 准教授
加藤 みずき 専任講師
新西 誠人 専任講師
マーケティング・心理実践I 履修者:13名~30名
良峯 徳和 教授 スタディースキル入門X07・X09 履修者:31名~60名
趙 佑鎭 教授 アントレプレナーシップ論 履修者:61名~120名
初見 康行 准教授 キャリア・デザインⅢA 履修者:121名~200名
樋笠 尭士 専任講師 法学(憲法) X 履修者:201名以上

非常勤教員

教員氏名・職位 対象授業科目名 区分
福角 有紘 客員教授 スポーツⅡA(フットサル) 履修者:13名~30名
荻野 博司 客員教授 事業構想特講 履修者:31名~60名
大森 拓哉 非常勤講師 認知心理 履修者:61名以上

本年9月10日から9月12日にかけて、インターゼミ・サービスエンターテインメント班が広島にてフィールドワーク調査を実施しました。

この度、同調査活動について取材していただいた中国新聞社の公式ウェブサイトにて「東京の大学生ら被爆地の旅探る 証言聞き取りも」(9月25日付朝刊)と題する記事が掲載されましたので、ご一読頂ければ幸いです。

詳細は以下の中国新聞社のウェブサイトをご参照ください。
https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=136612

 

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