2026年5月24日(日)、多摩大学では「寺島実郎監修リレー講座」の受講者を対象に、山梨県南アルプス市との連携事業「田植え体験 × 講座」を実施しました。
本企画は、「ジェロントロジー企画(高齢化社会工学)」の一環として実施されたもので、高齢化が進む社会において、高齢世代が「食」や「農」に接することを通じて、社会参画の新しい形を検討することを目的としています。
当日は、南アルプス市下市之瀬地区の美しい棚田において、地元農家・櫻田力氏のご指導のもと、一般参加者8名、学生9名、卒業生1名、教職員8名の計26名が参加し、実際の田植え作業を体験しました。都市部ではなかなか得られない農作業への直接的な関わりを通して、生産活動の現場に触れる貴重な機会となりました。
田植え体験の後には、南アルプス市教育委員会文化財課の斎藤秀樹氏を講師にお迎えし、【過去から学ぶ未来の防災~日本を代表する砂防、治水、利水の歴史遺産、芦安堰堤・石積出・桝形堤防~】をテーマにご講演いただき、現地見学を開催しました。
見学先となった御勅使川流域は、今年で誕生100年を迎える日本初のコンクリート製砂防ダム「芦安堰堤」をはじめ、国史跡である「石積出」や「桝形堤防」など、日本を代表する砂防・治水・利水の歴史遺産が数多く残る地域です。
当日は、実際に芦安堰堤、石積出、桝形堤防を見学し、参加者は先人の知恵を通じて現代の防災について考える有意義な時間となりました。
今回の体験を通じて参加者からは以下のような声が寄せられました。
「水田に稲苗を植えるのは清々しい気持ちになりました」
「日常で役立つことがあるかどうかはわかりませんが、意識のうえでは、自分たちが社会のためにどのように関わっていくかを考えるきっかけになると思っています」
「山梨の信玄の防災はきいたことはありましたが、明治、大正、昭和と現在に至るまで、将来のために防災を継続することの重要性をあらためて理解しました」
また、学生からは、次のような感想がありました。
「実際に田植えを体験することで、農作業の大変さを肌で知ることができました」
「田植えの大変さは知っているつもりでしたが、稲苗を植える「幅を測る作業」がこれほど大変なのだと、体験して初めて実感しました」
「講座を通して、砂防や治水、そして地域の歴史について深く学ぶことができました」
「今回の体験は、身近な自然や農業について改めて考える素晴らしいきっかけになりました」
「講座と現地見学のあとにガイドブックで調べてみたところ、当時の写真から、本当に過酷で大変な工事が行われていたのだと実感しました」
「地球温暖化が進む今、田植えの時期の暑さや、稲が育ちにくくなる問題が考えられます。今後は機械化を進めたり、植え方自体を変えたりする必要があると感じました。大学で学んでいるAIプログラミングを活用して、こうした課題の改善に貢献したいです」
農業体験を通じて第一次産業に触れることは、地域の素晴らしさをあらためて知るきっかけになると同時に、高齢世代が地域社会と新しくつながり、活躍するための貴重な場となることを実感しました。

苗投げをしているところ
苗割り(なえわり)の様子
苗を真っ直ぐ・等間隔に植えるための線引きをする学生
田植えの様子
あっという間に目標の1区画の田植えを達成
斎藤氏から日本初のコンクリート製砂防ダム「芦安堰堤」について学ぶ
「石積出」の構造解説。先人の治水技術を学ぶ
「桝形堤防」と「徳島堰」の歴史について説明を受ける
国登録有形文化財『芦安堰堤』の美しい景観
豊かな自然の中に佇む、国史跡「御勅使川旧堤防 石積出」の景観



多摩大学経営情報学部では、学生の利便性向上と学習環境の整備を目的として、キャンパス入口のセブン-イレブン横に位置する地域協創・情報発信拠点「T-Studio」1階にレンタルモバイルバッテリースタンドを新設いたしました。


















