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日米合同シンポジウム開催報告

[2026年10月7日]

2026年9月17日(木)、多摩大学多摩キャンパスで日米合同シンポジウム「混在交通の現在と未来 ―自動運転・ロボット・PMVが共存する社会に向けて―」を開催しました。

本シンポジウムは、大阪公立大学との共催、アメリカ大使館の後援によるもので、日英同時通訳付きの対面形式で行いました。会場には高校生から企業、自治体、官公庁の関係者まで150名近くが参加しました。自動運転車、配送ロボット、電動キックボードなどのPMV、そして歩行者が同じ道を共有する「混在交通」について、日米の研究者・実務家と参加者がともに議論しました。
主催者を代表して多摩大学の樋笠尭士准教授が開会の挨拶を述べ、続いてアメリカ大使館からビデオメッセージが寄せられました。

第1部「技術」では、3名が講演しました。大阪公立大学の中川智皓教授は、PMVの多様性と社会的受容性・ELSIについて話しました。カリフォルニア大学バークレー校のChing-Yao Chan博士は、自動運転の現状と展望を解説しました。California PATHのPeggy Wang氏は、実証プロジェクトで得られた自動運転車と歩行者の相互作用に関する知見を紹介しました。

  • 樋笠尭⼠(多摩大学 准教授)による開会あいさつ
    樋笠尭⼠(多摩大学 准教授)による開会あいさつ
  • 中川 智皓 (⼤阪公⽴⼤学・教授)の講演
    中川 智皓 (⼤阪公⽴⼤学・教授)の講演
  • Ching-Yao, Chan(Co-Director of Berkeley DeepDrive. (BDD )の講演
    Ching-Yao, Chan(Co-Director of Berkeley DeepDrive. (BDD )の講演
  • Peggy Wang(California PATH, University of California at Berkeley Partners for Advanced Transportation Technology Lead Researcher)の講演
    Peggy Wang(California PATH, University of California at Berkeley Partners for Advanced Transportation Technology Lead Researcher)の講演

第2部「社会的受容性」でも3名が講演しました。樋笠准教授は、日本における混在交通の社会的受容性とELSIについて報告しました。多摩大学の田中友理専任講師は「自動運転車の事故時判断をめぐる人々の選好:非致死的な人的被害と物的損害の比較」と題し、社会心理学の立場から自動運転車の判断に対する人々の受け止め方を論じました。Urban InnovateのCEOでサンフランシスコ大学非常勤教授のHenriette Cornet博士は、米国の市民が自動運転をどう受け止めているかを紹介しました。

  • 樋笠尭⼠准教授の講演
    樋笠尭⼠准教授の講演
  • 田中友理(多摩大学・専任講師)の講演
    田中友理(多摩大学・専任講師)の講演
  • Henriette Cornet(CEO at Urban Innovate & Adjunct Professor of the University of San Francisco)の講演
    Henriette Cornet(CEO at Urban Innovate & Adjunct Professor of the University of San Francisco)の講演
  • シンポジウムの様子
    シンポジウムの様子

第3部では、North Greenation合同会社のCEOの三浦世子氏がモデレーターとなり、登壇者6名によるパネルディスカッション「Future Inclusive Road 2035」を行いました。議論では、安全性に加えて「安心」や「信頼」をどう設計するかが取り上げられました。また、子どもや高齢者、障がいのある方を排除しない包摂的な道路のあり方や、日米が互いの経験から学べることについても意見が交わされました。会場との質疑応答も活発に行われました。

  • パネルディスカッションの様子
    パネルディスカッションの様子

第4部の共創ワークショップ「みんなで描く未来の包摂的な道」では、参加者が「ステークホルダーカード」に書き込んだアイデア、たとえば、「安心して歩ける道」「ゆっくり横断してOK」「いろいろな立場の専用レーン」「明確なルール」「市民の声をきいて行政が対応」などを、グラフィックレコーダーの春仲萌絵氏がその場で一枚の絵に描き上げ、2035年の包摂的な道路像として会場全体で共有しました。
最後に、Uber Japan株式会社 政府渉外・公共政策部長の岩波隆一郎氏が閉会の挨拶を述べ、盛会のうちに幕を閉じました。

同日午前には、同時開催企画として自動運転バスの試乗会を実施しました。多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校の中学生約100名を含む200名近くが乗車を体験しました。あわせて、自動運転バスと電動キックボードが行き交う混在交通のデモンストレーションも行い、参加者はシンポジウムのテーマを実際の走行を通じて体感しました。

  • 多摩大附属中高のアメリカ大使館の外交官による特別講座
    多摩大附属中高のアメリカ大使館の外交官による特別講座
  • 自動運転バスの試乗会
    自動運転バスの試乗会

本シンポジウムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発、JPMJRS24J2)と、JST RISTEXの社会技術研究開発事業(国際活動推進強化支援)による成果です。

開催概要

日時:2026年9月17日(木)シンポジウム 13:00〜17:00、
   自動運転バス試乗会・混在交通デモ 10:00〜13:00
会場:多摩大学 多摩キャンパス
参加者:シンポジウム 150名近く、自動運転バス試乗 200名近く
主催:多摩大学/共催:大阪公立大学/後援:アメリカ大使館

関連サイト:https://www.jst.go.jp/ristex/rinca/projects/jpmjrs24j2.html

 

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