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ジェロントロジー企画第14弾「田植え体験 × 講座」を開催

[2025年5月28日]

2025年5月25日(日)、多摩大学では「寺島実郎監修リレー講座」の受講者を対象に、山梨県南アルプス市との連携事業「田植え体験 × 講座」を実施しました。

本企画は、「ジェロントロジー企画(高齢化社会工学)」の一環として実施されたもので、高齢化が進む社会において、高齢世代が「食」や「農」に接することを通じて、社会参画の新しい形を検討することを目的としています。

当日は、南アルプス市下市之瀬地区の美しい棚田において、地元農家・櫻田力氏のご指導のもと、一般参加者10名、学生3名、教職員8名の計21名が参加し、実際の田植え作業を体験しました。都市部ではなかなか得られない農作業への直接的な関わりを通して、生産活動の現場に触れる貴重な機会となりました。

田植え体験の後には、南アルプス市教育委員会文化財課の斎藤秀樹氏を講師にお迎えし、夢窓疎石ゆかりの古長禅寺(こちょうぜんじ)にて講座を実施。世界遺産である京都・天龍寺庭園や西芳寺庭園を手がけた禅僧・夢窓疎石と南アルプス市のつながりや地域の歴史的背景について興味深いお話をいただきました。さらに、同寺住職による貴重なお話とともに、座禅体験も行い、心を整える時間を共有しました。

今回の体験を通じて参加者からは以下のような声が寄せられました。

・「稲の生育から収穫までの行程や時間を具体的に知ることができました」
・「田の広さから米の収穫量を丁寧にご説明いただき勉強になりました」
・「ジェロントロジー企画に参加することで自分の体力の確認と知識を求めようとする気力・知力を今後もキープしたいと思っています」 

また、学生からは、次のような感想がありました。

・「1歩ずつ後ろへ下がりながらでこぼこしている土の上で苗を植えるのが難しかったです」
・「目標としていた田んぼ全体に苗を植えきることができ、とてもうれしかったです」

今回の農業体験を通じて第一次産業に関わることが、地域の魅力をあらためて発見するきっかけとなり、高齢世代の新たな社会参加にもつながることを実感することができました。

  • 参加者と学生が一緒に線引きをする様子
    参加者と学生が一緒に線引きをする様子
  • 田植えの様子
    田植えの様子
  • 目標の1区画の田植えを達成
    目標の1区画の田植えを達成
  • 初めての田植え体験をする学生たち
    初めての田植え体験をする学生たち
  • 集合写真
    集合写真
  • 講師 斎藤秀樹氏から古長禅寺についての講義
    講師 斎藤秀樹氏から古長禅寺についての講義
  • 古長禅寺住職による講和
    古長禅寺住職による講和
  • 座禅の様子
    座禅の様子

 

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