2021年5月28日(金)社会福祉法人 多摩市社会福祉協議会の職員の方8名にお越しいただき、「シリアスゲームから学ぶ実践研究の基礎」のための「と老人」カードゲーム試遊会を行いました。
2019年度から始まった本学の出原至道教授、長島剛教授、東京都立大学の饗庭伸教授の共同研究は、社会の課題解決を主目的とするシリアスゲームを開発し、行政等にヒアリング調査を行い、2021年3月に「と老人」カードゲームが完成しました。今年度は、総括としてこれまでの成果を学生に対する社会課題解決メソッドとして体系的にまとめていきます。
同ゲームは、プレイヤーとお年寄りカードに記載されている「スキル」「体力」「統率」「人脈」の4つの項目の目標値をクリアしながら地域のお仕事に挑戦し、コインマーカーを増やしていくルールとなっています。当日は、長島剛ゼミの学生2名が参加し、2チームに分かれて各々に地域の課題解決に取り組みました。
参加した同協議会の職員の方からは、「「地域」や「地域住民」と言ってもイメージしにくいのが現状であり、他部署の職員に体験してもらいたいと思いました。また、今回は「と老人」ということで、「高齢者」がコンセプトになっていますが、地域活動にスポットを当てて、大学生や子育て世帯など、担い手不足が課題になっている地域活動をどのように進めていくのかを考える機会があれば、地域住民の方と実践しながら、地域活性化に繋げていけると感じました」との率直なご意見をいただきました。
最後に出原教授より、「いただいた貴重なご意見は今後に活かしていきます」とのコメントがあり、「「と老人」の語源は?」との問いかけには、両教授より「「ジェロントロジー」から「ジェロンとろじー」へ、そして、「ジェロン「と老人」」に変化した」とのご説明があり、サイコロを振る際に「ジェロン!」と叫ぶ理由が明らかになりました。
長島教授から共同研究の概要説明
出原教授からゲームの概要説明
試遊会の様子
学生も参加
「と老人」ゲームのカード
最後に気づきの共有