多摩大学 現代の志塾

国際交流

TOP 国際交流 経営情報学部留学体験記(派遣)フランスESIEAでの技術留学を終えて

フランスESIEAでの技術留学を終えて
経営情報学部 男 H.A.(2018年度春休み)

2019年11月6日

私はこの春休みにフランスでの二ヶ月間の技術留学を終えた。技術留学の内容は、独楽回しを練習するためのアプリケーションを現地の大学(ESIEA)の協力のもとに開発し、世界的に有名なLaval VirtualというVR・ARの祭典で展示するというものだ。このアプリケーションはVRでのトレーニングを通して、本物のコマを回せるようになることを目的としている。留学先のESIEAでは作業用の教室を貸していただき、ESIEAの先生、日本のチームメンバーと相談しながらさまざまなトラブルを解決し、展示までに必要な機能を実装するという流れで開発を進めた。

フランスでの生活はESIEAのご厚意で、4つのお宅にホームステイさせていただき、通常ならば体験できない、複数の家庭で生活をすることができた。ホームステイ先では、本当の家族のように親身に接していただき、充実した生活を送ることができた。基本的にコミュニケーションは英語で行ったが、ホームステイ先ではフランス語で会話するため、英語が話せる家族に通訳してもらいながら意思疎通を行った。

そして二ヶ月間の開発の末、コマ回しアプリケーションを完成させ、Laval Virtualの展示を行った。展示は自ら協力を志願したESIEAの学生8人とチームを組み、全員で一丸となり展示の設営、運営を行った。体験の説明をする際には、実際に手本を見せることで視覚的に理解してもらうように試みた。展示中にVRが使えなくなるなどのアクシデントが発生したが、その都度臨機応変に対応し、二日間の展示を無事に終えることができた。

Laval Virtualで自分の作品を展示することは、多摩大学に入学する前からの目標だった。今回の留学でその目標を達成したため、次はIVRCという日本のVRコンテストの本選で展示できるように、ゼミ活動に励みたい。

●これから留学する方へのコメント
開発をすることはもちろん大切ですが、海外の方と接することを恐れずに積極的にコミュニケーションをすれば、充実した留学になるのではないでしょうか。


チームメンバー
Laval Virtualの展示準備から運営までを志願して行ってくれた
チームメンバーと展示後に撮影した写真。彼らの心からの協力があったからこそ、無事にLaval Virtualという大きな舞台で
展示を成功させることができた。


VR Spinning Top
コマ回しVRを展示している写真。
自分たちが開発したものを大勢の方に体験していただき、
地道に続けてきたことが報われた瞬間だった。


ページトップへ