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ルネッサンスセンター第3期40歳代CEO育成講座を終了

[2005年2月27日]

2月19日に、多摩大学ルネッサンスセンターが主催する「第3期40歳代CEO育成講座」の最終発表会が終わり、24名の精鋭たちが巣立っていきました。
最終発表会では、社長を前にして「自社の構造改革」を提案しました。改革提案するということは、現在社長が進めている経営戦略を否定することになります。まさにトップと対決する場が設けられ、喧喧諤諤の議論が展開されました。
平日は派遣元企業(参加企業は総て東証一部上場会社)でほとんどが部長職として忙殺されている中での研修だけにまさに戦いであったと思います。気力、体力が充実していないととても乗り越えることのできない壁のような一年間だったのではないでしょうか。
西洋、東洋哲学、イスラムを中心とした宗教問題、民主主義、日本国憲法、日本文化など、日頃、接しているようで本気に考えることの少ない問題を徹底的に議論し合いました。その議論の中心には「構造問題を捉える」ことが常に根底にあります。このようなアプローチは結局のところ自分の中にぶれない軸を見つけることになるからです。家族でも、学校でも、どのような組織であっても人の上に立つということは、リーダーシップが必要です。言い換えると善悪は別として加害者になるわけです。軸がぶれると引き連れていく人々を迷わせたり、不幸に陥れることになります。
この一年間の教育は40代のいい大人が、改めて大学の教養科目を勉強しなおしたと言っていいかもしれません。それは何千、何万の従業員のトップを目指す人間に必要不可欠な「グローバルに通用する自分軸の探求」の旅だったのです。

多摩大学ルネッサンスセンター
助教授・チーフディレクター 小川尚登

 

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