卒業生Interview
徹底分析。多摩大の志

着物を通して「異文化コミュニケーション」を実践

profile

2012年3月多摩大学経営情報学部を卒業、105年の伝統を持つ呉服店に入社。大学時代に「絹の道」を研究していたこともあり、「多摩」に運命を感じて、2015年4月に呉服店「和ごころ りんず」(株式会社いつ和)に転職、多摩センター店の店長として店舗運営はもちろん、着物を着る楽しさを伝えることにも注力している。

学生時代に取り組んだこと

私は多摩大学のAO入試の面接時に、ギターを持ち込みThe Beatlesの「Let It Be」を演奏して、「音楽は私にとっての異文化コミュニケーションです」というプレゼンをしました。先生方は大変驚かれたようですが無事、合格することができました。もちろん入学後も音楽サークルに所属し、毎日音楽に熱中する日々を過ごしていました。しかし、自分がサークル長になった時、サークルのあり方に疑問を持つようになりました。楽しいだけのサークルでいいのだろうか、もっといろいろな人々に認められるサークルにしたい。そこで、地域の人たちを巻き込んでの合同ライブを企画して開催しました。そのことがきっかけで、新入生歓迎会や学園祭などでの演奏の機会が増え、メンバーも増えていきました。同じころ、授業では寺島実郎学長が主宰する「インターゼミ(社会工学研究会)」で「多摩学」について研究するチームに所属し、私は幕末から明治時代に輸出用の生糸が関東各地から八王子に集められ、横浜港へ運ばれた「絹の道」の研究を担当。さまざまな角度から研究を深めていくうちに、地域の身近なことの多くが世界へ繋がっていることを学びました。

学生時代に取り組んだこと

社会人になって想うこと

現在は呉服店で店長をしていますが、これも学生時代に学んだ「多摩学」の中で、着物について調べていくうちに興味が広がり、着物の魅力や奥深さを多くの人にも知ってもらいたいと考えるようになったのが就職のきっかけでした。最近では、多摩大学の学園祭で開催する民族衣装ファッションショーに着物を提供してほしいという話をいただき、毎年、協力させていただいています。このような身近な活動を通して、学生や留学生はもちろん、世界の人々にも着物の魅力を知ってもらえるきっかけになればと願っています。まさに入学時に志した「異文化コミュニケーション」、ひいてはグローカルの実践ですね。着物というと、着付けが難しいと思っている方も多いと思いますが、和装は時代とともに変わっていくもの。ですから若い方にも気軽に、そして自由に着こなしてほしいと考えています。

社会人になって想うこと

思い出の一枚

ライブ用のコスチューム
ライブ用のコスチューム

多摩大学で所属していた音楽サークル「音楽連合」は、右の写真を見ても分かるようにちょっとハード?アンダーグラウンドな雰囲気もあったような気がします。今の和装とは180度違いますがどちらも自己表現ということでは共通していると思っています。最近は、仕事が忙しく音楽をやる時間が少なくなっていますが、着物屋さんなのでいつかは和にこだわった三味線メタルなどにチャレンジしてみたいですね。

コレが私のマストアイテム

竹製の電卓
竹製の電卓

仕事に欠かせない電卓も、和にこだわってこの竹製の製品を選びました。会話のきっかけになればと思っています。
竹製のパソコンやタブレットがあれば、もっと話が盛り上がりそうですね。「和ごころ×IT」という感じで。

  ご登場いただいた方々の所属や肩書きなどは取材当時のものです:このインタビューは2016年5月に実施いたしました

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