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「現代の志塾」多摩大通信

━2011.7.13━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「現代の志塾」・・・多摩大通信     Vol.45

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「現代の志塾」多摩大通信を再開いたします!
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 2011年3月11日に発生いたしました、東日本大震災にて被害を受けられ
 た皆様に謹んでお見舞い申しあげますと共に、一日も早い復興を心よ
 りお祈り申しあげます。
 現在も被災の影響が続いておりますが、被災地の皆様へのエールの意味
 も込めてメールマガジンの配信を再開することとしました。

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<2>寺島実郎学長からのメッセージ
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 震災の影響により中止となった今年の卒業生に贈られた寺島実郎学長の
 言葉をご紹介いたします。

 東日本を襲った大震災の影響で、卒業式を取り止めざるをえなくなった
 ことを受けて、卒業生諸君に心からのメッセージを贈りたいと思います。

 今回の震災に直面して諸君は何を思ったでしょうか。築き上げてきた日
 常が無残に引き裂かれ、生命さえも含めて人間の営為が灰燼に帰すこと
 の悲しみと虚しさを噛み締めている人も少なくないことでしょう。日本
 列島がのるプレートに太平洋プレートが沈み込み、その反動が生み出す
 地殻変動のエネルギーが「巨大地震」となって繰り返し襲い掛かるとい
 う宿命のようなものを背負って日本人は生きてきました。
 今日のような科学技術が進歩し、地震対策が進歩したように見える時代
 においてさえ、「想定外」という自然災害に人間は苦闘し続けています。
 我々は「人間の力の限界」を思い知り、無力感に襲われがちとなります。

 だが、一つだけ忘れてはならないものがあります。我々の先輩たちは、
 こうした震災に打ちのめされ、戦災と敗戦という悲しみに耐えながらも、
 希望を失わず、歯をくいしばって前進してきたという事実です。これは
 単に精神的な問題ではありません。希望には根拠が必要であり、それは
 知性と知的構想力に裏付けられたものでなくてはなりません。
 諸君が多摩大学での生活を通じて身に着けかけたものは「学び」の大切
 さであったと思います。授業・講義、ゼミ、友人との交流など多摩大学
 での時間は、人生に真剣に向き合う「契機」となっているはずです。
 これからが社会の現場での「本格的な学びの出発」です。私なども六十
 歳を過ぎて、学び、そして行動することの大切さを痛感しています。

 今、卒業して社会に巣立つ諸君に、一つの言葉を贈ります。
 実は、この言葉は六年前に九十歳で亡くなった母が、北海道から東京に
 進学する私に書いてくれた手紙にあった言葉です。しかも「昭和九年、
 故郷を出るとき、母が私に告げた言葉」と書いてありました。広島の山
 深い田舎に生まれた母に、母の母(つまり私の祖母)が贈った言葉とい
 う意味です。こうやって日本人は心を支え生きてきたのだと思います。

 踏まれても 根強く忍べ 道芝の やがて花咲く 春こそ待て

 上見れば 及ばぬことも 多かりき 笠着て暮らせ 人の世の中

 下見れば 吾に勝れる 人も無し 笠とりて見よ 空の高さを

 卒業おめでとう。


  ※2011年6月11日旺文社から出版された
  「それでもいまは、真っ白な帆を上げよう」に「3.11東日本大震災後
  に発信された、学長からの感動メッセージ」として掲載されました。

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「現代の志塾」・・・多摩大通信
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