学長挨拶
MESSAGE FROM THE PRESIDENT OF TAMA UNIVERSITY
多摩大学の教育とは―
これから君たちが生きていく新しい社会
100年人生を見据え、アジアダイナミズムと
デジタル・トランスフォーメーション時代を生き抜く人材へ
多摩大学は、開学以来の伝統である社会で役立つ“実学”を柱とし、少人数ゼミを中心に多彩な教授陣が手づくりで学生を育てる大学です。
私が主宰するインターゼミ(社会工学研究会)では、両学部生、社会人大学院生と10名以上の教授陣で文献研究とフィールドワークによる「課題解決型のグループ研究」を行います。監修するリレー講座では、各分野における第一線の専門家を多摩大学に招き、現代世界を深く理解し、時代認識を的確にするための講座を実施し、既に延べ15万人を超す参加者を得ています。
皆さんは、異次元の高齢化社会における100年人生を見据え、仕事のみならず、人間としての生き方・思想・哲学・宗教・価値観を含めて、長い人生を生き抜く知の基盤を大学時代に構築し始めなくてはなりません。
多摩大学では、一人ひとりの個性を活かし「社会人として生き抜く知力」を身につけさせて世の中に送り出します。そのために教職員一丸となり、真剣に人を育てています。アジアダイナミズムと向き合う時代、またデジタルトランスフォーメーション時代に胸を張って社会に出ていくことのできる若い人材に、多摩大学は、門を開いています。
- 学長 寺島 実郎
PROFILE
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所長、三井物産常務執行役員、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授等を歴任し、現在、(一財)日本総合研究所会長を務めるほか、文部科学省 日中韓大学間交流・連携推進会議委員、同省 グローバル人材育成推進事業プログラム委員会委員、同省 大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業プログラム委員会委員、経済産業省 資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員、国土交通省 国土審議会計画推進部会委員等兼任。1994年石橋湛山賞受賞。2010年4月早稲田大学名誉博士学位。近著に、『日本再生の基軸』(岩波書店)、『ジェロントロジー宣言 「知の再武装」で100歳人生を生き抜く』(NHK出版新書)、『(寺島実郎監修)全47都道府県幸福度ランキング2018年版』(東洋経済新報社)、『ひとはなぜ戦争をするのか 脳力のレッスンⅤ』(岩波書店)、『ユニオンジャックの矢 大英帝国のネットワーク戦略』(NHK出版)『シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任』(岩波新書)。その他に、主な著書は、『寺島実郎 中東・エネルギー・地政学―全体知への体験的接近』(東洋経済新報社)、『二十世紀と格闘した先人たち― 一九〇〇年 アジア・アメリカの興隆』(新潮社)、『新・観光立国論― モノづくり国家を超えて』(NHK出版)、『何のために働くのか― 自分を創る生き方」(文春新書)、他多数。