卒業生Interview
徹底分析。多摩大の志

多摩大学が教えてくれた“気づき”が、将来弁理士になるという目標を与えてくれた。

profile

2006年3月、経営情報学部卒業。専門商社でシステムエンジニアとして勤務後、カナダ・トロントへ語学留学。帰国後、平成23年度弁理士試験に合格。現在は、テックロー特許法律事務所で機械系の特許関連業務をメインに商標、著作権業務にも携わってる。

学生時代に取り組んだこと

元々、多摩大学に通っていた姉から、「多摩大学には経営者を目指している学生が多い」と聞いていました。いわゆるサラリーマンではなく実業家や職人に憧れていた私が多摩大学に進学したのは、姉の言葉の影響が大きかったのかもしれません。しかし、1年生の頃は気が緩みっぱなしでしたね。なんとなく学校に行って、なんとなく授業を受けている、そんな退屈な時間を過ごしていました。ところが2年生になったとき、このままではいけないと、第1回目の授業をきちんと聞いてみようと思ったのです。するとどの授業も想像以上に面白い! なかでも、「知的財産権」の授業と中村その子先生の「コミュニケーション」のゼミは印象的で、その後の自分の進む道を決めるきっかけになりました。「知的財産権」の授業を受けるまでは弁理士という職業すら知 らなかったのに、人の財産を守ることを仕事にしたいと思うようになったのです。「弁理士になる!」とノートに力強く書いたのは、この頃でした。

学生時代に取り組んだこと

社会人になって想うこと

現在は、テックロー特許法律事務所で弁理士として働いています。弁理士が携わる分野には、機械系、電気系、化学系の3つがあり、私は機械系を担当しています。弁理士の仕事は、特許出願手続きなどが主な業務。簡単にいえば、企業などが開発した技術を言語化して、法律の要件を充たした文書を作ることです。技術を適切に守るためには、技術と法律両方の高度な知識が求められます。さらに弁理士の多くは理系出身で、私のような文系出身はほとんどいません。試験に受かり弁理士になったら終わりではなく、つねに勉強していないと置いていかれてしまうのです。現在でも、仕事が終われば大学院の法学研究科に通ったり、弁理士試験の予備校講師として授業を行ったりなど、知識をアップデートするように心がけています。私がいまこうして弁理士として頑張れるのも、多摩大学で「学びの楽しさ」に気づき、実践形式のゼミや授業で、社会で活躍できるための基盤を築けたからだと思います。

社会人になって想うこと

思い出の一枚

中村先生から受け取った卒業証書
中村先生から受け取った卒業証書

ゼミ選択時に、勉強もせずにふらふらしていた私を迎え入れてくださった中村その子先生。おかげで、授業が面白く感じられるようになりました。この卒業証書を受け取った日のことは今でも忘れられません。先日、中村その子ゼミの後輩たちを前にレクチャーをさせていただく機会までいただき、本当に感謝しています。この写真は私にとってとても貴重な1枚です。

コレが私のマストアイテム

知的財産憲法文集とコーヒー
知的財産憲法文集とコーヒー

「知的財産権法文集」は弁理士の仕事にはなくてはならないもの。時には法律を読み直すことも必要なのです。一方で、普段の仕事は主に文章作成。何時間もパソコンと向かい合っていると、行き詰まったり、眠くなったり…。そんなときは、コーヒーで集中力アップ! この2つがないと仕事になりませんね。

恩師からのメッセージ

「社会人になったらゼミのゲスト講師としてまた戻ってきてね!」

ゼミでの研究活動を一つ成し遂げるたびに、一歩ずつ確実に成長していく亀卦川さんを見ていましたので、卒業証書を渡しながらかけたこのことばは、決して社交辞令ではありませんでした。嬉しいことにそれが今現実のことになっています。人に言われたからやるのではなく、いつも自分から新しい物を求めて未来に挑戦する・・・そんな姿勢が今日までのキャリアにつながっているのだと思います。

  ご登場いただいた方々の所属や肩書きなどは取材当時のものです:このインタビューは2013年12月に実施いたしました

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