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国際交流 ニュース・イベント 2014年度

 

留学生 王星星さんの留学報告

平成26年8月2日

光陰矢の如し。いよいよ一年間の交換留学が終わりました。この一年間、多摩大学の皆さんにはとても愛情を込めて、学習面や生活面でいろいろとお世話になりました。本当にありがとうございました。

去年の9月17日、羽田空港に到着しました。今回が初めての海外、日本への旅となります。日本の皆さんは親切で、すぐに私の心配を解消してくれました。安心して勉強ができ、楽しい生活を送ることができました。

通常の授業の他、金ゼミ、インターゼミに参加しました。「ゼミの多摩大」という特徴があるので、ゼミでの個人的な成長が一番大きかったです。毎週金曜日、ホームゼミの金先生の授業では本当によく勉強しました。ゼミ生同士や先生と学生の間に信頼関係が構築されていて、毎週アジアビジネス情報(ABN)を書いたり、国別政治経済情報を報告したりして、情報収集力、問題解決力、勉強力が非常に伸びました。

  • 学園祭
    学園祭
  • 学園祭
    学園祭
  • 奈良フィールドワーク 元興寺
    奈良フィールドワーク 元興寺
  • 地域発表会アジア班第五期
    地域発表会アジア班第五期
  • 2014年3月金ゼミ卒業式
    2014年3月金ゼミ卒業式
  • 金ゼミ学外活動横浜中華街
    金ゼミ学外活動横浜中華街

社会工学研究会(インターゼミ)は「日本一のゼミ」(金先生より)と言われます。寺島学長自ら学生と真剣に向き合うゼミで、信頼、親切、問題意識、歴史感、時代感、グローカル人材など、一番優秀な要素が全て備わっています。秋学期には、インターゼミ第五期アジアダイナミズム班で、飛鳥寺を対象として、東アジア日中韓三ヵ国の古代歴史関係を研究し、初めての団体研究、フィールドワークを行いました。現時、現場、現地主義の考え方を勉強して、自分自身の体験が非常に重要となりました。奈良の考察と奈良帝塚山大学の合同ゼミについて、知識のみならず、価値観の影響も受けました。非常に貴重な経験をしました。アジア班は課題研究を通じて、アジアの友好関係を構築、未来の進路を開拓するという志があります。先生と学生たちの努力が実り、2013年度の学長賞を獲得しました。春学期からは「江戸期の日中韓」をテーマとして、三ヵ国近現代史を研究しています。朝鮮通信使、朝鮮燕行使、互市貿易、朝貢体制などキーワードを研究して、新たな発見があり、視野が広がりました。帰国しますが、アジア班の論文は引き続き担当します。

  • 久恒先生と一緒に
    久恒先生と一緒に
  • インターゼミ忘年会
    インターゼミ忘年会
  • インターゼミ忘年会

今年の5月には多摩大学の海外研修(アジアダイナミズム)に参加しました。「平和と繁栄のアジア・済州フォーラム2014」は韓国・済州で開催されました。多摩大学は日本代表団唯一の参加大学であったため、特に注目を浴びたようです。中国留学生でありながら日本代表団として韓国での会議に参加することは、私にとって得難い特別な体験でした。3日間でフォーラムに参加しただけではなく、済州の歴史と自然風景を楽しみました。フォーラムにおいて、世界中、政界、経済界、学術界の一番高いレベルの有名な方々の議論を聞きました。女子学生として、韓国趙允?部長とアメリカのHP元社長Carlyさんの特別講座、企業家精神と女性指導力(Special SectionⅡ:Entrepreneurship and Female Leadership)が最も感動しました。女性は、仕事、家庭、育児のバランスをどのようにとるべきか、性差別にどう対応するべきかなど、いろいろ細かい問題の解決方法が提示されました。世界では未だに、女性の能力は十分に開発されておらず、各国社会は女性の潜在能力を生かす体制を整えるべきだと思いました。私は女子学生として、将来社会でどのような役割を演じるべきかと自問自答せずにはいられません。

  • 済州フォーラム
    済州フォーラム
  • 済州フォーラム
  • 済州フォーラム

また、私は留学を契機に、日本全土を旅行するという目標があり、一歩一歩完成しつつあります。週末や冬休みに、東京都内の博物館、歴史遺跡、記念館などを参観しました。冬休みには、沖縄から、神戸、大阪、京都、奈良、名古屋へ行きました。ただいま、青森への新幹線にいます。最後の目的地は北海道です。自らの足を運んで、心から真実の日本を感知したいと思います。

多摩大学では、日本人学生と韓国、中国、フランスなどの留学生と一緒に楽しく勉強しています。異なる国籍、民族、種族の若者が平和に交流し学習しました。私たちが未来の世界をよりよく変えることができるかどうかはわからないけれども、平等、平和の種が皆の心に植え付けられたことは確かです。私たちは、平和の心を持って、各国交流の架け橋にきっとなれると信じています。

留学生活は全新な私を創造しました。多摩大学に留学したことにより、より成長することができました。「一日為師、終身為父」、「一日さえ先生になれば、一生の父になる」という意味のことわざがあります。私は多摩大生であったことを誇りに思っています。

  • 期末留学生発表会
    期末留学生発表会
  • 交換留学生送別会
    交換留学生送別会
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  • 交換留学生送別会
     
  • 八王子祭り
    八王子祭り
  • 八王子祭り

台湾出張報告

平成26年6月19日

6月12日~16日にかけて台湾(桃園県・台南市・台北市)へ出張しましたので、概要を以下の通りご報告申し上げます。

1.目的

 (1)台湾・開南大学主催日本姉妹校21大学学長会議への参加
 (2)本学が進めるアクティブラーニングの海外研修先の調査・選定

2.場所・期間

 桃園県、台南市、台北市、平成26年6月12日(木)~6月16日(月)

3.出張者

 久恒啓一 教授(経営情報学部長)
 巴特尓  ?准教授(国際交流委員)

4.結果

(1)「2014開南大学・日本姉妹校21大学学長会議」について

6月13日の9時から17時半まで、今回の学長会議の共通テーマである「グローバル社会を生きる大学の人材育成」をめぐって、日本から参加した開南大学姉妹校の大学関係者(国立6・公立5・私立9、計20校)による基調講演が行われた。
学長会議に先立って、日本交流協会、新台湾和平基金会、台日文化経済協会、台湾日本人会の担当者から来賓として祝辞を述べられ、続いて開南大学の高安邦学長より主催者を代表してご挨拶された。
日本の姉妹校からは、岡山大学の森田学長、名桜大学の山里学長、熊本県立大学の古賀学長、奈良県立大学の伊藤学長、愛知工科大学の安田学長、名古屋外国語大学の亀山学長、国際教養大学のウィリアムズ副学長、山口大学の纐纈副学長、了徳寺大学の佐々木副学長、宮崎大学の伊丹副学長、広島大学の佐藤副学長、埼玉大学の伊藤副学長、神田外国語大学の窪田副学長、多摩大学の久恒経営情報学部長、拓殖大学の立松教授、星城大学の小林国際センター長、京都学園大学の古木国際センター長、松陰大学の広本教授、日本大学の堀江学務委員長、愛媛大学の楢林教授の順に基調講演が行われ、それぞれの立場からグローバル人材の育成状況について紹介された。
キーワードのみを以下に記す。①旧帝大追撃。②学生が学生を指導する方法。③アジア・南米に強い大学。④国際教養人。⑤地域密着型グローバル人材。⑥Englishキャンプ。⑦実践型教育。⑧現場即応・イノベーション人材。⑨Empathy(共感力)。⑩グローバル教養人とグローバル職業人。⑪世界教養。⑫ギャップイヤー。⑬グローバル・サイエンス・コーディネーター。⑭グローバル・デザイナー。⑮生涯学習能力のスパイルアップ。⑯ファンクショナルGPA(半田先生)。⑰卒業論文はアクティブラーニングの最終形。⑱海外拠点の共同利用。⑲留学生と呼ぶな。⑳人文・社会系は国立大に必要か。 環太平洋を視野。 アジア・図解・真日本人。?アジア塾、総長塾。 シニア学生の留学。大きいという悩み。 地方文系国立大のグローバル人材育成。
各大学のグローバル人材育成の取り組み状況は、日本の大学業界の縮図だったこと、本学が掲げるグローカル人材の育成という教育方針に多くの大学は共通の認識を持っていること、また、多くの大学は文部科学省のグローバル人材の育成方針に沿った形で改革を進めており、各大学がそれぞれの個性と特色を意識して改革を進めるべく、必死で頑張っていることを垣間見ることもできた。
本学からは、寺島学長の代理で出席された久恒啓一経営情報学部長が「日本型グローバル人材―3つの新条件」と題する基調講演を行った。多摩大学を中心とした多摩地域の鳥瞰図を始め、本学の人材育成の取り組み状況について図解をふんだんに用いて自説と本学の改革の現状を紹介された。久恒学部長が主張された日本型グローバル人材の3つの新条件とは、①アジア・ユーラシアを主たる対象とするグローバル人材論、②英語を代表とする言語コミュニケーションに対して、「図解」という日本独自の新しい国際言語を紹介し、グローバルな舞台で活用する。③グローバルな世界でリーダーとして活躍するためには、日本人はまず真の日本人になるべき。オリジナリティ溢れる取り組みの現状に出席者の皆さんに深い印象を与えたようで、色々な方が久恒学部長と意見交換を行っていた。

本学は、多摩大学の建学精神の一つである「国際性」、そして寺島実郎学長が教育方針として掲げている「アジア・ユーラシアダイナミズム時代を創造する志と地政学的知を身に付けた人材の育成」という教育方針に基づき、アジアの教育機関との連携強化方策を模索している中での今回の学長会議は、台湾を含むアジアの教育機関との連携強化を図る上で、非常に示唆に富む貴重な機会となった。


開南大学姉妹校学長会議出席者記念撮影

久恒啓一経営情報学部長ご講演中

久恒啓一経営情報学部長のご講演の様子


学長会議会場内の様子

(2)本学が進めるアクティブラーニングの海外研修先の調査・選定について

本学では、現在グローバル人材の育成の一環として、これまでは海外協定校との交換留学に加えて、学生に海外を体験する機会を与えるべく、毎年アジアダイナミズム研修視察を実施してきた。今後においては、より多くの学生にこうした海外を体験する機会を増やすために、語学等の学習のみならず海外で様々な文化交流や実地研修等を行い、学生の学習意欲の向上と就業観を確立させる契機作りを行う必要があると認識している。

そこで、今回は台湾における本学学生のアクティブラーニングの研修先の調査と選定を兼ねて、台南市と台北市を中心に以下の行程で現地調査を行った。

  午前 午後
14日(土) ・8:39桃園駅発⇒高速鉄道⇒台南駅10:01着
・10:30~安平古堡(赤?城を含む)
(住所:台南市安平区国勝路82号)
・13:00烏山頭ダム、八田與一技師記念室を見学
(住所:台南市官田区嘉南里68-2号烏山頭水庫)
・16:49台南駅発⇒台北駅18:36着
*宿泊先:慶泰大飯店泊(住所:台北市松江路186号)
15日(日) 9:00~12:00 台北市内見学
芝山公園(六氏先生の墓)
水道水博物館、国立台湾博物館
*故宮博物院は松山空港より開南大学へ向かう途中に見学。
13:00~台北市内見学
国父記念館、中正記念館、行天宮、誠品書店などを見学
*宿泊先:慶泰大飯店泊
1)台南市

① 烏山頭ダム
台南市郊外にある烏山頭ダムは、日本人技師八田與一氏(1886-1942)の主導のもと1920ー30年にかけて完成された流域面積60平方KM、湛水面積13平方KMの巨大なダムで、嘉南平原という台湾最大の穀倉地帯の9万ヘクタールの農地の灌漑問題を解決。灌漑以外に水力発電所用への水供給も行う等現在でも重要な役割を果たしており、八田氏の功績を讃えるため地元では同氏の銅像を立てた他、氏の名前を冠した「八田與一記念公園」も2011年にオープンしている。


八田與一氏(1886~1942)の銅像

烏山頭ダム

烏山頭ダム建設当時の日本人技師たち

八田與一技師記念室入口のプレート

② 鄭成功
台南市内にある安平古堡は、現地で民族の英雄とされている鄭成功所縁の地(ぜーランディア城など)である。 鄭成功は、(1824-1862年、生母は日本人の田川松氏、幼名福松、日本の歌舞伎演目では国姓爺合戦の主人公として知られる)は、38年間を渡るオランダの台湾統治を終わらせ、且つ17年間に渡って清朝に抵抗。台湾では、孫文、蒋介石と並ぶ「三人の国神」として尊敬されている。


 鄭成功の像

オランダが鄭成功に降伏の様子を描いた像

2)台北市

故宮博物院にて

① 故宮博物院
故宮博物館は日本との日中戦争のときに紫禁城(故宮)から持ち出された美術品と、中国の内戦で敗れた蒋介石の国民党が持ち去った60万点の文物が中心となっており、現在では所蔵品は69万点に及ぶ。世界四大は博物館の一つである。人気の翠玉白菜は混んでいた。小さな石が本物の白菜のように見える精巧な細工。近々、故宮博物院の企画展が東京の国立博物館で開催される。



六氏先生之墓

② 芝山公園にある「六氏先生の墓」
台湾は、1895年の下関条約によって清朝から日本に割譲されたが、時に文部官僚だった伊澤修二氏は、台湾の教育の整備が急務であると認識し、全国から七人の教員集めて台湾に渡る。しかし、当時は現地において抗日的な民衆がいたため、翌1896年に偶々東京出張中で不在だった伊沢修二を除く、六人の先生は民衆に襲われ、殺害された。いわゆる「芝山厳事件」である。現在は、台北市郊外にある芝山公園内に六氏のお墓があり、現地の人々によって祀られている。

六氏先生(楫取道明、関口長太郎、中島長吉、井原順之助、桂金太郎、平井数馬の六氏)


③ 水道水博物館


水道水博物館(森山松之助氏が設計・建設を担当)

④ 総統府


総統府

⑤ 国立台湾博物館


国立台湾博物館

岡本要八郎(台湾の鉱物研究に尽力)

児玉源太郎4代目の台湾総督

後藤新平初代台湾総督府行政長官

⑥ 国父記念館


孫文の銅像


⑦ 中正記念堂(?介石の銅像)


?介石の銅像

?介石と夫人の宋美齢

⑧ 行天宮


行天宮

⑨誠品書店


台湾最大の書店―「誠品書店」

5.所感

今回は、台湾開南大学主催 日本21姉妹校学長会議に参加して以下の点を理解することができた。①国公私立大学の改革の様子を伺ったが、日本の大学業界の縮図だった。②文部科学省の方針に沿った大学改革が進められていることが分かった。③グローカル人材の育成という点では本学と共通認識を持っている大学が多かった。④各大学とも、それぞれの個性と特色を意識して改革に立ち向かっている。
また、本学のアクティブラーニング研修先に関しては、今回訪問見学した所は、台湾の先住民の歴史を始め、鄭成功や孫文、?介石など台湾の歴史や現代政治社会に大きな影響を与えた人たちの人物像、そして日本統治時代の台湾と深い関わりのあった日本人(児玉源太郎・後藤新平⇒政治行政、都市インフラ整備、八田與一⇒水利建設、伊沢修二⇒教育の礎、岡本要八郎⇒鉱物研究、伊能嘉矩⇒台湾先住民の学術研究、森山松之助⇒水道インフラ・都市建設)の足跡を辿り、日本と台湾の歴史的関係を理解する上で非常に有益であった。その意味では、今後本学において、アクティブラーニングの研修先として台湾は有力候補地の一つとなり得る上、今回我々が訪問見学したコースは総合学習プログラムの一環として取り入れていく教育的価値は十分あると考えられる。

以上


出原至道ゼミナール生、Laval Virtual より帰国

経営情報学部 出原至道ゼミの大塚隆広君をリーダーとするチームの作品「Project Abyss」が、フランスで開催されたバーチャルリアリティの国際大会「 Laval Virtual 」に展示されました。大変高い評価を受けて帰国。4月24日に多摩キャンパスで、帰国報告会と出展した作品の展示が行われました。


報告会風景

チームのみなさん

出展作品内部の映像ーー海の中での宝探しをバーチャルに体験できます。

 

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