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多摩大学 現代の志塾

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多摩学

多摩グローカリティー(ローカリティー×グローバリティー)の追求で
多摩大学のアイデンティティを確立する

寺島実郎学長メッセージ

グローバリティーはローカリティーとの相関(グローカリティー)の中でこそ意味を持つ。
多摩大学は多摩という地域性を深化させる中で「世界とのつながり」を持っていきたい。
多摩川と相模川に挟まれた地域を広義の「多摩」として、その地歴を探り、この地域の持つ意味と可能性を多角的・学際的に探求する「多摩学」を一つの共通テーマとしていきたい。

多摩学の発見 ―多摩大鳥瞰図絵の試み

多摩大学経営情報学部教授 久恒 啓一

 江戸時代に鳥瞰図絵師という職業があった。風景をまるで鳥になって上空から見下ろすように描くことができる絵描きである。この手法は屏風に描かれた絵巻物を源流としており、全国の名所をこの手法を使って描いた浮世絵は今も多くの人を魅了している。山や川、都市の建物など並んでいる順序は正しいのだが、一枚におさめるためにゆがんでいることもこの手法の特徴のひとつだ。この図絵は全体を俯瞰しており、位置関係が一望できるので人気があった。

 大正時代にこの手法を発展させた吉田初三郎という鳥瞰図絵師がいて、全国の景勝地を描き、鉄道の建設で始まった観光ブームに火をつけた。「大正の広重」と称したこの人の展覧会を見たが、錦絵のような鮮やかな色彩と、富士山や見えるはずのないアメリカや樺太を描くなどの大胆なデフォルメという手法を駆使しているため、世界や日本の中での景勝地の位置がよく理解できた感じになった。この絵描きは見えるはずのない高みに視点を定め、風景を切り取る作業をしたわけだが、どうしてそういうことができたのだろうかと不思議な気持ちで感動に浸ったことがある。

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