多摩大学 現代の志塾

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学長メッセージ

課題解決能力と人間力を備え時代の課題に向き合う人材の育成に取り組んでいます

学長 寺島実郎

多摩大学は開学以来、一貫して「実学」を追求してきました。
実学とは、正確な時代認識と課題解決能力を養うことであり、企業をはじめ自らが属する組織、あるいは社会が直面する課題を解決できる能力を備えた人材の育成に取り組んできたのです。

人材の育成にあたって私たちが大切にしているのは「ゼミを中心にしたカリキュラム」です。私自身も、大学生だけでなく、大学院生、教員でも参画できる全学横断型ゼミ「インターゼミ(社会工学研究会)」を行っています。ゼミではフィールドワークと文献研究を徹底的に行い、必要ならば他人の知恵も借りて研究テーマに迫ることを求めています。ゼミ生には小手先のスキルやノウハウを学ばせるのではなく、じっくりと研究テーマに向き合うことで、課題解決力を身に付けさせたいのです。
もっと簡単にいえば、直面した課題に対して「君ならどうする?」と問われた時に、きちんと答えられる人間を、時間をかけて育てたいと考えています。

課題解決力に加えて、ゼミを通じてもうひとつ身につけさせたいのが「人間力」です。誠実に黙々と組織の下支えができる人材、周囲の人間が「一緒に仕事がしたい」と思う人間を社会に送り出したいと考えています。ゼミという、いわば手作りの教育手法は、そうした好ましい人間の育成に最適です。その思いは他のゼミを担当する教員たちにも共通するものであり、本学の特色を形作る要因のひとつになっているといえるでしょう。

現在の日本が直面する課題は、勢いを増すアジア・ダイナミズムに対して、どのように向き合うかということです。例えば開学当時、日本の貿易の約30%はアメリカとのものでしたが、今や10%程度にまで落ち込み、反対にアジアとの貿易は、50%近くまでに大きく成長しています。それに伴って産業や経済の基盤も変化し、日本という国が、これからどこに向かって歩むべきか、改めて問われることになっているのです。こうした時代の最前線で活躍できる人材を送り出すために、これまで以上に、グローバルとローカル、両方の視点を備えた「地政学的な知」を身に付けさせることに取り組まなければなりません。

すでに中国、韓国、モンゴルなどアジア出身の教員の登用を積極的に進めています。今後は、日中韓の大学で単位を相互に交換できる制度を構築し、連携を深めるといったことにも取り組む予定です。
アジアにも、地域社会にも開かれた大学。それが私たちの目指す姿です。

学長 寺島 実郎
寺島実郎

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